〈BD〉24時間オープン・オンライン決済。会員制ビリヤード場『SCRATCH MANIA』（浦安）へ行ってみた

“好きな時に好きなだけ球が撞けたら……”

“深夜・早朝・午前中に撞ける所、ないかな”

ビリヤード好きな人なら誰もが一度は

そう考えたことがあるはずです。

働き方やライフスタイルが

多様化するのにしたがい、

ビリヤードの楽しみ方や

プレーできる時間（帯）も各人各様に。

今後「24時間撞ける空間」の

ニーズはさらに高まるでしょう。

2021年12月、

千葉の浦安にオープンした

『SCRATCH MANIA』

（スクラッチマニア）は

そんなニーズを満たす、

24時間オープン／会員制／オンライン決済

のビリヤード場です。

…………

『スクラッチマニア』があるのは、

東京メトロ東西線『浦安』駅。

駅徒歩2分。

『大塚ビル』の4Fにあります。

エレベーターを降りてすぐ目の前に

ドアがあり、入店時はスマホを使って

「マイページ」から解錠します。

「マイページ」では

店内の状況がリアルタイムでわかるので、

空いている時間に行ったり、

「対戦募集中！」の人がいるのを

確認してから行くこともできます。

…………

店内は、白基調の明るい空間に

ブランズウィック『ゴールドクラウンⅣ』

テーブルが3台。

台上はLED照明で均一に照らされ、

ボールが見やすいです。

台間も広く、隣のテーブルに

干渉することはほとんどないでしょう。

各台のチェア&テーブルも

余裕を持って置かれています。

家具や装飾は最低限にとどめられていて

ミニマルな雰囲気。

プレイヤー視点ファーストで作られた、

ビリヤードに集中できそうな環境です。

常駐スタッフはいません。

レジやスタッフスペースがないことも

ミニマルに感じられる理由でしょう。

…………

ボールセットは、

『アラミス・デュラミス』や

『ダイナスフィア』に加えて、

『アラミス・ブラック』もあり。

動画の自撮りに便利な

スマホホルダーも完備。

キューロッカーもあります。

入口付近に掲示されている

「ご案内」には、

・飲食持ち込みOK（ゴミは要持ち帰り）

・店内禁煙（非常階段では喫煙可）

・プレー終了時は台清掃&ボール拭きを

・多くの方が楽しめるよう相撞きを

・退出時は消灯と戸締まりを

と利用上のルール&マナーが

記されています。

…………

ビリヤード環境以外もチェック。

ハードダーツが2面設置

（ダーツだけの会員プランもあります）。

休憩スペースがあって、無料Wi-Fi完備。

ビリヤードの合間にPC作業もできます。

ドリンクショーケースがあり、

店内でペットボトルや缶ビールが

購入出来ます（決済はPayPayで）。

…………

会員登録方法と料金プランについては、

公式サイトにわかりやすく

記載されているのでそちらをどうぞ。

ビリヤード用プランは3つ。

「22,000円の月額固定プラン（いっぱい撞きたい人向け）」

「5,000円の月会費プラン（そこまで長時間にならない人向け）」

「月会費なしの従量課金プラン（とりあえず利用したい人向け）」

「月額固定プラン」だけだと

ハードルが高く感じられますが、

より安価な選択肢もあるので、

他店との併用や、コソ練場としての

活用もしやすいと思います。

上記プランとは別に、

「とりあえず店内を覗いてみたい」

という方にオススメなのが

90分の無料体験ができる「プレー開放日」。

非会員でも利用できますので、

公式サイトで日程を確認してください。

また、公式サイト内の

『よくあるご質問』コーナーに、

「支払い方法」「入店方法」

「プレー開始方法」なども

明記されていて、これを見れば

会員として利用する場合の

流れをイメージしやすいと思います。

スクラッチマニアでは

レッスンにも力を入れていて、

現在、元JPBAプロの宮田洋さんの

レッスンコースが開講中。

そしてこの1月から、

JPBAプロ・佐原弘子プロの

レッスンと定期来店も決まりました。

佐原プロの来店日や内容は

こちらで確認してください。

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今回BDは

（株）SCRATCH MANIAの

吉田さんと植松さんのお二人に

店内を案内していただきました。

まだ日本では珍しい

「24時間オープン・会員制」の

ビリヤード場をなぜ作ろうと思ったのか。

お二人に経緯をお聞きしました。

吉田さんと植松さんは長年の友人。

2人ともビリヤードが好きで、

『いつかはビリヤード場を』という

思いを抱いていました。

2020年秋に再会した際に、

『もし一緒にビリヤード場を

経営するなら』という話になり、

アイディアを出し合いました。

それがスクラッチマニアの出発点。

吉田さん：生活様式が多様化していく中で、趣味に使える時間も人それぞれになり、ビリヤード場の営業時間内に行けない人や、できればもっと都合のいい時間に撞きたいと思う人が増えているのを感じていました。そこで『24時間オープン』『会員制』『オンライン決済』というお店なら、様々な人に利用してもらえるんじゃないかと。僕ら2人とも普段は別の仕事をしているので運営上もそれが理想的でした。まだ日本では少ない形態ですが、ビリヤードがスポーツとして広がって行く上でもっと求められるようになる形だと思っています。せっかくお店をやるのなら未来を見据えて今この形にチャレンジしたいという気持ちもありました。

植松さん：今後ビリヤード場のあり方も多様化していくと思いますし、こういうスタイルのお店もありなんじゃないかと思います。といっても僕ら2人で大きく始めることはできないので、スタッフを雇わず、まずは自分たちの手の届く範囲でやろうと。本業でWebシステムをやっているので、スクラッチマニアのシステムは全て自分で構築しました。

方向性を定めた2人は、

土地勘のある東西線沿線を中心に

物件探しに着手。

「駅チカ」という条件に

こだわったこともあり

物件探しは難航したものの、

この場所に決まってからの工程は

順調に進み、12月4日にオープン。

それから約1ヶ月。

利用状況や反応・反響はどうなのか。

単刀直入に聞いてみました。

吉田さん：商売としてはまだまだこれからですが、会員の方々がここでの時間を思い思いに楽しんでくださっているのは把握しています。一人で練習したり、相撞きをしたり、テレワークしながら撞いたり、お喋りしたり、ビールを飲んだり、食事をしたり……。お会いしていませんが、毎回早朝に来られている方もいます。その時間に撞ける所は他にないでしょうし、スクラッチマニアを利用していただけて理想が一つ叶ったような感覚です。たまに鍵が開けられないとか『プレー終了・休憩ボタン』を押し忘れたということもありますが、それは想定内です。利用方法が浸透するのには時間がかかると思っています。

植松さん：システムはもっとわかりやすくできる部分があると思うのでやりながら改良していきます。あとはやはりビリヤード界にまだほとんどない形態なので、興味を持ってくれる人がいる一方で様子見している人も多いと感じています。本業でも経験していますが、新しいシステムや仕組みが認知されるまでは時間がかかりますので焦ってはいません。まず入会していただくまでに一つハードルがあると思うので、『プレー開放日』（無料体験）やイベントなどお店のことを知っていただく機会を多く設けたいと思っています。

会員制ビリヤード場と聞くと

敷居が高そうと身構えてしまう人は

多いかもしれません。BDもそうでした。

ですが、スクラッチマニアに

一歩足を踏み入れた瞬間に

すっと緊張が解け、すぐ撞きたい

という気分になりました。

そのぐらいプレー環境が整っていて

誰でもすんなり馴染めるビリヤード場です。

皆さんもぜひ一度スクラッチマニアで

気ままにビリヤードを楽しんでください。

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