〈BD〉ベトナムスリークッションNo.1プレイヤー、チャン・キッチン(Tran Quyet Chien)に聞いてみた

 

韓国に迫る勢いの

アジアのキャロム強国・ベトナム。

 

そのベトナムの

No.1スリークッションプレイヤーで、

ワールドランキング8位の

チャン・キッチン

(Tran Quyet Chien)が初来日。

 

10月上旬の『ジャパンカップ』に

初参戦しました。

 

結果は5位タイでしたが、

全4試合で見せたプレー内容は

インパクト十分。

 

ヨーロピアンスタイルとも

コリアンスタイルともまた異なる、

タッチの柔らかさと

ストロークの鋭さの同居した

変幻自在のボールコントロールは、

多くの日本キャロムファンの

目を引きつけていたと思います。

 

そのチャン・キッチンに

ジャパンカップの会場で

インタビューする機会に恵まれました。

以下でお届けします。

 

なお、名前の呼び方は

ベトナムの正式のものや愛称的なものなど

色々とあるようです。

 

名字だけだと「チン」(Chien)。

 

海外では「トラン」と呼ばれることが多く

(ベトナム国内ではTranの部分を

呼ぶことはないそうです)、

最近は本人も「トラン」と呼ばれることに

慣れてきたとのこと。

 

本稿でも「トラン」を使っています。

 

…………

 

Tran Quyet Chien

1984年2月3日生

ホーチミン市在住

使用キューは『Molinari』(モリナーリ)

使用タップは『Moori トランスペシャル』

2016年『LGU+ 3Cマスターズ』準優勝

2018年『ワールドカップ ホーチミン戦』優勝

2018年『LGU+ 3Cマスターズ』優勝

2019年『アジア選手権 3C』優勝

 

…………

 

語り手:Tran Quyet Chien

聞き手:BD

通訳:Nguyen Thanh Liem(リエムさん)

取材協力:中島宏典アマ

 

↑日本での初戦。試合動画

 

 

――初めて日本の試合に出ましたが、いかがでしたか?

 

「まず、日本の大きなオープントーナメントにやっと参加出来たことを嬉しく思っています。以前から日本に来て日本の選手達とプレーしたいと思っていたのですが、なかなかチャンスがありませんでした。ジャパンカップは日本と他国のトップの選手達が出ていますから、勝ち進むのはなかなか難しいだろうと思っていました。今回はベスト8(vs 梅田竜二)で負けましたが、最後まで諦めずにプレーしましたし、自分の力は発揮出来たと思います。次出る時はもっと頑張ってさらに良いプレーをお見せしたいですね」

 

――次回は優勝が目標ですね?

 

「I’ll try !(笑)」

 

――日本の印象は?

 

「日本は発展している国だということは以前から知っていましたが、実際に来てみると、どんな場所でも環境がよく、街がきれい。人々は親切で、ビリヤード場のお客さんもキャロムビリヤードファンも僕のことを歓迎してくれたので感動しました。台風など自然災害が多い国だということも知っていますが、皆が力を合わせて復旧に向かっているし、そのスピードも早い。素晴らしい国だと思っています」

 

――今35歳。ビリヤードはいつ頃からやっていますか?

 

「14歳からです。始めはずっとフリーゲームをやっていて、22歳頃から本格的にスリークッションをやるようになりました。その頃はまだビリヤードで食べて行くことは考えてなかったですね。でも、上達するにつれてビリヤードの世界のことがわかってきて、どんどん競技活動に興味が出てきて、『いつか世界中でプレーするような選手になりたい』という夢を持つようになりました」

 

――普段はどこのビリヤード場で何時間ぐらい練習していますか?

 

「自分のビリヤードクラブがホーチミンにあるので、試合の日以外はそこで5~6時間撞いています。(※2016年の『LGU+ 3Cマスターズ』準優勝の賞金を資本に開業したとのこと。テーブルは6台ある)」

 

――キャリアの中で最も嬉しかった優勝とは?

 

「2つあります。一つは昨年(2018年)ホーチミンで行われた『ワールドカップ』。もう一つは、同じく昨年、韓国で行われた『LGU+マスターズ』です。両方ともよく撞けたと思いますし、ビッグイベントでの優勝ですから、とても印象に残っています」

 

――ベトナムは以前からキャロムビリヤードが盛んな国ですが、近年はトランさんを含めスリークッションの世界トップレベルで戦えるプレイヤーが増えてきました。その理由とは?

 

「やはり皆よく練習をしています。そして、プレイヤー同士の交流が盛んで、教え合ったり、意見交換をすることがよくあります。あとは、海外トッププレイヤー達から貪欲に学んでいます。今、スリークッションの世界ではヨーロッパや韓国に強いプレイヤーがたくさんいます。彼らと対等に戦っていくために、彼らが持っている技術、プレースタイル、取り組み方などを研究するのは自然なことです。

 

僕も海外の試合に行くと、トッププレイヤー達からたくさん吸収しようという気持ちが強いです。良いと思ったことをどんどん吸収して、ホーチミンに帰って来てからそれが身になるまでたくさん練習しています。その繰り返しで強くなれたのだと思います」

 

――トランさんと同じレベルで撞ける選手はベトナム国内にどのぐらいいますか?

 

「10人ぐらいです。でも今は、若い選手達がすごい勢いで上手くなっていて、『先輩に負けたくない』という強い気持ちで向かってきますから、僕もなかなか勝てない時があります。でも、それでこちらも若手達に負けないためにさらに努力をする。すごく良い状況になっていると思います」

 

――トランさんのように強くなるためにはどんなことをすれば良いでしょうか?

 

「必ず毎日、高い集中力を持って練習と勉強をすることです。そして、人と撞く時は自分と同じレベルか自分より上の人と撞くのが良いでしょう。上の人と撞く機会が出来たら、一緒にプレーするだけではなく、技術や取り方について意見交換をすることも大事です。恥ずかしいとか、自分は下手だからと遠慮してしまうのは良くないです。トッププレイヤー達も通って来た道だから、恥ずかしく思う必要はありません。僕も今でも海外に行った時に気になったことは何でも質問していますよ(笑)。

 

そして、出来る限り海外のトッププレイヤーを生で見ることも大事だと思います。彼らはたまにこちらが思いもしないような発想をすることがあります。その理由を考えるための材料はビデオからだけでは得られません。現場で見て、現場で考えるのが一番です」

 

――トランさんが今一番よく見ている海外のプレイヤーは誰ですか?

 

「特定の人はいません。多くの選手を見て、一人ひとりから良いところを吸収するようにしています。なんでも一度自分に取り入れてみて、プラスになりそうなものを継続してやっています」

 

――今後の目標とは?

 

「やはり『スリークッション世界選手権』に勝ってワールドチャンピオンになることですね。日々そこに向かって練習しています」

 

――最後に日本のビリヤードファンにメッセージを。

 

「初めて日本に来ましたが、皆さんが歓迎してくださったおかげでジャパンカップとそれ以外の場でもとても気持ち良くプレーすることが出来ました。日本のビリヤードファンの方々に感謝しています。出来る限り早くまた日本に来て、プレイヤーやファンの方々ともっと交流したり、ビリヤードの話をしたいです。それが僕にとっても勉強になりますから。ぜひまた会いましょう」

 

(了)

 

 

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