〈BD〉「『世界を獲る』という覚悟で撞いてます」――関東レディースオープン2度目の優勝・平口結貴の談話

 

先週末(2/15~2/16)開催された

関東オープン』(男女)。

 

2016年大会以来2度目の優勝を飾った

平口結貴プロの談話をお届けします。

 

※男子優勝・土方隼斗プロの談話はこちら

 

…………

 

Yuki Hiraguchi

JPBA50期生

1997年7月11日生(22歳)

北海道出身・在住

Vivapool(札幌)所属

ビリヤード歴は約14年

2013年『全日本ジュニア』

(JOCジュニアオリンピックカップ)優勝

2013年『世界ジュニア』(南アフリカ開催)準優勝

2014年『女流球聖戦』挑戦者(東日本代表)

2015年『アマナイン』優勝

2015年『アジア選手権』ジュニア女子の部3位

2016年『第8女流球聖戦』球聖位

2016年7月プロ入り

2016年・2020年『関東レディースオープン』優勝

2017年『ジャパンオープン』優勝

2018年『東海グランプリ』優勝

2019年『全日本女子プロツアー第2戦』優勝

2019年 中国『CBSAツアー 泰順戦』3位、同『北京 密雲戦』3位

使用キューはMEZZ / EXCEED

使用グローブはOWL

公式サイトは http://yuki-hiraguchi.jp/

 

…………

 

――まず、優勝の感想からお願いします。

 

「去年の『全日本女子プロツアー第2戦 in 金沢

(2019年6月)以来、

久々に優勝できたのですごく嬉しいです。

 

去年は決勝戦で負けることが多くて

(※決勝戦進出6回で1回優勝/5回準優勝)、

 

苦手意識というか『勝てるかな』という

不安もあったんですけど、

勝ててホッとしています」

 

――決勝戦の上がり際、

6-4でリーチをかけてからの心境は?

 

「慎重に取ろうとしすぎて

逆に失敗してしまった時がありました。

 

広い視野でテーブルを捉えて

落ち着いて考えればわかることなのに、

タイムルールがあったこともあると思うんですけど、

考えがまとまらないまま撞いた球があります」

 

――それは上がりそこなった第11ラックの

4番から5番の出しミスですか?

 

「そこもそうですし、その前の2番から

4番のポジションもミスしました」

 

――しかし、そのラックと

上がりのラック(第12ラック)も含めて、

表情や立ち居振る舞いからは

これまでにない落ち着きを感じました。

ミスしても動じてなさそうに見えました。

 

「あ、ホントですか!? 良かった。

そこは以前から課題だったので意識してました。

 

実際は緊張も不安もありましたけど、

しっかり『覚悟』を持って球に向かっていけたので、

それがプレー姿に出ていたのかなと思います。

 

周りの人達にも聞いてみたんですけど、

『以前より良い雰囲気で撞けていた。

不安げな様子はあまりなかった』

と言ってもらえました」

 

↑決勝戦ラストラック。1番からの取り切り

 

 

――「覚悟」とは?

 

「『私は世界を獲る』っていう覚悟です。

 

その覚悟を持ち続けてプレーすることも

テーマの一つです。そうじゃないと

自分のプレーに自信なんて持てないので」

 

――「自信の持てなさ」については

以前からたびたび口にしてましたね。

 

「はい。コーチ(鳴海大蔵プロ)は

いつも『大丈夫、出来る』と

言ってくれるんですけど、

私は『でも、う~ん』から始まります(苦笑)。

 

だけど今回、準決勝の後に

和泉(早衣子)プロと

お話させていただいた時に、

 

私が『自信のなさ』を口にしたら、

『ゆうきちゃんはしっかり出来ているし、

不安がることはないと思うよ』

ということを言っていただけて。

 

ほんの少しですけど、

『自信を持っていいのかな』と

勇気付けられる思いがしました。

 

その後の決勝戦でも

失敗した球はいくつかありましたけど、

そういう精神状態だったから

乗り切れたのかなと思います」

 

――決勝戦の相手は河原千尋プロ。

2019年平口プロは河原プロに

決勝戦で4連敗。今回が5度目の正直でした。

 

「今までの河原さんとの決勝戦では、

だいぶ私のメンタルが揺れてたなと思います。

 

そして、私から見た河原さんは

いつも揺れることがほとんどなくて、

すごく安定しているなと。

 

それが圧倒的な差として

試合内容や展開に表れていたと思います。

 

その精神力の差を埋めていかないと

河原さんとは勝負にならないと思ってました。

 

そして今回、

試合前はやっぱり不安だったんですけど、

始まってみたら、以前よりは私の精神面の

上下の波は少なかったと思います。

……まだまだなのはわかってるんですけどね」

 

――河原プロに決勝戦でやっと勝てたという

嬉しさもありますか?

 

「嬉しい……ですけど、

今回の展開は私にはラッキーでした。

 

河原さんはブレイク後の配置に恵まれなくて、

3回ぐらいプッシュアウトをしてたので。

 

マスワリマスワリ……みたいな形で

走られることはなかったですし、

どんな形でも、こちらにターンが

回って来る限りはチャンスですから」

 

――2日間の戦いをトータルで振り返ると?

 

「球の内容とか質に関しては

30~40%ぐらいだったと思います。

 

予選ラウンドで一回負けて敗者側に回りましたし、

どの試合も上がり際になると

やっぱりメンタルが揺れてたんですけど、

 

その揺れ幅が少なくて、

フラットに近い状態を保てていた

時間が長かったところは良かったです。

 

2日間、結構ミスもしたし、

それを周りからも言われたんですけど、

意識しすぎることはなかったし、

精神的に引きずることもなかったです。

 

2日間を通してそんな精神状態で

乗り切れたのは自分にとって収穫でした。

 

今までもずっと、

試合への気持ちの持って行き方と

試合中のメンタルを安定させたいと

思い続けてきたんですけど、

 

今大会で今後より良くなっていけそうな

気持ちになれたのが嬉しいです」

 

――わかりました。次の試合は3月の

『女子プロツアー第1戦 in 京都』です。

そこに向けての調整ポイントとは?

 

「テーブルコンディションへの対応力を

もっと身に付けたいなと思ってます。

 

テーブルの状態や特徴を早く見極めて、

それに合わせたブレイクの打ち方や

手球のコントロールが出来るように。

それも鳴海さんに言われ続けてることです(笑)。

 

いつもお店(札幌『Vivapool』)で撞く時は、

ほぼ1台だけしか使ってなかったんですけど、

 

これからは4台を代わる代わる撞いて、

テーブルにすぐ合わせられるような

練習をしたいと思います。

 

それと、ビリヤードの思考力を鍛えるというか、

頭の使い方をもっと磨いていきたいですね。

 

考えるトレーニングは日常生活の中でも

出来ると思うので、常にレベルアップを意識して

試合までの1ヶ月を過ごしたいと思います」

 

(了)

 

 

 

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