〈BD〉全米最大級『2022 Super Billiards Expo』について出展者・3secondsに聞いてみた【読者プレゼントあり】

↑この動画は最終日の撮影のため、お客さんやプレイヤーが少なめでTAP(アマリーグ戦)などのイベントはほぼ終了しています。「平日は撮影が難しいほど混雑していた」とのこと

 

 

4月下旬にアメリカ・

フィラデルフィアで開催された

全米最大級のビリヤードエキスポ、

 

『SUPER BILLIARDS EXPO』

(以下、SBE)。

 

日本から出展していたキューケースメーカー、

3seconds』(スリーセカンズ)さんの

現地写真と短い動画は

すでにこちらの記事で紹介しましたが、

 

帰国した3seconds代表・山田卓矢氏から

より詳しいお話を聞くことができましたので、

インタビュー形式でお届けします。

 

現地土産(読者プレゼント)もありますので、

ぜひ最後までご覧ください。

 

…………

 

聞き手:BD

語り手:3seconds代表・山田卓矢氏

画像・動画提供:3seconds

 

最終日にSBE主催者であるA・ホプキンス(往年のアメリカトッププレイヤー)と記念撮影をした3seconds山田氏
最終日にSBE主催者であるA・ホプキンス(往年のアメリカトッププレイヤー)と記念撮影をした3seconds山田氏

 

――無事のご帰国、何よりです。今回3secondsは何回目のSBE参加でしたか? まだコロナ禍の影響もある中で今回行くと決めた理由は?

 

山田:2018年、2019年に続き、コロナでの2年延期を挟み、今回で3回目の参加となりました。例年とは全く違う状況でしたので直前まで参加を迷いました。ただ我々の様な新興メーカーにとっては1年1年が勝負で、今後を考えるとリスクを取ってでもチャレンジする必要があると考えました。結果としては無事帰って来ることができ、成果も上げることが出来たのでほっとしています。


――出入国の手続きや渡航などはスムーズでしたか?

 

山田:出入国に関しては規制や条件が随時変更されていましたので、直前まで自治体等に確認し、ワクチンパスポートの取得やPCR検査などの手続きを進めていきました。どれか一つでも不備があってはいけないので、その点でのストレスは常に感じていました。唯一良かった事は渡航の際の機内がガラガラで、1人で並びの3席を自由に使い長旅を快適に過ごす事が出来ました。


――今年のSBEが、以前3secondsが参加した年と違っていたところとは? また、場内では皆さんマスクをしていたのでしょうか?

 

山田:出展をキャンセルした企業も多くあった為、ブースのレイアウトなどその都度変更がありました。また、例年は4日間の開催でしたが、2年間の延期を考慮して今回は会期が7日間と長くなっていました。延長された分、アマチュアトーナメントなどのイベントを増やしたようです。そして、アメリカではマスクの着用率はほぼ0で、エキスポ会場内も同様でした。参加プレイヤーやファンの数もコロナの影響が全く無い様に感じられました。出国までの厳重な手続きが嘘のように、別世界に迷い込んだような不思議な感覚になりました。私は撮影の時以外は常時マスクを着用していましたが、その様な環境だったので常にマスクを外したいという欲求に駆られました……(苦笑)。

 

↑今年の3secondsのブースの様子

 


――今年3secondsブースでは何をどのぐらい展示販売していたのでしょうか?

 

山田:キューケースとグローブをメインに展示販売しました。ありがたいことにすでに製品を使用してくれている方や、出展を知ってわざわざエキスポに来てくれたお客様もいました。会期途中の5日目には持ち込んだキューケースが完売となるなど嬉しい誤算もあり、グローブも若年層を中心に、デザインや機能面が好評で多数販売することが出来ました。

 

↑3secondsケースとグローブのユーザーたち。ジュニアプレイヤー達にまざってアメリカトッププロのO・ドミンゲスの姿も

 

 

――以前参加した時よりも3secondsという名前が浸透していたことと思いますが、実感されましたでしょうか?

 

山田:はい。前回まではほぼ無名の状態でしたが、今回は認知度の面で大きな違いを感じました。この2年間はコロナ禍で様々な制約のある状況でしたが、SNS等でコツコツと積み上げてきたことが形になったのではないかと思います。グローブやキューケースなど、すでに製品を使用して頂いている方に再度購入して頂けるのは本当に嬉しいことなので、今後も期待に応えられる様に新商品などの開発を進めていきたいと思いました。

 

画像1枚目から、BULL CARBON、WHYTE CARBON、Jam Up Apparel、Onboard Sportswear

 

 
――他の企業・ブランドのブースで特に山田さんの印象に残ったものを教えてください。

 

山田:新規のカーボンシャフトメーカー、例えば『BULL CARBON』(ブルカーボン)、『WHYTE CARBON』(ホワイトカーボン)などが出展しており、各社特徴のある製品を展示していました。また、アパレルではユニフォーム系のウェアブランドの『Jam Up Apparel』(ジャムアップアパレル)、『Onboard Sportswear』(オンボードスポーツウェア)などが人気で、今までのギャンブル、ハスラーテイストとは違うスポーティーなイメージを打ち出していました。マッチルーム主催9ボール国際イベントでの演出やメーカーの製品開発が連動し、様々な面でビリヤードのスポーツ化の流れが加速しているように感じました。

 

連日盛況だったジェイソン・ショウの個人ブース
連日盛況だったジェイソン・ショウの個人ブース

 

――いただいた画像の中には「ジェイソン・ショウブース」というものがあり、とても盛況の様子でした。


山田:あれはショウ個人として出展していて、チャレンジマッチやスポンサーメーカー(Periキューなど)の製品販売などを行なっており大盛況でした。ショウは同時開催の『ダイヤモンドオープン9ボール』でも優勝するなど大活躍でした。プレイヤー個人がエキスポでブースを出すというのは恐らく初めての事ではないかと思いますが、この成功で今後の他のプロプレイヤーの活動にも影響を与えるのではないでしょうか。

 

TAPリーグ戦イベントの様子(1枚目)。アマトーナメントで使われていたダイヤモンド社製の7フィートテーブル(2枚目)

 

 

――アマ・プロの広大なトーナメントアリーナも見学されていたようですね。

 

山田:100台以上の7フィートテーブルが並べられた会場の規模や参加人数など、スケールの大きさには毎回圧倒されます。全体的なアマプレイヤーのレベルは日本の方が高く感じますが、ジュニアからシニアまで生活に根付いたビリヤード文化の層の厚さが全く違う様に思いました。やはりポケットビリヤードの中心はアメリカなのだと強く実感しました。


――今回アマトーナメントの種目で「6ボール」というものがありましたが、ご覧になりましたか?

 

山田:はい。9ボールの6個バージョンのゲームで、7フィートテーブルで行われていて、ある程度のレベルのプレイヤーだとかなり簡単にプレーしていました。その他アマチュアイベントも全て7フィートテーブルを使用しており、全体的な印象としては競技レベルを上げるというよりも、いかにビリヤードを多くの人にプレーしてもらうかという事に主眼を置いている様に感じました。

 

↑多くのギャラリーを集めていた深夜のギャンブルマッチ

 

 

――他、今年のSBEで山田さんの印象に残っていることを教えてください。

 

山田:エキスポ会場はほぼ24時間開いており、深夜になるとギャンブルマッチが至る所で行われていました。外ウマも含め異様な盛り上がりの為、気軽には近付けませんが、アメリカのビリヤード文化の奥深さを肌で感じることが出来ました。


――山田さんは来年(2023年)もSBEに行くご予定ですか? そして、3secondsの最新情報がありましたら教えてください。


山田:すでに来年のブースも予約しました。コロナの状況や国際情勢など色々な問題がありますが、来年こそ何の心配もなく開催される事を願っています。3secondsとしても新商品の販売等、色々と計画していますので随時ご報告出来ればと思っています。

 

(了)

 

…………

 

【バリー・ザンボッティサイン入り

ザンボッティマグカップ プレゼント!】

  

 

3seconds山田さんがSBE会場で

BD読者プレゼント用に

入手してくださったのがこちら。

 

『ザンボッティ』ブースで販売されていた

オフィシャルマーチャンダイズの一つ、

「バリー・ザンボッティのサイン入り

ザンボッティマグカップ」です。

 

「私はカスタムキューに疎く、

キューのレポートが出来ませんので、

せめてお土産だけはと思い購入しました。

ザンボッティファンに届けば嬉しいです」

(山田氏)

 

抽選でお一人様にプレゼント。

ご希望の方は、

BDの問い合わせフォームから、

 

●お名前(仮名可)

 

●メールアドレス

 

●メッセージ欄に

「ザンボッティマグカップ希望」

 

●同じくメッセージ欄に、

「もしSBEに行ったら見たいもの・やりたいこと」

 

以上をご記入の上、お申し込みください。

 

厳正な抽選を行い、

当選者のみにお知らせをいたします。

その際に、お名前・送り先など

詳細をお聞きします。

 

締め切りは5月31日。

ご応募お待ちしております。

 

 

………… 

 

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