打感・パワー・キレを兼ね備えた
牛革積層タップを製作している国産ブランド、
『BIZEN TIP』（ビゼンタップ）。
今夏に発売された最新タップ、
『BIZEN V』（ビゼンファイブ）は、
予想を上回る売れ行きだとのこと
（※商品記事はこちら）。
そして今秋、
国内外のプールとキャロムの
トッププレイヤー達が名を連ねる
BIZENのプロチームに
また新たなプロが加わりました。
2012年『関東オープン』優勝、
『グランプリイースト』優勝3回
（2021年、2006年、2004年）など、
優れた戦績を誇る東のトッププロ、
塙圭介（はなわ けいすけ）です。
早速、BIZENプロチーム入りの経緯や、
タップの使用感についてうかがいました。
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画像2枚目は塙プロのキュー先。タップはBIZEN Ⅲ。塙プロはBIZEN V（ビゼンファイブ）から使い始めたが、取材時はBIZEN Ⅲ（ビゼンスリー）を試していた
――塙プロはBIZENのどのタップを使っていますか？ 『V』（ファイブ）？
塙：今付いているのは『Ⅲ』です。BIZENプロチーム入りさせていただいた決め手は『V』が良かったからなんですけど、先日BIZENの苫野さん（BIZENタップ開発者の苫野裕氏）から「これは硬めです」と渡されたのが実は『Ⅲ』で、知らずに付け替えて撞いてみたら良かったという。『V』じゃないことにすぐには気付かなかったです（笑）。でも、自分には『V』がより合っている気がするので、今後は『V』がメインになると思います。
――もともとどんな経緯でBIZENプロチームに？
塙：友人の井上浩平プロからの繋がりです。井上プロは以前から『イナホ』（東京・早稲田）さんで練習していて、最近僕もイナホさんに顔を出すようになりました。イナホの店長であり、BIZEN開発者でもある苫野さんは僕と同い年ですし、以前から知り合いでした。もっと言うと、早稲田という土地にも縁を感じています。自分の父を始めとして早稲田出身の方と今までに何かと繋がりがあって。もちろんタップ自体が良いというのが前提としてありますけど、自分にとっては自然な流れでBIZENを使うことになった気がします。
――『V』を初めて使った時の印象は？
塙：付けた瞬間からすごく良かったです。「うわっ、これはいいぞ！ 使えるな」って。4年ぐらい前、BIZENが一般発売をするかしないかぐらいの頃に実は1回試させていただいたんですけど、柔らかめのタップが好みの自分にとって、当時のBIZENははだいぶ硬く感じられました。でも、『V』の打感は硬すぎなくて良かったです。
――『V』の打感は単純に「柔らかい」？
塙：表現するのが難しいんですけど、「柔らかいとは感じない柔らかさ」です。すごく中身の詰まった感触というか、撞いた時にタップのパワーが球に伝わっていく感触がありました。で、自分にとってさらにいいなと思ったのは、「湿度による変化の少なさ」ですね。
――それは？
塙：湿気が多い時ってタップが水分を含みやすくなるせいか、ショット時に滑ったり、球に負けやすくなる感覚があります。BIZENはその変化の幅がすごく少なく感じました。そこはかなりのメリットです。以前はどんなに良いタップでも湿度の高低で性能が変わるのを感じていて、それをチョークを変えることでカバーしたりして。でも、BIZENなら、全く変化がない訳じゃないけど、そこまで気を使わなくていいです。
――BIZENの性能について思うことは？
塙：食い付きがすごい。どんな撞点でも「しっかり捉えてくれてるな～」って感じます。
――撞きやすくなった球はありますか？
塙：特別これっていうのはないですけど、ショット全般の安定感がすごく増しました。それはさっきの湿度による変化の話にも繋がりますけど、撞いた時に滑ったり負けたりすることがほとんどなくて、いつでも撞いた通りの動きをしてくれるという安心感があります。もう公式戦（10月『グランプリイースト第5戦』9位タイ）でも使ってますけど、タップに対する信頼感はプレーにも現れていたと思います。
――BIZENというブランドに対するイメージは？
塙：もう信頼しきってます。BIZENタップが世に出始めたのが2020年ですか。そこから約4年で『V』まで出ている訳じゃないですか。色々な事情もあるでしょうけど、タップというものに常に向き合い続けていないとそんなに短期間に新作を出せないと思います。だから、タップのことは完全に任せられるという信頼感がありますし、今後もっと良いものを出してくれるんじゃないかという期待感もあります。
――塙プロはBIZENタップをどんな人におすすめしますか？
塙：牛革タップというものを使ったことのない人はまだたくさんいらっしゃると思うので、そんな方にまず使っていただきたいですね。牛革ならではの打感と食い付きをぜひ味わってほしいです。
（了）
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※BIZEN TIP関連記事はこちら
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