〈BD〉これが決定版!? Dr. Daveの「スロウとその対策」【動画】

 

2006年からビリヤードの

インストラクション・レッスン動画を

中心にアップしているアメリカの

Dr. Dave』(ドクターデイブ)。

 

デイブは的球のシュート時に

発生する「スロウ」(throw)について、

過去に何本か自らの実演を交えた

検証動画を作っていますが、

 

それらを踏まえて、

コンパクトにまとめた決定版とも

言うべき動画をアップしました。↓

 

「スロウ」とは、主に手球と的球が

ヒットした際に生じる摩擦によって、

的球が物理的に正しいとされる

コースよりも、より前方に(より厚く)

進む現象のこと。

 

理論上正しい厚み(角度)に

手球を運んで的球に接触したはずなのに、

なぜか的球が厚く外れてしまう

という時、その理由として

まず考えられるのがスロウです。

 

フリ(角度)の付いた的球を

シュートする時は、大なり小なり

このスロウが起きていますが、

それを減らしたり打ち消したりする

撞き方があります

(上級者〜プロは多くの経験をもとに

その撞き方を頭と身体で覚えています)。

 

「遅いスピードは避けるべき」

「順ヒネリやドローを入れて撞くといい」

と上級者〜プロが語るのを

聞いたことがある人もいるでしょう。

 

……そんなスロウとその対処法について、

デイブが実演を交えて解説します。

 

全編英語ですが、

動画と図説を見ればだいたいのことは

掴んでいただけるかと思います。

一応、BDなりの解説も付けます。

 

「How SPEED AND SPIN Affect AIM」

ボールスピードとスピンは的球のコースをどう変える?

 

【00:00~】序章

(こんな外し方したことあるよね?〜

検証用の配置と用具の説明)

 

この動画でデイブは、

サイドポケットをまたぐフリのある配置を、

様々な撞点とスピードでシュートし、

的球の動きをチェックします。

 

的球には「エレファント

プラクティスボール」を使用。

「黒帯」があるので

的球の回転を視認しやすいです。

 

配置(的球―ポケット間の距離)も

カメラアングルも、

的球の動きを確認するのに適しています。

 

…………

 

【01:13】スロウの基本

(「Cut-induced Throw」=カットショットを撞く時に発生するスロウ)

 

デイブいわく、スロウが大きく出る

(的球が厚く引っ張られる)のは、

 

「ゆっくりスタン(中心やや下。無回転)で

撞いた時」。

 

こういう薄めの配置をスタンで

撞かなくてはならない場合の対策として、

デイブは、

 

「スロウが出ることを見越して、

意図的にオーバーカットする

(薄く狙う)のが手っ取り早い」

と言います。

 

あるいは、

より速いスピードで撞けば

スロウの出方は小さくなります。

 

ただし、速く撞くと的球が

ポケットに嫌われる(カタカタする)

危険性も上がります。

 

甘いポケットならスロウが出ていても

(的球が少し厚く引っ張られる程度なら)

拾ってくれるかもしれません。

 

または、アウトサイドスピン

(≒順ヒネリ。この場合「左ヒネリ」)

を使うと、ほぼスロウを打ち消せます

(的球の「帯」がブレずに回っている

=手球から余計なスピンが

移ってきていないことがその証)。

 

ただし、サイドスピンを使うと

手球の横ズレ(トビ)が発生するので、

そのキューのズレの出方を知り、

それを見越して狙う必要があるでしょう。

 

…………

 

【04:00】スキッド(Cling / Skid / Kick)

 

日本ではよく

「スキッド」と言いますが、

「クリング」や「キック」

という言い方もあります。

 

デイブいわく、

 

「スキッドはスロウの

より極端なものとして捉えて良いでしょう。

理屈は同じです。

 

動画冒頭の『スタンで撞いた時の

ノーマルなスロウのことを

スキッドと勘違いしている人もいますが、

 

実際のスキッドはもっと大きく

的球の進行方向を変えています」

 

例えば、的球の表面

(の手球と接触する点)を

チョークで汚して、

より摩擦が出やすいようにすると(04:16~)、

 

ヒット直後に、ノーマルなスロウより

的球がはるかに厚く引っ張られている

ことがわかります。これがスキッドです。

 

また、この時の的球の動きを見ると、

「帯」はだいぶ揺れています。

つまり、手球から余計なスピンが

たくさん伝わっています。

 

…………

 

【05:17】上下のスピンがもたらす影響

 

上または下の撞点を撞くと、

スタン(撞点中心やや下)で撞くよりは

スロウの発生量は減ります。

スピードを上げればさらに減ります。

 

上と下を比べると、

わずかに下を撞いた時の方が

スロウは小さいです。

 

特に下の撞点を速いスピードで撞くと

スロウはより小さくなり、

的球が比較的きれいな回転で

転がって行くことがわかります。

 

逆に、上の撞点をかなりゆっくり撞くと

スロウの出方はノーマルの

スロウよりさらに大きくなり、

 

的球に伝わったスピンにより、

的球自身が前方にカーブする動きを

見せることもあります(デイブはこれを

OBS=「object ball swerve」と呼ぶ)。

 

…………

 

【08:13】まとめ

 

スロウ対策:

 

● 意図的に正しい厚みより薄めに狙って撞く(ゆっくりスタンで撞くとスロウが大きく出るので、その場合は特にこれを心掛ける)

 

● アウトサイドスピン(≒順ヒネリ)はスロウやスキッドを打ち消すのに有効(意図的に薄めに狙わなくて良い)

 

● 上や下の撞点にもスロウを小さくする効果がある。速いスピードで撞けばなお良い(特に速い引き球なら意図的に薄めに狙わなくて良い)

 

● 手球フリーの時やブレイク前に、手球に付いたチョーク汚れなどを拭き取るなど出来る限りきれいにしておく。そして粘性の高いチョークの使用を避ける

 

…………

 

この動画の概要欄には、

スロウやスキッドとその対策について

より詳しく、個別に解説した

動画へのリンクがあるので、

さらに掘り下げたいという方は

そちらもぜひチェックしてください。

 

 

…………

 

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