〈BD〉フェイエンのメンタルレッスンが日本語対応に。本人が語る立ち上げの経緯と近況【インタビュー後編】

 

1月29日に掲載した

ニールス・フェイエンの

インタビューの後編です。

 

…………

 

語り手:Niels Feijen

聞き手:BD

協力:KAMUI Brand

 

 

前編より続く)

 

 

――日本のプレイヤーで知っている人は?

 

F:Kawabata(川端聡)やOi(大井直幸)やYukio(赤狩山幸男)などたくさんの日本のプレイヤーを知っているよ。日本人選手はみんなハイレベルだよね。

 

――あなたと同じKAMUIプレイヤーのYukioは「世界中のホテルのジムやプールでよくフェイエンと一緒になった」と語っています。Yukioについてはどんな印象を持っていますか?

 

F:Yukioについて言うと、彼は日本の選手達の中でも際立ってひたむきに努力しているように見える。とてもしっかりしていて、謙虚で努力家だ。我々プロ選手は、試合で頑張っている他の選手から常に学んでいるんだ。Yukioと初めて当たったのは何年も前の『チャイナオープン』準決勝(2009年。フェイエンが勝利)だったけど、その後彼はすぐに世界選手権のタイトルを獲ったよね(2011年)。素晴らしいよ!

 

――あなたはKAMUIの契約プロですが、KAMUI Brandとのパートナーシップはいつ、どのようにして始まったのでしょうか?

 

F:KAMUIとの関係が始まったのは2010年だ。Masato((株)Envision代表・平岡正人氏)がヨーロッパに来た時に初めて会ったんだけど、その時僕はすでにKAMUIタップを好んで使っていたんだ。出会ってからは、仕事への向き合い方についてお互いにリスペクトするようになった。チームKAMUIに入ってスポンサーシップを結んだのはその直後だよ。

 

――KAMUI Brandの商品やKAMUIという企業についての印象は?

 

F:KAMUIの製品や企業風土は最高水準だ。Masatoについてのエピソードや、彼がどうやって起業し、どれほど一生懸命働いて世界を飛び回ったかを聞けば、あの素晴しいクオリティは偶然の産物ではないとわかるだろう。信じられないほどの熱意と洞察力の賜物だよ。

 

――KAMUIタップのどんなところが好きですか?

 

F:KAMUIタップは、使い始めから自分が求めるような極上の食い付きをしてくれて、なおかつ最後の層までずっと性能が変わらないのがとにかく良いね! 付けた瞬間から素晴しいから、タップについて思い悩む必要がないんだ。

 

©2019 JP Parmentier / KAMUI Brand
©2019 JP Parmentier / KAMUI Brand

 

――昨年あなたはメンタルレッスン『Mental Edge for Competitive Pool Players』を開講しました。いつ、そして、なぜ始めようと思ったのですか?

 

F:自分が得てきたメンタルに関する知識を活かして何かやりたいっていう思いは何年間もあったんだ。でも、試合や遠征があったりすると、他のことの方が優先度が高くなっちゃってね。そんな時、休暇でエジプトを訪れた初日にメンタルレッスンのことをまた考え出したら、それしか考えられなくなってしまった。妻にペンと紙をもらって、ほぼ2時間ぶっ通しでアイディアを書き続けたよ。すると、まさにジャストタイミングって感じで、章立てやレッスン内容がどんどん湧き出てきたんだ。それらをより良い順番に並べたり、別の要素を追加したりして大まかな形が見えてきた。

 

それからしばらくは試合のある生活に戻って、レッスンのことは保留にしてたんだけど、コロナが発生していきなり時間に余裕ができてね。それで妻に言ったんだ、『今からレッスンコースを完成させて、本気で専念するつもりだ』ってね。それから動画を全て自分で撮って、ソフトの勉強をして、字幕(多言語対応)を付けてもらうのに2ヶ月かかった。その過程も素晴らしい経験になったし、自分自身へのチャレンジが出来て誇らしく思ったよ。

 

20年以上プロをやってきて、僕はビリヤードにおける精神面の研究に多くの時間を割いてきた。この競技でメンタルの占める割合は80%以上はあると思うし、メンタル面を向上させるために学べることや取り組めることはとてもたくさんあるんだ。それってすごく魅力的だよね! 僕のレッスンコースでは、競技志向のプレイヤーが考えるようなあらゆるトピックをカバーしているよ。

 

――レッスンに対する生徒さんの反応はいかがですか?

 

F:世界中から様々なレベルの生徒が集まっている。それこそアマチュアからプロまでね。生徒達からは、僕のレッスンが試合はおろか日常生活でもどれほど役に立ったかっていう感想をたくさんもらっているよ!

 

――あなた自身、いちプレイヤーとして以前からビリヤードのメンタル面の研究をしたり、トレーニングをしてきたのでしょうか?

 

F:これまで長年に渡って、自分の成長のために多くのセミナーやプロスポーツ心理学者のセッションを受けてきた。素晴らしい本もたくさん読んできたし、自己啓発クリニックにも通った。その全てが自分の日常生活やビリヤードの試合で役に立っているし、本当に重要なことやビリヤードの世界で自分がシェアしたいことについて広い見識を得ることができたんだ。

 

――ビリヤードというスポーツにおいてメンタルタフネスはどれだけ重要だとお考えですか?

 

F:僕が思うに、精神面、つまりメンタルタフネスは80%以上を占める。ボールが動いていないスポーツだから、考える時間とともに自分を疑う時間もあって、それによってメンタルの占める割合は大きくなる。PK戦までもつれこんだサッカーの試合を考えてみるといい。その場その場の状況に対応する競技から、突然メンタル勝負の競技になるんだ。そして、自分と同じくらいのレベルの相手と戦って初めてメンタルタフネスは育つからね。落ち込んで、ぶちのめされて、そこから這い上がれるようにしなきゃ!

 

――あなたから見て、メンタル面が優れていると思うプールプレイヤーは誰ですか?

 

F:A・パグラヤン(カナダ)とD・オルコロ(フィリピン)は非常に強靭なメンタルを持っている。E・レイズ(フィリピン)もメンタルの鬼だね。D・アプルトン(イングランド)もとてもタフだし、R・スーケー(ドイツ)、そしてもちろん僕もだ(笑)。

 

――貴重なお話、ありがとうございました。最後に『Mental Edge for Competitive Pool Players』が日本語に対応することになったので、日本のプールプレイヤーやファンに向けて、メッセージをいただけますか? 

 

F:ぜひ皆さんを僕のレッスンコースにお迎えしたいですし、皆さんが自分史上最高になれるようお手伝いできればと思います。もっと自分を見つめ直して、思いを巡らせれば、このレッスンコースによってより良いプレイヤーになれると保証します! 近い将来もう一度日本を訪れて、皆さんがどのようなふうに試合をしているか見たいですね。皆さんの幸運を祈ります!

 

(後編終了。前編はこちら

 

 

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