現『USオープン』チャンピオン、
ジョシュア・フィラー（ドイツ。22歳）。
メジャータイトル獲得に近付いている
ジェイムス・アラナス（フィリピン。27歳）。
若手トップクラスの2人による、
10ボールの100ラック先取マッチが、
アメリカ・バージニア州の
『Roy’s Basement』で
3日間にわたって行われ、
昨日（3/22）、
フィラーの勝利で幕を下ろしました。
上からDay 3、Day 2、Day 1の
順に動画を並べています。↓
この100先マッチのタイトルは、
「Quarantine Duel」（隔離所の決闘）と
名付けられていました。
住居の地下室で、少人数のスタッフと
プレイヤーだけで（観客はいれず）、
ライブ中継メインだったからこそ
実現出来た企画だと言えます。
もちろんこれはオフィシャルイベントではなく、
先週『10ボール世界選手権』が
中止になったことを受けて、
急遽『Roy’s Basement』が
スポンサーを集めて企画・実行した
プライベートなイベントです。
両者テンポよくハイレベルなプレーを展開。
Day 1終了時点ではアラナスがリードしていましたが、
Day 2にフィラーが逆転して、
Day 3もフィラーがリードを保って
100-72で逃げ切りました。
難球（遠い・撞きづらい・かなり厚いor薄い・
手球たくさん動かす、etc…）の
攻撃力は両者ほぼ互角に見えましたし、
むしろメンタルの波の少なさや我慢強さは
アラナスの方が上に思えるのですが、
データを取ったりはしていませんが、
ブレイクショットの完成度、
難球以外のシュート・ポジションの安定感、
割り切った攻守の選択においては、
フィラーの方が一枚上手に見えました。
一番強く印象に残ったラックは
60-74時の第135ラック
（Day 3動画の1h29min〜）。
アラナスの2番からの取り切りです。
2番角（ツノ）クッションイン、
3番ジャンプイン、4-6コンビと、
おそろしい攻撃力を発揮しています。
ぜひそこだけでもご覧ください。
『Roy’s Basement』は、
「アラナスはこれが終わったら
フィリピンに帰るけど、
フィラーはしばらくここにいる。
今回のと同じような『ロングマッチデュエル』を
誰かとやりたいと思っているけど、
フィラーと勝負するプレイヤーの自薦・他薦、
そしてスポンサー希望者はいるだろうか」
とFacebookで記していました。
コメント欄には
「シェーン（・バンボーニング）と
やってもらいたい」
という声が多かったですが、
当のシェーンは、試合がないなら
いつも通り地元（サウスダコタ州）で
アイスフィッシング漬けの日々を
送ると思われるので（実際送っているようなので）、
実現可能性は低いと思います。
他のアメリカ人選手にしても、
平時ならともかく今は
それほど希望者が多いとは思えません。
コロナウイルスの感染拡大に
さらに警戒を強めているアメリカ。
本当に隔離所決闘第2弾は実現するでしょうか。
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