〈BD〉「冷静に、1球ごとに集中できていたと思う」――東海レディースグランプリ優勝・小西さみあの談話

 

先週末の

東海レディースグランプリ』を初制覇。

今季2勝目を飾った小西さみあ。

大会3日後の談話をお届けします。

 

…………

 

――優勝のお気持ちをお聞かせください。

 

小西:とても嬉しいです! 同時に「よかったー」と安心感もあります。

 

――ご自身としては2日間よく撞たと思いますか?

 

小西:そうですね。良いショットもミスも両方ありましたが、予選日から決勝戦まで冷静にプレーできていたと思います。自分の中では特にブレイクが良く、連マスを何度か出せたのも大きかったと思っています。

 

――決勝戦(vs 光岡純子)の序盤は互いにミスがありました。小西プロにもプレッシャーや緊張感があったのでしょうか?

 

小西:はい、ありました。でも、気持ちが焦ることがないように気を付けることができました。決勝日は私が先にリードする展開の試合が多く、そうなると今までは「早く勝ち切らないと……」と焦りが出てミスしまうことがよくありました。なので、今回は考え方を変えて1球ごとに集中するようにしてみたのですが、結果それが上手くはまったかなと思います。

 

――決勝戦中盤、特にタイムアウト以降(第6ラック以降)はプレーが一段と安定していた印象です。気持ちを切り替えたのでしょうか?

 

小西:相手のタイムアウトだったので、完全に気持ちをしっかり切り替えて、という感じではなかったのですが、ここまでのミスを今は気にしないように、より強い気持ちでプレーに臨もうと気合いを入れ直せたと思います。それが集中にも繋げられたのかなと思います。

 

――上がりのマス(第9ラック)は相手のブレイクノーインからの取り切りでした。配置は難しかったと思いますが、どんな心境でしたか? 何番で「行ける」と思えましたか?

 

小西:「今、この試合で自分にできることをしよう」と思って臨みました。おっしゃる通り難しい配置だったので、「最初から絶対に取り切る!」という気持ちではありませんでした。実際、1番をシュートした後、(手球が2番と3番に当たって)2番は隠れてしまいましたし。でも、幸い2番が空クッションで入る可能性のあるラインが残っていて、「外れても難しくなるかな」と思って割り切って行きました。あの2番の空クッションが決まった時に「行ける」というより「行こう」と思えました。その後も1球ずつしっかり決めて撞くことができたと思います。

 

――総合的に今回の勝因とは? 技術・メンタル・その他、どんなところが良かったのでしょうか?

 

小西:メンタルとフォームでした。メンタルはお話した通り、焦らないよう冷静に2日間プレーできたことがよかったと思います。また、自分の試合をいつも見てくれている母と夫に、試合の合間で気持ちを話せたのも大きな心の支えでした。

 

――フォームについては?

 

小西:実は最近不安なことがあり、少し自分のショットを信じきれていませんでした。なので試合前に、子供の頃からレッスンを受けている松野剛明プロのお店(『Trigger ユーカリが丘店』)へ行き、フォームをチェックしてもらいました。フォームも全て松野プロから教わってきていますので信頼があります。松野プロに見てもらって、信じきれていなかった自分のフォームが一瞬ですとんと落ち着きました。フォームの不安もなくなって試合に臨めたことがメンタルの安定にも繋がって、良いプレーができたのだと感じています。ちなみに『Trigger』さんは、ユーカリが丘店は閉店になりますが、大久保店は変わらず営業しています。松野プロからの今後の情報もぜひチェックしていただきたいです。

 

――プロキャリア初の「年間2勝」です。『関西オープン』(1月)と勝利の味は違いますか?

 

小西:年間2勝は……、数日経ってやっと少しずつ実感が沸いてきて嬉しい気持ちと、まだまだ終わりではないという気持ちの両方です。『関西オープン』の時は久しぶりの優勝で熱くなり、今回の『東海グランプリ』では気を付けていたことが実践できての優勝で熱く、嬉しく感じています。

 

――関西オープンからの約半年の間で成長を実感しているところはありますか? フィリピン遠征(4月)の経験も活きているでしょうか?

 

小西:そうですね、学んだ色んなことがほんの少しずつできるようになってきてるかなと思います。フィリピンでのビリヤード経験も、まだまだ身に付けられてないこともたくさんありますが、チャレンジできていると思います。

 

――まだ課題として捉えているところは?

 

小西:今回はタイムルールがなかったということもありますが、試合を見返すとまだ撞くのが遅く、1回の構えで撞けないショットもあります。『関西オープン』でも遅いのを実感していたので、早く撞こうと意識して試合に臨んだ時もありました。でも、今の自分の実力ではまだできないことでした。対戦相手や観ている方々には遅くない方が良いのはわかっていますので申し訳ないですが、それでも今はできることから続けて成長していきたいと思います。

 

――2023シーズンも折り返し地点を過ぎました。後半戦の意気込みをお願いします。

 

小西:今年は多くの試合が再開され、プロツアーの回数も増えていて、大変ありがたく思っています。今年の後半戦はもちろん、来年以降に向けても頑張れるように、1戦ごと大事に臨みたいと思っています。

 

――最後に、応援してくれている方・スポンサーさんなどへのメッセージを。

 

小西:いつも応援、サポートしてくださっている方々、運営に携わっておられる皆様方、ありがとうございます! 本当にたくさんの方々に支えられて、自分はビリヤードに打ち込めています。今後も頑張らせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

(了)

 

※2023年1月『関西レディース』優勝直後の談話はこちら

 

 

Samia Konishi

1994年1月18日生、東京都出身・在住

JPBA52期生(2018年よりプロ)

2019年『全日本女子プロツアー第1戦』優勝

2023年『関西レディースオープン』優勝

2023年『東海レディースグランプリ』優勝

他、入賞多数

 

アマ時代:

2008年『世界ジュニア選手権 女子の部』銀メダル、

『全日本アマチュアナインボール選手権』優勝2回、

『アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』連覇

など、優勝・入賞多数

 

所属店:『Trigger』(千葉)

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スポンサー:日勝亭、Brunswick、肉球会

 

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