〈BD〉「試合では良い時の自分は忘れなきゃね」――東海グランプリ2度目の優勝・北谷好宏の談話

北谷好宏 Photo : On the hill !
北谷好宏 Photo : On the hill !

 

9/14~9/15に愛知で行われた

東海グランプリ

(男子10ボール・女子9ボール)。

 

大会16年ぶり2度目の優勝を飾り、

2019シーズン2勝目をマークした

北谷好宏プロの談話をお届けします。

 

2000年にプロ入りした北谷プロ。

年間2勝を挙げたのは2003年以来2度目。

 

2003年も今年と同じく、

『西日本プロツアー』(現在のグランプリウエスト)と

『東海グランプリ』で優勝しています。

 

今年も残すところ4ヶ月弱

(西男子が参加するプロ公式戦は

現段階であと4戦開催予定)で、

自身初の「年間3勝」を目指します。

 

※女子優勝の河原千尋プロの談話も

近日掲載予定です。

 

…………

 

Yoshihiro Kitatani

1975年12月19日生

JPBA34期生・福岡県在住

2003年&2019年『東海グランプリ』優勝

2013年『北陸オープン』優勝、

グランプリウエスト(GPW)では優勝7回

(『西日本男子プロツアー』時代含む)

他、入賞多数

『淡路』(福岡)所属

使用タップ:『

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…………

 

 

――東海グランプリ、16年ぶり2度目の優勝。

まずは感想を。

 

「いやぁ……ほんとにめっちゃ嬉しかったです。

 

一番は久しぶりにオープン戦で勝てた

ということ(※2013年『北陸オープン』以来)。

 

長いことベスト4やベスト8の壁を

超えられてなかったので、勝てて嬉しいですね」

 

――そして、プロ入り通算「10勝目」です。

 

「それも今年中に達成出来たらいいなと

思ってたんで、叶えられて良かったです。

 

先月の『GPW-4 in 高知』で

優勝(9勝目)するまで、

自分の優勝回数を知りもしなかったけど、

数字を知ったら知ったで目標が出来ますね。

 

『2桁優勝したい』という気持ちが芽生えたし、

おかげで練習に一層身が入ったと思います」

 

――GPW-4優勝時は自身のプレー内容には

首を傾げていましたが、今回は?

 

「GPW-4よりは全体的に良かったと思います。

この一ヶ月ちゃんと練習も出来ていたので。

 

たくさん練習したから勝てるって訳じゃないけど、

少し球の神様が味方してくれたのかなとは思います。

ヒルヒルに弱いはずの僕が、

2度ヒルヒルで勝ってますからね(笑)。

 

それと、今回はブレイクの打ち方を

GPW-4とは違うものにしたんですけど、

2日間全体的に見れば

それがハマってくれたかなと思います。

 

GPW-4ではだいぶ強めに割ってたんですけど、

今回は愛知入りして練習に行った時に、

簡単に打てるブレイク……

と言ったら語弊があるけど、

自分が何種類か持っているパターンの中で、

力さえ抜けていたら打てるブレイクが

合いそうだなと思い、それに決めました。

 

特に準決勝(vs 塙圭介)は

ブレイクも当たっていたし、内容も伴っていて、

そこそこ気持ちよく撞けました」

 

――2日間で印象深い試合とは?

 

「やっぱり2度のヒルヒルかな。

 

大会初日のベスト64(vs 繁森大吾)と、

2日目の初戦のベスト16(vs 香川貴俊)。

 

ベスト64は自分も失敗してたし、

ブレイクも入らなくなってました。

反対に繁森プロは良いプレーをしていて。

 

ちょうど同じ会場に高橋邦彦プロがおられて、

ずっと僕の試合を見てくださってたんですよ。

そのおかげで最後まで投げ出さず、

頑張って取り切れたって感じでした」

 

――ベスト16は?

 

「僕がリードしていて、

8-3で上がれそうというところまでは、

『気持ちよう撞けてるわ』なんて思ってました。

 

でも、ある一球を……、

決して適当に撞いた訳ではないけど、

やらかしてしまってヒルヒルまっしぐら。

 

やった瞬間『ああ……これ、ヒルヒルある。

そのぐらいの罰は受けるやつよな』と。

 

そうするとやっぱり

どんどんそんな流れになって行くし、

『やばい』ってイヤな汗かいて……。

ほんとビリヤードは怖いよね(苦笑)。

 

結局ヒルヒルになってしまったけど、

たまたま最後こっちにチャンスが

来たから勝てただけでしたね。

 

でも、この2つのヒルヒルマッチは、

自分の精神面での変化というか

成長を感じられたところもあるし、

今大会を振り返ると印象深い試合でした」

 

――先月も語っていた

「自分にキレにくくなった」ということですか?

 

「そう。以前だったら負けてたでしょうね、

自分にスネちゃって。

『なんでこんなの飛ばすんや!』なんて

自分によく言ってたから。

 

それは自分に過剰な期待をしてるからですよね。

今は自分を高い所に置かないようになってきたし、

そのおかげで諦めずに撞けるようになった。

 

ミスしても『俺はこんなもんやから』と

心で唱えながらやってました。

試合では良い時の自分は忘れなきゃね」

 

――決勝戦(vs 東條紘典)は

ブレイクノーイン3回にブレイクスクラッチ1回。

タフなテーブルだったようですね。

 

「あのテーブルはどんなブレイクをしても

入りにくかったですね(苦笑)。

 

ベスト8(vs 嶋野聖大)も

あのテーブルで撞いたけど、

ブレイク以外でも少し難しいところがあって、

自分の技術と対応力のなさを感じました。

 

ただ、あそこで一度試合をしたおかげで、

決勝戦はブレイク以外はだいたい思い通りに

撞けてたんで、形さえ出来たら、

なんとか取り切れるだろうと思ってました。

 

そうしているうちに終盤にやっと

効くブレイクを見付けた感覚があって、

マスワリ連発で上がれたという感じです」

 

――「自分にキレない心構え」や

「力を抜いて打つブレイク」の他にも

良かったところはありますか?

 

「僕は普段ほとんど他の人の

プレー動画は見ないんですけど、

 

最近、J・フィラー(ドイツ。現世界王者&

現USオープン覇者)を見るようになって、

 

『ああ、こんな撞き方もいいなぁ』と

参考にさせてもらいました。

 

完全にフィラーの撞き方を真似したり、

良いところを取り込めるほどまでには

ならなかったんですけど、

 

彼の映像を見たおかげで、

ヘッドアップしないよう心掛けられるように

なったのは大きかったかな。

 

今までミスしてる時って、やっぱり

最後まで頭を残せてなかったんですよね。

そこが多少なりとも改善されたと思います」

 

――わかりました。2週間後には

『GPW-5 in 京都』があり、試合が続きます。

 

「ちゃんと練習をして、課題に取り組んで、

おごることなく一歩ずつ頑張って行きたいです。

 

いつも応援してくださっている方、

サポートしてくださっている方に感謝しています。

おかげさまで久しぶりにオープン戦を勝てました。

 

さらに良い活躍が出来るように励んで行きますので、

今後とも応援よろしくお願いします」

 

(了)

 

 

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