〈BD〉「試合の感覚も優勝の感覚も新鮮でした」――アマ『MASTERS』4度目の優勝・喜島安広選手の談話

 

9/12~9/13に大阪で行われた

アマ全国タイトル『MASTERS』

(種目は10ボール)。

 

3連覇で4度目の優勝を飾った現「名人位」、

喜島安広選手の談話をお届けします。

 

…………

 

――まず大会の感想からお願いします。

 

「今回は……今の段階で僕個人の感想を言うのは難しいですね(苦笑)。優勝できたことはもちろん良かったですけど、コロナ禍での開催だったので、大会が本当の意味で成功だったのかがわかるのは少し先だと思います。今は『2週間後、どうか何もありませんように』と願っています。もし何事もなければビリヤード界全体にとって良い兆しになると思います」

 

――ご自身は今年の『マスターズ』に出るのに迷いはありましたか?

 

「正直迷いました。8月の『球聖戦 A級戦』(※3月から8月に延期になり、その後再延期が発表された)はほぼ不参加の方向でした。JAPAが『マスターズ』を開催するという決断をした時、僕もまたその時点で考えました。最終的に『出る』と決めたのは、コロナの状況が少し落ち着いてきたからということと、こういう公式大会の開催はどこかが始めないと絶対に始まらないじゃないですか。先陣を切ってやると決めたJAPAの判断を尊重して、そこに参加するという形で協力したいというか。JAPAがやるからには参加したいなと思いました」

 

――そうでしたか。

 

「移動の自粛も解除されて、他のスポーツも再開されています。ビリヤードも感染対策をしながら前に進んでいかないといけない時なのかなと。JAPA大島事務局長も挨拶の中でおっしゃってましたが、『動かないと始まらない』というのは僕も感じています。たぶんJAPA内外でも様々な反応があったでしょうし、勇気ある決断をされたと思います。だからこそ、成功させないといけないですよね。参加選手として関わる以上は、自分たち自身も感染予防の意識を強く持つ必要があるなと思いました」

 

――マスク着用で試合を撞いてみていかがでしたか?

 

「僕は大変でした。息苦しくて、汗びちゃびちゃで、ホントつらかったです(笑)」

 

――プレー内容はいかがでしたか?

 

「すごくよく撞けていたということはなかったです。結構ミスもしてました。だから、勝てたのは展開が向いていたというのもあるでしょうし、たぶん皆試合から長く離れていたから、試合感がなくてミスをしてくれたり、というところにも救われたと思います。僕自身も久しぶりの試合だったので結構緊張しました」

 

――特に緊張した試合は?

 

「決勝戦の前半と、1試合目(vs 森田由佳里)の終盤は結構きてましたね。1試合目は、僕が良い内容で5-0でリーチをかけてから4点取られたんです。あれはだいぶ焦りました」

 

――決勝戦の緊張感は、相手が小笠原晋吾選手だったからというのもありますか? 昨年(2019年)の『球聖位決定戦』以来の対戦でしたか?

 

「はい、あれ以来です。すごく意識していたという訳ではないんですが、始まってみるとやっぱりやりづらいところがありました。それは決勝戦だからというのと、試合から離れていたからというのも関係があると思います。それで決勝戦の前半は特に緊張してました。もしかすると小笠原選手も同じような心境だったんじゃないかと思います」

 

――最終ラックはブレイク2個インからのマスワリ上がりでした。

 

「あのテーブルは去年(2019年)もそうだったんですけど、ブレイクが入りづらいイメージがあります。今年、別の試合であそこを使った時に『ブレイクのきっかけを掴めたかな』と思ったんですけど、決勝戦ではブレイクスクラッチ2回とノーイン2回でしたね(苦笑)。でも、最後のは悪くないブレイクだったと思います」

 

――いわゆる「出来た配置」だったように見えましたが、プレッシャーは?

 

「それまでとあまり変わらなかったですけど、②から③-⑧コンビに出しに行くところで、手球が③に当たっちゃって、③を単独で取ることになりましたよね。しかもレスト(メカニカルブリッジ)で引かないといけないという。あの時は『イヤだなぁ』と思いながら撞きました。上手くリカバリー出来たかなと思います。④以降もフリをちょこちょこミスってましたけど、そこまで焦ることはなかったです」

 

――3連覇で4勝目。優勝の感覚は毎回違うものですか?

 

「今回はだいぶ違いますね。久しぶりの試合だったので、試合そのものが新鮮でしたし、優勝の感覚も新鮮でした。それとベスト16で、日頃からよくしてもらっていて今回一緒に大阪入りした磯(朋如)さんと当たったんですけど、対戦できたことに特別な感覚がありましたし、磯さんには最後まで応援してもらえたのでありがたかったですね」

 

――今後は?

 

「全く読めないです。アンケート(※BDが参加選手にお願いしたもの。近日掲載)でも回答した通り、『コロナの状況次第』です。これからまた寒い季節になった時にコロナがどうなるかもわからないですし、やっぱりその都度状況を見ながらになりますね」

 

(了)

 

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Yasuhiro Kijima

1983年1月7日生 埼玉県出身・在住

所属:『セスパ東大宮店』、『5&9』(ともに埼玉)、SPA

プレーキュー:オリビエ

ビリヤード歴:約22年

主なタイトル:

『第55期、第58期、第59期名人位』

『第19期~第22期、第26期、第27期球聖位』

他、現存する「アマ個人全国タイトル」全て↓

『プレ国体』(全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会)

『アマローテ』(全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会)

『アマナイン』(全日本アマチュアナインボール選手権大会)

『マスターズ』(4勝)

また、2016年&2017年『都道府県対抗』の連覇メンバー(埼玉県。SPA)

 

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※BDでの2020年マスターズ結果記事はこちら

※BD撮影のフォトギャラリー:

Day 1 │ Day 2 

 

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