〈BD〉「僕でも10秒足りなかったですね(笑)」――GPW-5優勝・川端聡の談話

 

9/29(日)に京都で行われた

グランプリウエスト第5戦』。

 

優勝した川端聡プロの談話をお届けします。

 

今年5月の『全日本14-1』に続いて、

川端プロは今シーズン2勝目です。

 

…………

 

Satoshi Kawabata

JPBA29期生

1970年3月7日生

大阪府出身・大阪府在住

2006年『アジア大会』8ボール金メダリスト

2000年『ジャパンオープン』優勝

2019年『全日本14-1』優勝

JPBA年間ランキング1位3回

『関西オープン』3勝

『東海グランプリ』2勝

『JPBAチャンピオンシップ』2勝

『GPW』では13勝

他、優勝入賞多数

使用キューはADAM JAPAN

所属・スポンサー:『ADAM JAPAN』『SUN』『あそびば』『max』『IMジャパン』『ハイブリッドチョーク』『忘我』

 

…………

 

――まずは優勝の感想を。

 

「今年はグランプリの成績が

全然やったんで、正直ホッとしてます。

あと、このフォーマットは疲れました(笑)」

 

――今回のGPW-5は、

地方予選や前日予選・前夜祭があったり、

決勝ラウンドがショーアップされたりと、

新しい仕掛け・工夫がありました。

川端プロの目線ではいかがでしたか?

 

「まだ課題もあると思いますが、

JPBA西日本の理事の人達ばかりではなく、

若い選手達にいたるまで、

皆の『GPWをもっと良くしていきたい』という

思いは形に出来ていたと思います。

 

今回は飯間(智也)くんが

中心となって動いてくれてましたけど、

皆がだいぶ前向きに関わるようになりました。

 

『変えていこう』『盛り上げていこう』

という意志を皆が持っていて、

それが現れているように感じられたGPWでした。

 

ただ、毎回地区予選を行ったり、

今回のようなフォーマットを採用したり、

というのは難しいところでもあります。

一気に全ては切り替えられないですし、

出来る限りやれたらという状況です」

 

――今回はベスト32から、

2ラック先取×3セット先取という

セットマッチ方式を採用しました。

こういったフォーマットで撞いたことは?

 

「2013年の『GPW-1』は、

ベスト4から4ラック先取×2セット先取の

セットマッチだったと思います。

 

今回と同じで僕とまちゃ(田中雅明プロ)が

決勝戦を撞きました(川端プロが勝利)。

 

あとは、アメリカで1回やったことがあります。

『チャレンジオブチャンピオンズ』

(今はないTVトーナメント)に出た時に。

あれは5ラック先取×2セット先取でしたね」

 

――セットマッチ方式はプレイヤーに

とっては心理的にタフですよね。

 

「そうですね、疲労度が高いです(笑)。

 

毎ラック毎ラック全部重要で全く気が抜けません。

普段からそうあるべきなんやろうけどね。

 

僕は勝ったからまだ良かったけど、

皆、疲れただろうし、大変だったはずです。

 

YouTubeLiveで見ていた方にとっては

どうだったでしょうね。

どんな感想を持ったのか興味があります」

 

――お客さん目線では見どころの多い

フォーマットだろうと思います。

 

「それは言えますね。

一つの試合でゲームぎわを

3、4回楽しめる感じがあると思います。

 

シード選手も結構負けてましたね。

誰にでも勝つチャンスがあります」

 

――事前にセットマッチ対策は?

 

「対策という訳じゃないけど、

本番のスケジュールを組む上で、

時間がどのぐらいかかるか計ろうということで、

皆、それぞれ試したりしてたんですよ。

僕はそれで撞いてました。

 

早かったら25分で終わるんです。

でも、遅かったら、実際に決勝日でも

そういう試合がありましたけど、

90分ぐらいかかります。

30秒ルールを採用しても

かかる時はそのぐらいかかりますね」

 

――その30秒のショットクロックに

ついてもお聞きしようと思っていました。

テンポよく撞く川端プロなら

30秒でも問題ないのでしょうか。

 

「いや、10秒足らないですね(笑)。

考えたい配置の時に。

 

空クッションを狙う時とか、

フリを確認したい時とか、

テーブルの向こう側に回って見たい場面では

30秒じゃ足らないです。

回って見に行ったら、

すぐ残り10秒になってしまう。

 

僕で足らんと感じるぐらいやから、

皆はもっと足らんかも(笑)。

 

特にアマチュアさんは

キツイんじゃないですかね。

タイムルール自体、

そんなにやってないでしょうし。

 

個人的には40秒がバランスが

良いんじゃないかと思います」

 

――川端プロの戦績を振り返りますが、

決勝日、ベスト16(vs 青山和弘)は

激闘でしたね(セットカウント3-2で勝利)。

 

「あれは完全に負けかけてました(苦笑)。

 

YouTubeLiveで使ったあのテーブル、

短クッションが速くて、

穴が渋くて、結構難しいんですよ。

前夜祭で撞いて知ってたんです。

 

僕は『いややなぁ』と

思いながらやってたんですけど、

青山さんがだいぶええ球撞いてたんで、

それを見て余計に緊張してしまって(笑)。

 

でも、途中で何回か青山さんが

やってくれて、それで助かっただけでしたね」

 

――ベスト8以降は?

 

「ベスト8からの3試合全て、

相手がブレイクスクラッチを

2回してくれたんです。

 

このフォーマットで

ブレイクスクラッチは致命傷ですよね。

それで勝たせてもらったようなもんです。

 

でも、僕も準決勝と決勝は、

身体もまずまず動いてくれるようになってたし、

手球のイメージも良くなってきていて、

まあまあ……70%ぐらいの出来だったと思います。

 

普通の球を普通に取れたぐらいで、

『入らんやろな……』と思ってる球は

全部入らんかったですけどね(苦笑)」

 

――次は10月13日の『GPW-6 in 広島』、

その翌週には『北陸オープン』。

『全日本選手権』(11月)も近付いて来ました。

 

「GPW-6は9ボールの交互ブレイクで

普通のフォーマットになる予定です。

 

会場の『ファイブナイン』さんは

メインテーブルが渋いんで、もしあそこで

撞くことになったらまた緊張しそうです(笑)。

 

GPW-6が終わると今年ももう

『北陸』と『選手権』ぐらいですか。

 

特に選手権はたくさん応援してもらえますし、

しっかりやりたいですよね。

だからといって入れ込んで練習することはないし、

いつもの年と変わらない気持ちで向かいます。

 

あとはやっぱり今後のGPWですよね。

西のプロ達の意識も変わってきていて、

色々なところで協力体制が出来ていると思うから、

皆でさらに盛り上げていきたいと思います」

 

(了)

 

 

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