〈BD〉マッチルームプール独自のワールドランキング、公開。そのシステムは? 現在の1位はF・ゴースト

 

5日前の「9ボール世界選手権、

2020年大会から再びマッチルームの主催に

というニュースに続いて、

さらにビッグニュースです。

マッチルーム、本気です。

 

…………

 

『モスコーニカップ』

『USオープン』(2019年から)

『マスターズ』

『ワールドカップオブプール』

『9ボール世界選手権』(2020年から)

 

というプール(ポケットビリヤード)の

国際メジャーイベントを手掛けている

『マッチルームスポーツ』

(イギリスのスポーツプロモーター/イベンター)。

 

同社のプール部門、『マッチルームプール』から、

 

独自の「ワールドランキング」立ち上げの

知らせが、昨日(1/27)入ってきました。

 

※アナウンス原文はこちら

 

ワールドランキングと言えば、

以前からWPA(世界プール連盟)が

集計・発表しているものがありますが、

 

それとは異なる、

マッチルームプール独自のランキングです。

 

この新しいワールドランキングについて、

まずアナウンスの抄訳を以下で。

 

…………

 

「MATCHROOM POOL LAUNCHES WORLD RANKINGS」

マッチルームプールがワールドランキングを公開

 


マッチルームプールは本日(1/27)、独自のワールドランキングと『モスコーニカップ』の欧米両チームメンバー選定ランキング(欧米一つずつ)を公開しました。

 

マッチルームプール・ワールドランキングは、全世界で行われているメジャーイベントで構成されています。『モスコーニカップ・欧州ランキング』と『同アメリカランキング』は、メジャーイベントに加えてヨーロッパ・アメリカそれぞれで行われるいくつかの中小イベントも対象となります。

 

まず、欧州チーム5名についてですが、『モスコーニカップ・欧州ランキング』の上位3名が自動的に2020年チームメンバー入りが決まります。今年から欧州チームキャプテンとしてA・レリーが復職します。あとの2名はキャプテン推薦(ワイルドカード)で決まります。

 

アメリカチームの5名は、『モスコーニカップ・アメリカランキング』の上位2名が自動的にチームメンバーとなります(※あとの3名については記述なし)。アメリカチームはこれまで副キャプテンだったJ・ジョーンズが正キャプテンに昇格。3年連続の優勝を目指します。

 

…………

 

◆ワールドランキングについて

 

この新しいマッチルームプール・ワールドランキングのポイント対象となる大会は、賞金総額や大会フォーマットなど数多くの要素により、6つのレベルに分けられています。そしてこのランキングは、『ワールドカップオブプール』や『マスターズ』といった招待制イベントの選手選考や、『USオープン』で2021年大会から始まるシード制の選手選考に使われます。

 

ポイントランキング対象イベントや現在のランキングはこちら↓

http://www.matchroompool.com/world-rankings/


※BD註1:現在の1位はF・ゴースト(ロシア)。日本選手最高位は20位の大井直幸

 

※BD註2:記載されている対象イベントは以下の9つ。これ以外にも対象イベントがあるのだと思いますが、現時点では詳細不明。現在のランキングは2019年開催の2大会のみの結果が反映されている。レベルは「1」が一番上。

 

インターナショナルオープン〈2019年〉……レベル「2」

9ボール世界選手権〈2019年〉……レベル「2」

ラスベガスオープン〈2020年3月〉……レベル「3」

10ボール世界選手権〈2020年3月〉……レベル「2」

WPAプレイヤーズチャンピオンシップ〈2020年4月〉……レベル「3」

USオープン〈2020年4月〉……レベル「1」

第34回ターニングストーン〈2020年9月〉……レベル「4」

クレムリンカップ〈2020年9月〉……レベル「4」

新9ボール世界選手権〈2020年10月〉……レベル「1」

 

…………

 

レベルごとのポイント割り当てはこちらから↓

http://www.matchroompool.com/wp-content/uploads/Matchroom-Pool-World-Ranking-Points-allocation.pdf

 

※BD註3:レベル3に「全日本選手権」の記載がありますが、本当に対象になるのかどうかは不明。

 

※BD註4:ユーロツアーの各大会はレベル4相当と書かれています。

 

…………

 

◆『モスコーニカップ・欧州ランキング』について

 

これまでの年とは異なり、欧州ランキングはこの一つだけとなります。このランキングは、上記のワールドランキング対象イベントと、ヨーロッパ開催のより小さなイベントと、ユーロツアーの各大会の結果が反映されます。現在のランキング、対象イベントとレベルについて詳しくはこちらから

http://www.matchroompool.com/mosconi-cup/#teamEurope

 

…………

 

◆『モスコーニカップ・アメリカランキング』について

 

欧州ランキングと同じく、上記のワールドランキング対象イベントとアメリカ国内各地で行われるより小さなイベントの結果が反映されます。現在のランキング、対象イベントとレベルについては追って発表します。

 

…………

 

◆マッチルームスポーツのCOO、エミリー・フレイザーのコメント:

 

「プロプール競技の世界進出が我々マッチルームプールの狙いであり、この独自ランキングの立ち上げは我々のビジョン達成のカギとなるものです。

 

プール界のメジャーイベントのうち5つの権利を手中に収めたことで、これまで見たことのない領域にプールを押し上げることが出来ます。

 

今、プールの競技レベルは上がっていて、若くモチベーションの高いプレイヤーが世界中を巡っています。しかし、くまなくツアーイングしてもそれに見合う対価を得ているプレイヤーはほんの一握りです。

 

独自ランキングを導入することで、プレイヤーは実績に応じて、マッチルームスポーツ主催イベントへの参加権利を公正な形で獲得することが出来ます。より多くのプレイヤーが対象イベントに参戦することに意欲的になるでしょう。

 

そして、我々がこの「イベントのレベル分け」に焦点を合わせることで、大会主催者やプロモーターが賞金額を限度いっぱいまで増やすことが確実となるでしょうし、新しくトーナメントを立ち上げようとする人も出てくるでしょう。

 

ランキングポイントは、賞金額や主催団体や大会規模に応じて常に適切に獲得出来るとは限りません。

 

これは現在進行系の取り組みですが、初めからしっかりとした基礎構造があることは疑いありません。プールイベントのレベルを向上させ、プロプレイヤー達にキャリアを築く現実的な機会を与え、この素晴らしいスポーツを発展させる時がやって来ました。

 

自分たちのイベントをマッチルームプール・ランキング対象イベントにしたいと願っているプロモーターは連絡をください」

 

(アナウンス、ここまで)

 

…………

 

以下、BDの私見です。

 

これまで、『モスコーニカップ』

『マスターズ』『ワールドカップオブプール』

というマッチルームスポーツの

「招待制」イベントへの参戦資格・条件は、

不透明なところもありました。

 

というより、

マッチルームスポーツは業界統括組織でも

プレイヤー団体でもなく、

いちイベンター・プロモーターなので、

 

視聴率が稼げるTVコンテンツを作るために

(そしてメインスポンサーとなることが多い

スポーツ賭博ブックメーカーのために)、

人気プレイヤー、話題性のあるプレイヤー、

スター候補などを作為的にチョイスしても

文句は言えません。

 

とはいえ、成績は出しているのに

(それぞれの国・地域のランキングで上位にいるのに)

マッチルームのイベントに

選んでもらえないプレイヤーや、

そのファンにとっては不公平感が残ります。

 

今年からは『9ボール世界選手権』も

手掛けることになり、

ますますマッチルームの存在感と力が

大きなものになっていくことは自明の理。

 

実際のところ、私企業であるマッチルームに、

プール界で公的な役割を担ってもらうことを、

期待している人も多いと思いますが、

 

マッチルームとしては、

「業界を私物化しようとしている」と

思われるのは避けたいはずです

(実態はそちらに近付いていますが)。

 

各イベントを開催するたびに選手選考の

正当性を疑われるとイメージも悪くなります。

 

そこで、ランキングを立ち上げて、

透明性を担保しようという狙いがあるのだと思います。

 

もちろん、エミリーが語るように、

ランキング対象イベントの主催者が

賞金と大会規模の最大化を目指し、

より上の「レベル」に行こうとする

動きも出るでしょうし、

 

ランキング対象イベントになるために

(新しく作るために)、主催者や

プロモーターが精力的に動くことも予想出来ます。

 

プレイヤーにとっては、

大会がより大きくなったり増えたりすることで、

賞金獲得やステータス向上のチャンスは広がります。

 

(一言もそんな単語は出ていませんが、

マッチルームは将来的にワールドツアーを

組むことまで構想しているのかもしれません)

 

いずれにせよ、マッチルームのおかげで、

競技プール界は世界的な規模で、

(プレイヤーがキュー一本で食えるという意味の)

プロスポーツ化に向けて

さらなる一歩を踏み出したと言えるでしょう。

 

…………

 

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