11/9～11/10（土―日）に
愛知で行われた『アマローテ』
（全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会）。
女子級の部で優勝した
大塩さゆり選手の談話をお届けします。
※A級優勝、杉山功起選手の談話はこちら
…………
Sayuri Oshio
出身・在住：ともに茨城県
生年月日：1972年12月18日
所属：CPBA（千葉ポケットビリヤード連盟）
ビリヤード歴：約20年
使用プレーキュー：TAD（ノーマルシャフト、RDタップ）
全国タイトル入賞歴：
2014年『アマローテ』（全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会）準優勝
2016年『アマナイン』（全日本アマチュアナインボール選手権）3位
2019年『アマローテ』優勝
アマローテ出場回数：おそらく10回以上
職業：心理相談員
↓ 決勝戦試合映像（撮影：JAPA）
…………
――初優勝のお気持ちを。
「以前からローテーションが好きで、
このタイトルを獲りたいと思っていたので、
素直に嬉しいです。
今回は自分で勝ち取ったというよりは、
なにかご褒美をもらったような感覚もあります。
2日間、大会を楽しみながら
リラックスして撞けたなというのが感想ですかね」
――ファインダー越しの大塩選手は、
にこやかにプレーされていた印象があります。
「あぁ、はい（笑）。
『いつも楽しそうだね』って言われるんですけど、
あれは苦笑いです。
本当はもう少しクールに撞きたいんですが、
プレッシャーのかかる場面で
気持ちを無理に抑え込もうとすると
どうしても身体が強張ってしまいます。
一度、苦笑いという形で発散した方が楽になり、
パフォーマンスが上がるように感じてます。
……という自分なりの対応策なんですが、
ちょっと笑い過ぎてますね」
――ローテーション、お好きなのですね。
「はい。連盟（CPBA）に入ってから、
ローテーションの面白さや奥深さが
すごく感じられるようになってきました。
9ボールよりローテーションの方が
プレーしていて楽しいです」
――今回、勝ち上がっていけた要因とは？
「それもCPBAでローテーションを
やってきたおかげかなと思います。
例会でローテーションをやって、
先輩方の球から学んだり感じたことを
取り入れながら練習してきたのですが、
それが少しは身になってきているのかなと。
あとは、今大会の直前に、
高橋邦彦プロのローテーションの練習会が
荻窪（ポイントサンビリ荻窪西口店）であって、
そこでいただいたアドバイスが
自分の中では参考になったなと思います」
――2日間を通して
自分のプレーは出来ていたと思いますか？
「そう……ですね。
自分の良いところも悪いところも出てました。
決勝戦の動画を見てみたんですが、
スマートに取り切れてないところが
自分らしいなぁと（笑）。
タイトルが穫れたことはもちろん嬉しいのですが、
今後に向けての宿題を
いっぱいもらったような感じです」
――決勝戦は中盤まで競っていて、
ターンが入れ替わる展開でした。
プレッシャーもあったのでは？
「『どうしよう……』と焦ったり困ったり
という時もあったんですけど、
そんな自分を客観視出来る程度には
落ち着いていたので、メンタル的には
そこまで悪くはなかったのかなと思います。
ただ、だいぶミスはしていたので、
苦笑いという形で顔には出てましたね」
――これが初の全国タイトルです。以前から
「いつかはタイトルを」と考えていましたか？
「そうですね。
CPBAのタイトルホルダーの方々からも
『タイトルを』と叱咤激励されていましたし、
私自身も『タイトルを獲ってから
見えてくるものもあるだろう』と思っていました。
今回獲ってみて、すでにもう色々と
見えてくるものがあったので、
そういう経験が出来て良かったなと思います。
今すでに来年度大会のプレッシャーも
感じているんですけど（笑）、
それを良い形で自分の力に変えられるようにして、
1年間過ごせていけたら良いなと思っています」
――1年後のアマローテ以外に、
目標にしている大会などはありますか？
「今はまだ『アマローテが終わったな』
というぐらいで、
新しいものに気持ちは向かっていないので、
またここから練習をしながら次の目標を定めて、
レベルアップをはかっていきたいです」
――最後に、応援してくれた人達に
メッセージがありましたら。
「いつもお世話になっていて、
今回応援してくれたCPBAの先輩方や仲間たちに、
まずは感謝の気持ちを伝えたいです。
そして、会場で声を掛けてくれた人達や
中継を見ながら応援してくれた人達、
それから、ホームグラウンドだった
『スピリット1』（千葉県銚子市）の
代表の木内敏毅さんにも
ずっとお世話になってきましたし、
感謝しています。
試合後にも多くの方から連絡をもらいました。
私のことを気にかけて見てくれてたんだな
ということが伝わってきて嬉しかったです。
あと、これはいつものことですけど、
大会の運営の方々が、私達選手に
すごく気持ち良く試合をさせてくださるので、
とても感謝しています。いつもありがとうございます」
（了）
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