〈BD〉「自分が普段も着たくなるようなものを」――ZAN ATHLEISUREアンバサダーの金子昇さんに聞くビリヤードアパレルの可能性

Noboru Kaneko is a Japanese actor who loves playing pool and produces his own pool apparel brand GCR.
Noboru Kaneko is a Japanese actor who loves playing pool and produces his own pool apparel brand GCR.

 

2019年に『斬タップ』から生まれた

アパレル&アクセサリーブランド

『ZAN ATHLEISURE』

(ザンアスレジャー)。

 

ブランド誕生から3年目の今年、

ビリヤードが大好きで、

熱心な競技プレイヤーとして知られる

俳優・金子昇さんがアンバサダーに就任。

 

最新ウェアをまとって

BDに登場してくれました。

 

金子さんは以前から

『斬』の代表である湯山功プロの

レッスンを受けるなど親交があり、

ZAN ATHLEISUREにも

直接的に関わっていました。

 

その辺りの経緯もふくめ、

ビリヤードとアパレルについての

金子さんのお考えや、

アンバサダーとしての役割について

お聞きしました。

 

…………

 

NEW !:

GCR&ZANコラボプルパーカー

ネイビー & グリーン

 

※キューケースもGCRブランド

※アウターは現在準備中の参考商品

 

 

語り手:金子昇(俳優)

聞き手:BD

 

 

――2021年1月、金子さんがZAN ATHLEISURE(ザンアスレジャー)のアンバサダーになりました。

 

金:僕は以前から『斬タップ』の代表である湯山プロのレッスンを受けていて、プレイヤーとして成長させていただきましたし、親しくさせていただいてました。湯山プロがアパレル(ZAN ATHLEISURE)を立ち上げることになった時(2019年頃)に、コンセプトをお聞きして、商品も見て、すごく可能性を感じたので、『僕にもアイディアを出させてください』と伝えたら、『いいですよ!』と。それで僕が思うままにデザインを考えて湯山プロに投げるというやり取りがありまして、そうやってできたのが『Gold Chirdren Riders』(以下「GCR」)というブランドです。

 

――GCRブランドは20種ほどのアイテムがあります。その「デザイナー・GCR」なる人物は実は金子さんだったと。薄々気付いていたビリヤードファンもいたとは思いますが……。

 

金:公表はしてなかったですけど、近いビリヤード仲間は知っていましたし、わかっていた方は他にもいたと思います。僕自身、何かを購入する時に「誰々プロデュース」と謳われているものはあまり好きじゃないというのもあって、GCRのことは公表してませんでした。でも、始めて2年ぐらい経ちますし、コロナ禍で従来の常識や価値観も変わる中で、僕自身も今までのバランス感覚みたいなものを変えてみてもいいのかなと思ったのがきっかけです。湯山プロと相談して「GCR=金子昇のブランド」と表に出していくことにしました。

 

――それでアンバサダーに。

 

金:「『デザイナー』はかっこよすぎませんか?」と湯山プロにお伝えしたところ、『アンバサダー』になってました(笑)。アパレルやギアをプロデュースするだけではなく、ZAN ATHLEISUREやGCRというブランドを通して、皆さんのビリヤードライフがもっと実りあるものになり、球を撞く楽しみがもっと増していくような、そんな提案や発信をしていけたらと思っています。

 

――具体的には、プロデューサーとしてGCRブランドの拡充に力を注ぐのでしょうか。

 

金:そうですね。プランが2つあって、まずアパレル以外のビリヤードグッズも展開していきます。その第一弾として今グローブを作ってます。おそらく春先にはプロトタイプが出来上がり、夏には販売できると思います。もう一つは、撮影で着たパーカーもそうなんですが、ビリヤードファン以外の方も着られるようなアパレルにも力を入れていきます。この方向で兄弟ブランドを立ち上げる予定もあります。といっても、僕はビリヤードが大好きなので、ビリヤードファンならわかる遊びの要素をどこかに入れたくなるとは思いますけど(笑)。

 

――金子さんの目からは今のビリヤードアパレルのマーケットはどう映っていますか?

 

金:すごく可能性があると思います。僕はビリヤードをやる前はゴルフをよくやってたんですけど、普通のゴルフウェアはほとんど着てなかったですね。今はお洒落なものもたくさんありますが、当時はまだ「ザ・ゴルフプレイヤー」な服が多かったので、僕はカジュアルとゴルフの狭間のものを探して着てました。同じような感覚をビリヤードに対しても抱いています。あ、正装でプレーする大会はまた別ですよ。あれはあれでいいなと思ってます。ただ、多くのビリヤードファンが普段ビリヤードを楽しむ時に気軽に着られるウェアや普段着になりそうなウェアはまだまだ少ないと思いますし、そういうものがあれば自分も着たいなと以前から思ってました。

 

――GCRのデザインはビリヤード用語などの言葉をベースにしたロゴデザイン系が多いですね。金子さんはそういうものがお好きなのですか?

 

金:僕は車やバイクが好きで、ロゴデザインのステッカーやカッティングシートを集めたり貼ったりして楽しんでました。2、3枚買って1枚は保存用にしたり(笑)。ロゴデザインのTシャツも好きで、レアなものや復刻版を探して買い集めたり……。今までそういうものを創る側にはいなかったですけど、GCRでやらせていだたいたら、これがもう楽しくて。今のところGCRはテキストやロゴがメインのものが多いですけど、今後は違うデザインも考えています。

 

――デザインはいつ、どうやって考えているんですか?

 

金:仕事の待ち時間、移動時間……いつでも考えてます。アイディアが浮かんだらスマホでばーっとラフデザインを組んで、ストックしておいて、後からパソコンで仕上げたり、しばらく寝かせてから手を加えたり。もちろん湯山プロにも見ていただくんですけど、反応はいつも『いいですね!』です(笑)。

 

――作り手になってみて感じたこととは?

 

金:色々あります。自分がめちゃめちゃ気に入ってるものが必ずしも良い反応をもらえる訳ではないんだなとか、男女で好みが分かれるものなんだなとか。でも、やっぱりビリヤード用語は強いなと感じます。例えば「Masuwal」。「マスワリ」じゃなくて「マスワル」にしてますけど、あのTシャツは人気があります。ビリヤードは特殊な響きと字面を持つ言葉が多いですよね。僕はそこに魅力を感じていて、今後も使いたいなと思ってます。

 

――今金子さんが着ている『GCR&ZANコラボプルパーカー』はビリヤードをやらない人も着られるようなデザインですね。

 

金:これはビリヤード色を意識せずに作りました。ただ、僕がアンバサダーになって一発目の作品なので、フード部分に「ZAN」と入れて、GCR&ZANダブルネームという形で作らせていただきました。その上に羽織っているアウターはまだ発売日は決まってませんが、いくつかのデザインパターンがあって、完全にビリヤードから離れたものもありますし、少しだけビリヤード色のあるものもあります。

 

――GCRアパレルは、金子さんが「自分で着たいと思える服」を作っている感じがします。

 

金:その通りです。僕自身、普段よく着ているのは、さっと着られて、汚れてもシワになっても気にならなくて、どこかにオリジナルなデザインが入っている服が多いです。そういうものは愛着が湧いて繰り返し着るようになりますね。GCRもいい意味で「雑に扱ってもいい服」をテーマにしています。

 

 

――わかりました。最後に、プレイヤーとしては最近いかがですか?

 

金:やはりコロナウイルスの影響もあり、球を撞く頻度が減ってしまって、試合にもほとんど出てません。でも、だからこそ自分の中でビリヤードへの思いが少し整理できたと思います。今までは趣味として球を撞き、ボールをポケットできたら楽しいという単純な感覚でした。でも、もうこれだけ好きで撞いていて、仕事で関わらせていただくことも増えましたし、もっと深くビリヤードを楽しむために、競技プレイヤーとしてより高いところを目指すのもいいんじゃないかという考えになりました。

 

――と、いいますと?

 

金:例えば、プロを目指すのはどうだろう、と。本当にプロテストを受けるかどうかは別として、そのぐらいの意識を持って取り組むようになりました。今まで全くそんな発想はなかったですし、その道は苦しくて険しいとわかってますけど、とことん突き詰めて行くことでまた違った景色が見られるんだろうなと。

 

――これまでも競技志向でしたが、さらに意識を一段二段上に持って行ったのですね。

 

金:今まで多くのビリヤードプロ選手の方々と接して球を見てきましたが、あくまで僕は「見て楽しむ側」「教わる側」でした。今は「この人と本気の勝負をするんだ」という観点も持つようになりました。あくまで意識レベルの話ですけどね。でも、そのおかげで普段の練習にもすごく身が入っていますし、以前より自分の球が良くなってきている実感があります。なによりも、新しいことを知るのが以前にも増して楽しい。今後もプレイヤーとしてもアンバサダーとしてもたくさん学びながら、ビリヤードの広大な海を泳いでいきます。

 

(了)

 

 

 

…………

 

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