〈BD〉オランダの「ターミネーター」、N・フェイエンが語るメンタルフレームワーク、その2【動画】

 

オランダが生んだ世界チャンピオン、

ニルス・フェイエン。

 

5/29にBDで、

 

フェイエンが自分の試合中の

メンタルフレームワーク

(=プレッシャーを受け止め、

ポジティブな状態に導くやり方)

を語る動画の前半部分を紹介しました

(→こちら)。

 

今回は後半部(6:22~)を

日本語に訳してみます。

 

その動画は、

フェイエンが優勝(2度目)を飾った

2018年の『ワールドプールマスターズ』、

 

ベスト8、

vs デニス・オルコロ(フィリピン)戦です。

 

6:22以降をご覧ください。

 

 

6:22~、フェイエン談:

 

「(前略)

第9ラックを僕が取った後、

もう1点取って5-5に追い付いた。

 

その後デニスが6-5としたけど、

僕がタフな第12ラックを取って6-6に。

 

次は僕がマスワリで取って7-6。

僕が先にリーチをかけたんだ

(※この試合は8ラック先取)。

 

第14ラック、勝利をかけて

僕はブレイクに臨んだ。

 

(6:43 フェイエンのブレイクシーン。

1番が入った)

 

2番が狙える形になった。

 

この場面、メンタル的に興味深いのは、

僕は『勝てるチャンスだ』

と感じていたことだ。

 

3年間ノンストップで

僕を負かし続けていた男にね(笑)。

 

だから、ちょっと高ぶっていたんだよ。

 

僕のメンタル講座

(※フェイエンが主宰するオンラインレッスン)

でも扱っていることだけど、

気持ちが高ぶるのは悪いことじゃない。

 

高ぶることで『ゾーン』に入れるし、

情熱的になれるし、

モチベーションが高まり、

エナジーが生まれたり、

とにかくポジティブなことだ。

 

だけど、過剰に高ぶって

舞い上がりすぎると、

集中力は失われてしまうんだ。

 

エゴが出始めて、

『俺がこうやってやる』

『俺がコイツをやっつけてやる』

『俺が俺が俺が……』

という思考に陥り、

 

そういった脳内チャットが、

目の前のラックを取り切るために

やるべきことから、

自分を別の方向に向かわせてしまう。

 

ここで僕はゲームプランに立ち返り、

この試合に勝つためにやるべきこと、

デニスに勝つためにやるべきこと、

そのための最善のショットを

遂行することを意識した。

 

(8:05 フェイエンが3番を撞くところ)

 

だから、本当にこの3番は集中していたし、

 

手球を正しいラインでコントロールし、

この後の配置が

プレッシャーがかかっていても

撞けるようなシンプルなショットの

連続になるように心掛けていた。

 

腕が思うように振れない時に大事なのは、

イージーなショットを重ねることだ。

 

自分を低く見積もるぐらいがいい。

いつもスーパーマンでいられる訳じゃない。

 

時にはひたすらシンプルな

ポジションに徹する必要がある。

そうしているうちに

どんどん自信を持てるようになる。

 

(8:40 フェイエンが4番を撞くところ)

 

この時の僕はそんなに悪い状態ではなかった。

この前の2ラックを続けて取り切っていたからね。

 

だから右腕も硬くなくて良い状態だったし、

テーブルのボールスピードの感覚も掴んでいた。

このテーブルで撞くのは2試合目だったしね。

 

見てわかるように(4番から5番への)

スピードコントロールは上々でラインも良い。

 

(9:01 フェイエンが5番を撞くところ)

 

そして、この5番がこのラックで

最も集中を強いられた場面だ。

 

この引き球のポジションは

ミスが起こりがちな形で、

引きすぎてしまうこともよくあるし、

引き足りないこともよくある。

僕はよく出来たね。

 

(9:20 フェイエンが6番を撞くところ)

 

今一度フリを確認して……

7番に真っ直ぐにしてしまうと

8番が難しくなるので、それは避けたい。

 

そして、7番に対して最適なフリ、

『取り切りを締めくくるフリ』に

手球を出すことが出来た。

 

『スキなく締めくくる』という考え方を、

僕はR・スーケーやJ・アーチャーという

先輩のチャンピオン達から学んだ。

 

(9:40 フェイエンが7番を撞くところ )

 

勝負を決するような場面では、

余計に時間をかけてもいいから、

絶対にフリだけは間違ってはいけない。

 

 

僕はそのゲームプランを

この1ラックずっと実行していた。

 

それが逆転勝利という形で報われ、

次のラウンド(準決勝)に進むことが出来た。

 

……ああ、既に9番を撞く前に

勝利を祝っているね(笑)。

 

(10:13 フェイエンが9番を入れた直後)

 

よし、やった。

 

ちょっとだけ自分の勝利を祝って喜んで(笑)、

そして次のラウンドに向かって行ったんだ」

 

(了)

 

 

 

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