〈BD〉『プールワークアウト』を学び続ける中野雅之アマに聞く、パフォーマンス向上のカギと湯山功プロの指導力

湯山功プロ(PWO代表。左)と中野雅之アマ(右)
湯山功プロ(PWO代表。左)と中野雅之アマ(右)

 

“ショット力向上”を主目的とし、

そのためのフォーム・ストローク・

フィジカルの改善をはかる、

湯山功プロ主宰のパーソナルトレーニング、

POOL WORKOUT

(プールワークアウト。以下PWO)。

 

先日『9ボールクラシック』で優勝した

トップアマ、中野雅之選手も

以前からPWOを受講している一人。

 

以前(2019年)にもBDで

PWOについて語っていただきましたが、

今回再びご登場いただきました。

 

PWOを学び続けて

どんなところが向上したのか。

今磨いている部分は何なのか。

そんなテーマでお話をうかがいました。

 

…………

 

――1週間前の『9ボールクラシック』で優勝しました。まずはその感想からお願いします。

 

中野:全体的によく集中して、自信を持ってプレー出来たと思います。12月初旬の『グランプリイースト第5戦』(プロトーナメント)で2日目の決勝ラウンド(ベスト8)を経験して、良い流れで『クラシック』を迎えることができました。決勝戦で仲良しな喜島(安広)選手に勝てた事も本当に嬉しかったですね。湯山プロをはじめ、色々なプロの方々からアドバイスをいただき、家族や仲間に応援してもらっていましたので、結果で応える事ができて本当に良かったですし、感謝の気持ちで一杯です。自分は本当に回りの方々に支えられているなと感じています。

 

――中野選手は今もPWOを教わり続けているとのことですが、『9ボールクラシック』でもその成果を発揮できたと思いますか?

 

中野:はい、そう思います。PWOには“キューアングル”、“フィニッシュポイント”、“脱力”、“先球到達スピード”、“ブレイク”など様々なメソッドがありますが、テーブルコンディションや場面に応じて、最適に使い分けることが大切です。特にシュートについては“先球までの到達スピード”が重要で、コンディションに応じてキューアングルや撞点を見極め、手球を強く撞くのではなく、テイクバックをしっかり取って短く速く撞くことでシュート力の安定に繋がります。それが以前よりできるようになってきたことが、最近の好結果に繋がっていると感じています。

 

 

――前回のインタビュー(2019年)の後、コロナ禍もありましたし、現在中野選手は関東で単身赴任をしているとのこと。いつどんなふうに湯山プロに教わっていたのでしょうか? スタジオ(倉敷『POOL WORKOUT Z』)を訪れたり、リモートでやり取りしていたのですか?

 

中野:広島在住時は定期的に倉敷のスタジオに行って学んでいました。しかし、コロナ禍になり緊急事態宣言中はスタジオに行くことは難しかったので、その間はLINEや電話などでアドバイスをいただきながら過ごしていました。2021年5月からは関東へ転勤になったので、直接お会いする機会が少なくなってしまいましたが、長期連休など広島へ帰省する途中でスタジオに伺って学んでいます。

 

――最近は主にどんな項目を中心に取り組んでいたのでしょうか。

 

中野:試合に出場している方々は感じたことがあるかもしれませんが、試合はプレッシャーとの闘いであり、適度な緊張は集中力を高め良いパフォーマンスに繋がりますが、過度な緊張は体を硬直させ普段のパフォーマンスが発揮できなくなることがあります。私も年齢を重ねるごとに試合での震えやプレッシャーを感じることがあり、試合で緊張した場面でいかに普段の自分の実力を出せるかを課題に取り組んできました。

 

その中でPWOのメソッドには“クイックセットアップ”や“脱力”や“柔らかいグリップ”といった、試合で安定したパフォーマンスを発揮するためのメニューがあり、それを練習に取り入れています。まだまだ発展途上ですが、少しずつ実践結果が出てきていると感じています。

 

――先日、湯山プロが東京でセミナーを開いた際、中野選手も参加したそうですね。

 

中野:『Zeke』さんと『アロウズ』さんで開催されたセミナーに参加しました。湯山プロは丁寧に参加者の質問や悩みに答えており、わかりやすく説明されていました。セミナーは大盛況だったと感じています。湯山プロがある参加者の方にワンポイントアドバイスをしていたのですが、その方がみるみるうちに課題としていたスキルができるようになっていき、参加者が感動している様子を見て改めて指導力の高さを感じました。私個人的には様々な配置のおける効果的なフォームの作り方、試合における「間」の取り方、10ボールブレイクの球種、湯山プロの最新のグリップについて説明を受けました。相変わらず目から鱗な内容ばかりでしたね(笑)。

 

 

――今後PWOでより伸ばしたいところや、学びたい項目などを教えてください。

 

中野:湯山プロは格闘技に真剣に取り組んでいますが、速くて威力のあるパンチを打つには脱力して打つことが重要で、そのメソッドをビリヤードに取り入れて“セットアップブレイク”を実践しています。これは体が予備緊張を起こさないようにルーティンを簡素化してブレイクすることにより、パフォーマンスを最大化することが目的とお聞きしました。このようにビリヤードに新しいエッセンスや考え方を取り入れていく事は、これからのビリヤード界の進化にとっては重要な事だと思いますし、スポーツ科学やフィジカル面など新しいことを積極的に取り入れていく湯山プロに、これからも指導を仰ぎたいと思っています。

 

――最後に、中野選手個人の2022年の抱負・目標もお願いします。

 

中野:まずは2021年はコロナ禍で中止になってしまった2月の『京都オープン連覇に向けてしっかりと準備をしたいと思います。その後はプロトーナメントに積極的に参戦して経験を積み、最終的にはアマチュアのタイトルが獲れるよう頑張ります。そして、来年からはTPA(東京ポケットビリヤード連盟)に戻る予定なので、チームを『都道府県対抗』の優勝に導けるように日々頑張っていきたいと思います。

 

(了)

 

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