〈BD〉「アベレージはもっと出せるはず」――『全日本プロ3C選手権(アダム杯)』連覇、宮下崇生の談話

 

先週末のプロ3C公式戦、

第32回全日本プロ3C選手権(アダム杯)』で

連覇を飾った、

 

宮下崇生プロ(JPBF)の談話を

お届けします。

 

…………

 

Takao Miyashita

1977年7月29日生まれ

0型・獅子座・東京都在住

JPBFプロ(2004年度入会)

2007年『第64回全日本スリークッション選手権』優勝

2017年『第67回全関東スリークッション選手権』優勝

2020年『第31回全日本プロ3C選手権・アダム杯』優勝

2021年『第32回全日本プロ3C選手権・アダム杯』優勝

所属は『キューベスト』(東京)、

プレーキューはADAM MUSASHI(シャフトはHAMAカーボン、タップはAURA エメラルドMH)

プレー歴は約22年

 

…………

 

――連覇、おめでとうございます。

 

宮下:なんか……ツイてた(笑)。連覇という言葉は特に意識してなかったですけど、やっぱりこの大会で勝てるのは嬉しいですね。リーグ戦なので実力で勝てたという気持ちもあります。

 

――最後の船木耕司プロとの試合(8試合目)が優勝決定戦になり、上がった時にガッツポーズも出ました。

 

宮下:優勝の可能性がある状態で最終節に行けたので「ここまで来たら勝ちたい」という気持ちは強かったです。それに船木プロにはここ何年かずっと負け続けてたんで「ここで勝てたら」と思ってました。あの試合を含めて2日目はよく撞けていたと思います。

 

――どんな意気込みで本大会に臨みましたか?

 

宮下:12月に『3C世界選手権』(エジプト開催。宮下プロはグループラウンド敗退)に行って来て、帰国してから隔離期間もあったので、どんな状態で大会に入れるかわからなかったですけど、最近はアベレージも上がってて当たるのは当たるので、自分のプレーができれば上位に行くんじゃないかと思ってました。優勝候補の一人にはなれるだろうと。

 

――初日は黒星スタートでした。

 

宮下:初日も全体的に見ると当たってはいたんですけど、当たりそうで当たらない場面もあったりして、ちょっと良くなかったかな。初戦はもう森(陽一郎)プロがナイスプレーでした。そこから勝ち→勝ちと来て、4試合目はドロー(vs 甲斐譲ニ)。初日が終わった時点で船木プロが全勝(4勝0敗)だったので一旦自力優勝がなくなりました。2日目に僕が出来るのは、残り4試合全て勝ってずっと上位にい続けて、アベレージも高いところでキープするだけでした。

 

――実際、そうなりましたね。

 

宮下:2日目は上位勢との対戦が続くから苦しい戦いになるだろうと思ってましたけど、まずまず気持ち良く撞けたかなと思います。そうこうしているうちに他のプロが船木プロに勝って大会を面白くしてくれて(笑)、なんとか僕が優勝に届きました。あの展開はツイてたと思います。

 

――2日間を通して100点満点での自己評価は?

 

宮下:60点ぐらい。反省点はいっぱいあります。この2日間決して悪い訳じゃなかったし、むしろちょっとは上手くなったなって感じもあるんですけど(笑)、『世界選手権』で色々なことを体験したり観たりしてきた今、理想はもっと上にありますし、そこにはまだ全然届いてません。アベレージ(1.578)も悪くはないですけど、「もっと出せるはずなのに終わってみたらそこに落ち着いてしまった」という感覚です。

 

――『世界選手権』のこともお聞きします。2戦2敗でグループラウンド敗退でした。

 

宮下:久々に行っていきなり結果が出るもんじゃないというのはわかってましたけど、実際アベレージも低かったですし、いいプレーが出せなかったのは悔しかったですね。メインシャフトが壊れてしまったというのもあるんですけど、実力不足でした。それに10年近く世界選手権に行ってなかったんで完全に浦島太郎状態でした。「世界のスリークッションはどんどん先に進んでいる。僕が撞いてる内容は古い。このままじゃダメだ」と痛感した遠征でした。久々に世界の上手い人の球をずっと見続けることでヒントももらえたし、良い経験になりました。見てるだけで上手くなれた感じがします。

 

――敗戦の中でも手応えは何かありましたか?

 

宮下:今の僕の実力でも雑な部分が少しでも減れば、世界の舞台でももうちょっとやれるんじゃないかという感触はありました。だからどんどんチャレンジしていきたいですね。行き続ければそのうちいいことあるんじゃないかなと思ってます。

 

……そうそう、世界選手権の30秒ルールは厳しかった。練習して行ったんですけど、やっぱり本番では焦っちゃうし狙い切れない。パッと時計を見たら残り10秒台になってて「もう構えなきゃ」って。強い人達も狙い切れてない時もあるはずなのに当ててるからすごく差があるんだなと感じました。世界選手権は2022年大会からは40秒に戻るみたいですけど、30秒を一度経験すると今大会の40秒はだいぶ楽でした。パッと時計を見てもまだ20秒ぐらい残ってますから。

 

――最後に2022年の抱負を。

 

宮下:まだコロナ禍は続くと思うので、まずは今年1年、大会が無事に開催されることを願っています。開催されるなら、まだ優勝できてない大会で優勝したいし、チャンスがあればまた海外に行きたいです。そんな挑戦ができるのも日頃から応援してくださっている皆さんのおかげです。僕に出来るのは良いプレーを見せることだけなんで、これからも精進して、皆さんに応援してもらえるような選手でいられたらと思います。

 

(了)

 

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