〈BD〉今年の『Super Billiards Expo』の様子は? 出展者・3secondsに聞いてみた【読者プレゼントあり】

 

4月中旬にアメリカ・

フィラデルフィアで開催された

全米最大級のビリヤードエキスポ、

 

『SUPER BILLIARDS EXPO』

(以下、SBE)。

 

先日、日本から4度目の出展をしていた

キューケースメーカー、

3seconds』(スリーセカンズ)の

現地速報レポートを公開しました(→ こちら)。

 

今回は、帰国した3seconds代表・

山田卓矢氏の談話をお届けします。

 

現地土産(読者プレゼント)もあります。

ぜひ最後までご覧ください。

 

…………

 

聞き手:BD

語り手:3seconds代表・山田卓矢氏

 

 

――長旅お疲れさまでした。今年のSBEの全体の様子はいかがでしたか?

 

山田:昨年(2022年)と比べて目に見えるほどの大きな違いはなかったように思います。ただ、昨年はコロナでの延期(2020年と2021年が非開催)を経ての開催だったこともあり、会期が従来の4日間ではなく7日間ありました。そのため終盤になると多くの試合が終わってましたし、店じまいをしていたブースもあり、人が少ない時間帯がありました。でも、今年は4日間開催に戻ったので、常にトーナメントが行われていて常にブースに人がいるような状況で、密度と言うか濃度が高くて、活気があったように感じられました。個人的には4日間開催に戻って良かったです。昨年はバテバテになりましたので(笑)。

 

変則的なフォーマットで行われたプロオープンのファイナルカード。ソートカミノ(右)が勝利した
変則的なフォーマットで行われたプロオープンのファイナルカード。ソートカミノ(右)が勝利した

 

――プロオープントーナメントの『DIAMOND OPEN PRO PLAYERS CHAMPIONSHIP』(56名参加)はスペインの若手、J・ソートカミノが、決勝戦でJ・ショウ(スコットランド)に勝って優勝しましたね。ご覧になりましたか? ※試合結果はこちら 

 

山田:自分のブースを離れられなかったのでほとんど試合は見てないのですが、今年のフォーマットがプレイヤー達からあまり歓迎されていない様子は伝わってきました。『プロオープン』も『プロシニア』(50歳以上。22名参加)も、9ボールの5ラック先取×3セット先取のシングルイリミネーションというフォーマット。これがイレギュラーに感じられたのか、両部門とも有名選手の数は例年ほど多くはなかったです。そんな中、E・ストリックランド(アメリカ。61歳)はシニアには出ず、オープンに出て5位タイまで行ったのはさすがだなと思いました。でも、ベスト8では、相手(J・ピネガー)があからさまに時間を掛けてゆっくりラックを組んでいて、それにキレてしまって負けたようです。そして、ちょうど50歳になったM・イモネン(フィンランド)はオープンに出ず、シニアに出て優勝していました。

 

左上から右下へ、プレデター、キューテック、ペリ、ラッソンのブース

 

 

――会場内の出展ブースの状況はいかがでしたか?

 

山田:実際に数字を見比べた訳ではなく私の印象にすぎないのですが、PREDATOR(プレデター)、CUETEC(キューテック)、PERI(ペリ)、RASSON(ラッソン)といった著名なプロダクトメーカーさんのブースが去年よりも広くなっていたように思います。特にプレデターは9フィートと7フィート、キャロムテーブルの3種類のテーブルを置いていて、キューだけでなくテーブルのプロモーションにも熱心な様子でした。SBEには200台以上のDIAMOND(ダイヤモンド)7フィートテーブルが置かれていてアマチュアトーナメント(TAPリーグなど)に使われていますが、耳にした話ではそういったアマリーグの公式テーブルの座も狙っているそうです。それと、最近のトレンドを反映してなのか、スポーツシャツ(試合に出るプレイヤー向けのゲームシャツ)ブランドのブースが増えていた印象です。一方で、小規模の専門的なブース、例えばカスタムキュー向けの材料販売店などの数は以前より減っていたように思います。

 

Photo courtesy of Erwin Dionisio 2023 https://edionisio.com/
Photo courtesy of Erwin Dionisio 2023 https://edionisio.com/
3secondsケースユーザーが見せてくれた、ワールドトッププレイヤー達のサインがたくさん入れられたケース
3secondsケースユーザーが見せてくれた、ワールドトッププレイヤー達のサインがたくさん入れられたケース

 

――3secondsのブースはどうしたか? 盛況でしたか?

 

山田:出展が4回目ということもあり、おかげさまでアメリカでの認知度もさらに上がって来ているようで、持って行ったキューケースは2日目に完売。グローブもサイズによっては2日目に完売となりました。アメリカでは3×5(3B5S)ケースの需要が大きいことがわかっていたので、3×5しか持って行きませんでした。グローブも日本では使う人が少ないXXLサイズがアメリカではかなり出ますので多く持って行ったんですが、それでも「これより大きいのない?」という方もいました。アメリカは身体が大きい人がほんとに多いです。

 

――もう山田さんの名前や顔を覚えているユーザーや関係者も多いのでしょうね。

 

山田:ありがたいことにユーザーの皆さん、気軽にブースに立ち寄ってくれたり、「今も使ってるよ」とケースを見せてくれたりという感じで、年を追うごとに顔見知りが増え、交流も多くなりました。なんとなくの英語とジェスチャーでコミュニケーションを楽しみました。もちろん販売業者さんなどの関係者も来られます。新規の方もいれば、以前から繋がりのある方も。その場で込み入った話をすることはあまりなくて、事前や事後にメールなどで詳細を詰めていくケースがほとんどです。

 

――ブースの画像を見ると、新作らしきケースと長袖Tシャツが写っています。

 

山田:はい。新しく作ったケースとアパレルをいくつか持って行き、SBE会場限定の先行テスト販売という形で出しました。上の画像の前列左側のソフトケース、それから奥に写っているロングスリーブTシャツがそうです。反響が良かったので、近いうちに一般販売を始める予定です。

 

左上から右下へ、Carom Cafe Billiardsの外観と店内、Steinway Cafe Billiardsの外観と店内

 

 

――今回、SBEが終わってすぐの帰国ではなく、余裕がありましたね。どこかに立ち寄られたのですか?

 

山田:ええ、SBE開催地のフィラデルフィアからニューヨークに移動し、『キャロムカフェ』と『スタインウェイ』という、試合会場としてもよく使われる有名なビリヤード場に行って来ました。訪れたのはお昼頃だったのでお客さんの姿はまばらでしたけど、広さ・格式・老舗の雰囲気をじかに感じることができました。ニューヨークでも、コロナ禍で経営が苦しくなり閉めてしまったビリヤード場がいくつもあるそうなので、『キャロムカフェ』と『スタインウェイ』が生き延びてくれて良かったと思いました。この2店舗への訪問も含めて約10日間、今回も有意義なアメリカ滞在になりました。円安とインフレで昨年以上に色々なものの値段が高くて経費はかさみましたが、出入国の際のコロナ関連の手続きやチェックはずいぶん少なくなり、コロナ禍の収まりを感じた渡米でもありました。

 

(了)

 

…………

 

 

【Tシャツ プレゼント!】

 

3seconds山田さんがSBE会場で

BD読者プレゼント用に

入手してくださったのがこちら。

 

今年初出展していたTシャツ屋さん、

『LIVIN’ GOOD BALL CLUB』で、

その場でプリントして作ってもらった

コミカルなビリヤード柄のTシャツです。

 

サイズは日本のS~M。

 

抽選でお一人様にプレゼント。

ご希望の方は、

BDの問い合わせフォームから、

 

●お名前(仮名可)とメールアドレス

 

●メッセージ欄に

「SBEビリヤードTシャツ希望」と明記

 

●同じくメッセージ欄に、

「もしSBEに行ったら見たいもの・やりたいこと」

 

以上をご記入の上、お申し込みください。

 

厳正な抽選を行い、

当選者のみにお知らせをいたします。

その際に、お名前・送り先など

詳細をお聞きします。

 

締め切りは5月18日。

ご応募お待ちしております。

 

…………

 

※3secondsの最新情報は、

以下のサイトやSNSで。

 

◆ official website

http://3secondscuecase.com/

 

◆ webshop  

http://3seconds.tokyo/

 

◆ instagram  

https://www.instagram.com/3secondscuecase/

 

◆ facebook  

https://www.facebook.com/3seconds-cuecase-308677002979437/

 

※3seconds関連BD記事はこちら

 

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