〈BD〉「純粋に試合を、ビリヤードをしていた感じ」――『全日本女子プロツアー第3戦』優勝・栗林美幸の談話

Miyuki Kuribayashi ※写真は2019 Japan Openより
Miyuki Kuribayashi ※写真は2019 Japan Openより

 

8/3~8/4に開催された

全日本女子プロツアー第3戦 in 東京』で

優勝を飾った栗林美幸プロの談話を

お届けします。

 

最後の方で出てきますが、

栗林美幸プロ・栗林達プロ夫妻のお店

『KULICKS』が場所を変えて、

8/8に再オープンします。

 

住所:東京都墨田区業平4丁目1-4

スミダコーポラス 202

BILLIARD SPORTS KULICKS

 

…………

 

Miyuki Kuribayashi

JPBA37期生

1979年1月13日生

香川県出身・東京都在住

2007年・2008年・2016年『ジャパンオープン』優勝

『関西オープン』6勝(3連覇含む)

『東海グランプリ』3勝

『北陸オープン』2勝

『大阪クイーンズオープン』4勝(※前身大会合わせて)

『九州レディースオープン』3連覇(通算4勝)

『全日本女子プロツアー』4勝

『第1回 CPBA Queens Open in 札幌』優勝

2017年『全日本選手権』準優勝

他、優勝・上位入賞多数

2013年後半に産休からトーナメント活動に復帰

使用キューはEXCEED & MEZZ

所属店:『KULICKS』(東京)

所属・スポンサー:(株)三木、(株)JUST DO IT

 

…………

 

 

――2日間の感想を。

 

「内容的には、ファイナルとベスト16は

良かったですけど、あとは……という感じです。

 

どの試合も前半はテーブルコンディションに

対応出来てなかったです。

 

でも、どの試合も後半は

比較的よく撞けたと思います」

 

――国内の試合ではあまりない

交互ブレイク制の試合でした。

 

「やっぱり意識してましたね。

 

勝者ブレイクの試合は、出遅れても

追い上げて行けるイメージがあるけど、

 

交互ブレイクだと、出遅れると

取り返しがつかなくなってしまう。

なので、余計に慎重になっていたと思います。

 

ほんとは勝者ブレイクでも

最初から行かないといけないんで、

そんなことを思ってる時点で

ダメなんですけどね(笑)。

 

でも、交互ブレイクは追い上げが

難しいゲーム性だという意識があるので、

 

『前半が大事』と思うあまり、

力が入ってたかなというのもあるし、

テーブルコンディションに神経質に

なりすぎて、リズムも悪かったと思います」

 

――ベスト16(vs 佐藤麻子)は

良かったとのことですが、それは……?

 

「ベスト16は決勝日の朝イチに

あったんですけど、やっぱり朝イチの試合は

『なにが起こるかわからない』という

鬼門的な?(笑)

難しさを身を以て体験しています。

 

6月の『全日本女子プロツアー第2戦』は、

朝イチのベスト16で負けてます。

 

だから、今回は特に気合いを入れて臨みました。

それが良い方に出たと思います」

 

――決勝戦(vs 河原千尋)は

両者のランアウトの応酬もあり、

セーフティ戦もあり、面白いゲームでした。

 

「ファイナルは交互ブレイクならではの

展開だったと思います。

 

私は『自分のブレイク番を取れれば、

なんとかなるはず』と思ってました。

バンキングを取っていたので。

 

相手のブレイク番は全部マスワリされても

しょうがないと思ってたんで、

自分のブレイク番はしっかり取ろうと。

 

中盤以降、ブレイクの取り出しが良くなくて、

プッシュアウトから始まったり、

セーフティから始まったりという形が

多かったですけど、どの場面も、

基本的にはちゃんと考えて撞けたと思います。

 

ブレイクの当たり自体は良いのに

取り出しが見えないっていうのは、

気持ち良いものじゃないですけど、

それはもう仕方ないですから。

きっちり守るしかないという。

 

ああいう場面でも、

あまりドキドキはしてなかったですね。

純粋に試合を、ビリヤードを

していたっていう感じでした」

 

――これで今季3勝

出産後、3勝を挙げた年は2016年と2018年。

今年もそれに並びました(※出産前は

2008年に6勝という記録がある)。

 

「えっ、出産後は3回優勝した年は

ないと思ってました。年2勝かなと。

 

3勝の年が2回もありました?

……なかなかやりますね(笑)。

 

1年で3つ勝てたのは純粋に嬉しいですね。

あと今年は3位3回と9位1回ですよね。

アベレージも良いと思います」

 

――それと、プロ入り通算30勝だそうです。

 

「あ、優勝回数が!? 

へえええ、そうなんですか。

 

梶谷さんには追い付けませんね(笑)」

(JPBAサイトによると梶谷景美プロの

優勝回数は「111」

 

――河原プロは今「34」。

 

「お~、それは頑張って追い付きたいですね。

 

今回の決勝戦の前に選手紹介が

あったんですけど、

 

2016年以降、私と河原プロは、

決勝戦でしか当たっていないそうです

(7回連続決勝戦でのみ対戦)。

 

これも結構面白いデータですよね。

 

予選では離れた枠にいるので、

まず当たらないというのはありますけど、

 

でも、決勝ラウンドで完全抽選をする

オープン戦もあるから、

ここまで決勝戦以外では当たってない

というのは珍しいのかなと思います」

 

――少しさかのぼりますが、

7月の『ジャパンオープン』は3位でした。

 

「準決勝(vs 陳佳樺)で、

リード出来る場面で私が飛ばした(外した)

8番が全てですね。あの一球が悔やまれます。

 

新ラシャに甘えて撞いてしまいました。

やや厚めから狙ったんです。

先球のスピードも思ったより

速くなってしまったみたいで弾かれました。

慢心だったと思います。

 

大会そのものは楽しめましたし、

『戦える』という実感もありました。

実際、勝つチャンスはあったし、

勝ちたかったですけど……、

悔しさの残る大会になりました」

 

――ですが、2019年ランキングも

良い位置にいます。

 

「こうなると、家庭の事情で

一つ出てない試合があるのが

影響するかもしれないですね(笑)。

(※全日本女子プロツアー第1戦を欠場)

 

でも、それは仕方ないことなんで、

今年の残りの4試合でその分を補うしかないです」

 

――2008年にランキング1位を獲っています。

その後産休を経て競技活動を続けていますが、

「ママになっても1位を目指す」と

以前から語っています。

 

「達成したいですね、ママで1位は。

 

これから結婚や出産を考えている

女子プロもいると思うので、

子供を生んでも頑張れるんだという、

そういう一つの例になれたらと思っています。

 

女性はどうしても、出産前後は

競技活動が出来なくなりますけど、

 

やっぱりプロトーナメントの世界には、

日常では味わえないような

スポットライトを浴びて、

みんなに注目されたり応援されたりしながら

撞ける場がありますから、

 

ビリヤードが好きという気持ちがあるなら、

戻って来て続けて欲しいと思います」

 

――最後に。栗林プロ夫妻のお店、

『KULICKS』が場所を変えて

再出発するとのこと。

 

「はい、8/8からです。

 

名前は以前と同じ『KULICKS』。

場所も前の所から近いです。

最寄り駅は押上(スカイツリー前)、

テーブル台数は4台です。

 

ぜひまた遊びに来ていただけたらと思います」

 

(了)

 

 

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