〈BD〉9月中旬開催のアマ『MASTERS』出場者にアンケート。「コロナ禍のビリヤードは?」

 

9月12日~13日に大阪で行われた、

アマチュア全国公式大会

21th MASTERS』本戦

(種目は10ボール)。

 

その試合会場で、出場選手に

アンケートにご協力いただきました。

 

全6問あり、根底にあるテーマは、

「コロナ禍でビリヤードとの付き合い方や

意識はどう変わりましたか?」というもの。

 

大会主催のJAPAさんの

呼び掛けのおかげもあり、

任意のアンケートにも関わらず、

61名の選手のうち、43名の方から

ご回答をいただきました。

 

JAPAさんと回答をくださった

選手の皆様に感謝しています。

 

少し時間が経ちましたが、

そのQ&Aをご紹介します。

 

「統計」「データ」と

呼べる規模ではありませんが、

日本のハイアマプレイヤー達の

2020年9月中旬当時の心境を

理解する一助となると思います。

 

JAPAさんからは

以下のお言葉をいただきました。

 

「この状況下で会場使用を快諾いただいた『玉出ビリヤードACE』さんに御礼申し上げます。今週末の『シルバースターカップ』では『マグスミノエ』さんにもお世話になります。また、JAPAのガイドラインをご理解いただきマスターズに参加してくださった選手の皆様と、運営に携わってくださったスタッフの皆様にも感謝申し上げます」

 

……………………

 

Q1 新型コロナウイルス感染症拡大前(2020年明け頃まで)と現在を比べて、ビリヤードの練習量に変化はありましたか?

 

変わらない:19

増えた:4

減った:19

わからない:0

その他:1

 

その他:「店舗の事情による自粛期間もあり、半分以下になった」

 

 

BD分析:「変わらない」人と「減った」人が同数。おおむね想定通りでした。「減った」人はQ2のモチベーションの低下や練習環境の変化(行きつけのビリヤード場の時短営業や本人の仕事・生活の変化)が関係しているのでしょう。「増えた」人も4名いるのは興味深いです。

 

……………………

 

Q2 新型コロナウイルス感染症拡大前(2020年明け頃まで)と現在を比べて、ビリヤード競技へのモチベーション(大会参加意欲や向上心)に変化はありましたか?

 

変わらない:19

上がった:4

下がった:17

わからない:2

その他:1

 

その他:「数少ない大会への熱意が高まり、試合のない期間の練習内容等、モチベーションは高まった」

 

 

BD分析:こちらも「変わらない」と「下がった」がほぼ同数。「下がった」人の多くは今年3月以降公式大会が中止・延期となり、スケジュールと目標の立てようがなくなったからと推察します。

 

……………………

 

Q3 今年のこの『マスターズ』本戦(9/12~9/13。大阪)は、悩まずに参加を決めましたか?

 

全く迷わなかった:21

少し迷いはあった:15

だいぶ迷った:5

なんとも言えない:1

その他:1

 

その他:「もしクラスターが発生し全国的に取り上げられてしまうことになったり、自分が罹患し身の回りの人々に感染拡大させてしまうのではという思いはあった」

 

 

BD分析:これは「コロナ禍での試合参戦をどれだけ怖いと思うか」という意味を込めてお聞きしたのですが、もっと直截的に記すべきでした(それでも皆さん文脈を読んで答えてくれたと思います)。そして考えは人それぞれでした。数名の方と直接喋ってみると、日常の生活圏内を離れて2日間規模の試合に出ることに関しては、自分自身・家族(同居人)・仕事(職場)など、複数の判断軸がせめぎ合っている様子がうかがえました。

 

……………………

 

Q4 実際に今『マスターズ』(大阪開催の本戦)に出てみてのお気持ちは?

 

出て良かった:35

出ない方が良かった:0

普段とは違う感覚や違和感がある:5

なんとも言えない:2

その他:1

 

その他:「時間差受付や無観客開催、Webでの選手呼び出しに加え、毎回手玉とラックシートを除菌するなど徹底しているなと思った。しかし、ドリンク用ストローがそのまま裸で置かれているなど、店舗との連携が更に必要な箇所も見受けられたように思う」

 

 

BD分析:Q3と同じくここももっと直截的にお聞きすべきだったという反省はありつつも、久しぶりの公式大会への参加をポジティブに感じていた人が多いことがわかりました。マスク着用など種々の感染予防対策を施した運営スタイルを体験して「今までとは違う」と違和感が先に立った人もいたようです。

 

……………………

 

Q5 新型コロナウイルス感染症へのJAPAの対応(主催大会の開催/中止/延期の判断とその告知。また、JAPA主催大会に向けたガイドライン策定や新型コロナ感染予防対策ポスター公示)についてはどう思いますか?

 

とても評価している:32

まずまず評価している:4

良い評価はできない:0

なんとも言えない:4

その他:3

 

その他:「時間決めてでも換気しないとダメだと思う」

その他:「運営上、難があるのは理解してますが、徹底するなら試合毎にテーブル清掃をした方がいいと思いました」※BD註:BDが見る限り試合毎にテーブルの「消毒」は運営スタッフがやっていました

その他:「全国の店舗への感染予防策の助言や対応策が未定だった際の大会を中止にしたことは非常に評価できると思う」

 

 

BD分析:ほとんどの回答者が、JAPAが競技団体として率先してガイドラインを作ったり、再開(開催)への糸口を探り続けていたことを知っていて、その取り組みを高く評価していました。

 

……………………

 

Q6 今後、ご自身のビリヤード競技への取り組み方はどう変わると思いますか?

 

変わらないと思う:25

今以上に熱心になると思う:5

今よりも熱量は下がると思う:1

コロナウイルスの状況次第:11

その他:1

 

その他:「大会がない期間でもしっかりとモチベーションを保ちつつ、日々できることを続けていきたい」

 

 

BD分析:これは「ビリヤードは続けるけど、競技活動のことはコロナが収まらないとなんとも言えない」というのが多くの人の本音だったのだろうと思います。

 

……………………

 

以上がアンケートの本編でした。

 

最後に

「マスターズ参加の感想を自由に書いてください」

とお願いしました(書かなくてもOK)。↓

 

Q7 ここまでご回答、誠にありがとうございました。最後に、マスターズに参加しての感想やマスターズを含めたJAPA主催大会への思い、あるいは、コロナ禍の今のビリヤードへの思いなどがありましたら、ご自由にご記入願います。

 

 

以下、全回答:

 

「立場によって必ず意見が対立してしまうと思いますが、今回のマスターズで、万全の対策をすればJAPAはじめその他団体様のトーナメントも開催できるという、判断材料の一例となればいいなと思います」

 

「対策をして、前へ進んで欲しいですね」

 

「いつもありがとうございます」

 

「毎年全国からトップ選手が集まるこの大会は自分にとってモチベーションの1つでした。他の大会とは一味違う緊張感を味わえるのもこの大会の魅力の1つだと思います。開催の決定は非常に難しいものだったと思いますが、このような形で開催して頂いたことは非常に嬉しく思います。大会開催に尽力して下さった関係者の方々に深く感謝申し上げます。今回の決断が正解だったかどうかは分かりませんが、暗いニュースが続くなかで、全国のビリヤード愛好家達にとっては明るいニュースだったのではないかと思います。今後もJAPA主催大会を始め、各地でも無事大会が開催されるような世の中になることを祈っています」

 

「開催をする事で足りない分を足していく形でいいと思う。対戦するスポーツとして何が必要かこれからも考えて、いい形にして行けばいいと切に思っております」

 

「この御時世の中、感染対策等を構築して、大会開催していただいたJAPA様、運営の皆様に感謝します」

 

「私は国内においては新型コロナウイルスは問題だとは思っておりません。早くこの間違った社会情勢が是正されることを望んでいます。マスクをつけてビリヤードをするのは馬鹿馬鹿しいです」

 

「試合はなるべく開催してほしい」

 

「個々の感染防止を大事にしてほしい。感染しないことが大切だと思います。そうしないと開催中止の試合がいつまでも開催されないから」

 

「会場の尋常じゃない暑さの中でのマスクは、熱中症の状態になってしまいました。普通にいることすら辛かったです。マスクというより空調ですが、他の参加者は大丈夫だったんでしょうか?」※BD註:開会時にJAPAより「マスクをしながらのプレーは熱中症の恐れもありますので、試合服のボタンの開閉、ネクタイの着脱は適宜選手のご判断に委ねます」とアナウンスはありました。それでもなお暑いと感じた方もおられました。

 

「これを機に服装規定は見直した方がいいと思います。服装以外の部分で紳士のスポーツのイメージがでる取組みを行う必要を感じます」

 

「JAPAの皆様には日頃からお世話になっておりますし、素晴らしい試合を企画、運営頂き感謝しております。引き続き宜しくお願い申し上げます」

 

「毎年全国からトップ選手が集まるこの大会は自分の1つのモチベーションになっており、開催されて非常に嬉しいです。今後、JAPA主催大会もこのような感染対策(時間差受付、Webでのスタンバイ確認)を通して開催されていくことを願っています。

今回難しい決断であったとは思いますが、このような形で大会開催に向け尽力して下さった方々に感謝致します」

 

「はやく試合が再開して欲しい。それまで練習をして戦えるようになれるようにがんばります」

 

「いつまでも自粛を続けていても業界全体がダメになるだけだと思う。JAPAの大会開催には物凄く頭が下がる思いです。本来はJPBAが先頭を切っていろいろやるべきだと思うのだが、全く動かないのでプロというものに幻滅しています」

 

「試合頑張って開催してください!」

 

「このような状況なんで、対策をどれだけしても賛否両論あると思いますが、まずは久しぶりに試合が出来て楽しかったです。これからも、コロナ対策をしながら、試合が出来ることを願います」

 

「この情勢の中、大会開催は本当にありがたいです。色々大変と思いますがとこちらは口で言うのは簡単ですが本当に大変だと思います。そしてお疲れ様です」

 

…………

 

皆さん、ご回答本当にありがとうございました。

全ての回答と感想が、

「感染症禍でのビリヤード大会開催様式」を

考える上でのヒントとなります。

 

BDはマスターズの会場で3名の選手から、

大会前~大会中の心境など

より詳しい話をお聞きしました。

近日お届けします。

 

 

……………………

 

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