〈BD〉すごいイベントの中で試合をさせてもらっている気になれました――『GPW-3 in 和歌山』優勝・杉原匡の談話

 

6/2(日)の

グランプリウエスト第3戦 in 和歌山』で

優勝した杉原匡プロの談話をお届けします。

 

取材は大会翌日に行いました。

 

…………

 

Tadasu Sugihara

1982年4月23日生

大阪出身・在住

使用キューはアダムジャパン(タップは

グローブは『OWL』

所属は『Billiards & Dars Bar Break』(大阪市東淀川区)

「レッスン・相撞き、なんでも気軽に声を掛けてください!」

2006年『GPW-1』優勝

2018年『全日本ローテーション』優勝

2019年『GPW-3』優勝

他、入賞多数

 

…………

 

――まずは優勝の感想から。

 

「『全日本ローテーション』で

優勝してから1年以上経ってますし、

自分の実力的になかなか連続しては

勝たれへんから、

ちょっとホッとした感じですかね。

 

あと、昨年の後半ぐらいから、

調子がいまいち上がってこない

時期が続いてたんです。その意味でも、

ここで勝てたのは嬉しいですね」

 

――昨年後半良くなかった理由は?

 

「ランキングを意識するように

なってしまったことが大きいですね。

 

『9ボール世界選手権』

(12月・カタール)の

ステージ2シード(日本代表枠)が

取れるかもしれないという

位置におった時期があったんですけど、

 

そういうのを意識すると、

今の自分の実力ではまだまだ

よう勝たんなぁと実感しました(苦笑)。

 

今年に入ってからも

あかん試合が続いたんやけど、

先月の『全日本14-1』で

羅(立文)さんと当たった時(ベスト64)、

結果は負けたんですけど、自分なりに

納得の行くゲームが出来たんです。

 

それで前向きな気持ちになってこられた

ところで今回の優勝があったので、

良かったなと思います」

 

――決勝戦の相手は1年前の

『全日本ローテーション』の時と同じく、

また飯間智也プロでした。

 

「飯間プロは強い選手だし、

普段から一緒に食事をしたり、

お酒を飲んだりする仲でもあります。

僕の方はやりづらさはなかったです。

 

『智也とだったら気持ち良く撞けるな』

という感じでしたね」

 

――決勝戦の映像を見ていた限りでは、

第6ラックの相手の10番ミスが

大きな転機だったのではないかと。

3-3に追い付かれるはずだったところを、

4-2にすることが出来ました。

 

「そうですね。

7ラック先取という短いゲームであの一発は……。

あれで一気にこちらに流れが来たと思うし、

そのまま(相手に点を与えず)

上がれたのは大きかったです。

 

あれだけストロークの良いプレイヤーから

ああいうシュートミスが出ると、

『それをとばすんか』と、

こっちとしてはテンションが

上がってしまいました(笑)。

 

おそらくですけど、

その前の9番も智也にしてはちゃんと

撞けてなかったように感じました。

 

ちょっと嫌な気持ちのまま

10番に構えたんだろうなと思います。

 

普段の智也だったら、あの10番は

もうちょっと丁寧にやっていたと思いますが、

昨日はチェスクロックという

初めての試みもあったので、

互いに自分のものじゃないリズムで

撞いていたところもあったと思います」

 

――終盤、上がりが見えて来た中で

プレッシャーなどは?

 

「昨日はそこそこ自分の状態とか

集中力がいい感じになっていたんで、

そこまでプレッシャーはなかったです。

 

とりあえず先球のシュートミスだけは

しないようにやれたら

『取れそうかな』という感じでした」

 

――グランプリウエストでの優勝は

2006年以来13年ぶりです。

 

「あれ以来、準優勝が多かったので、

昨日も『また準優勝かな』と頭に

よぎる瞬間もありましたけどね(笑)。

 

グランプリを勝ったという嬉しさは……

もちろんないことはないですけど、

やっぱり全国オープン戦で勝った

訳じゃないから……。

 

でも、普段やってる

9ボールとか10ボールの大会で

久しぶりに勝てたというのは、

 

率直に言ってやってきた甲斐があるというか、

『やったな』と言う気にはなれるので、

そこは嬉しいですね」

 

――昨日のグランプリウエストでは

YouTubeLiveに実況&解説を付けたり、

新たな試みを行っていました。

杉原プロは最後まで勝ち残っていたので

喋る側にはなりませんでしたが、

選手としてもいつもとは違う

雰囲気を感じていたのでしょうか?

 

「はい、昨日は今までの

グランプリウエストにはないぐらいの

活気があって、『すごいイベントの中で

試合をさせてもらっているな』

という気になれました。

 

プロ達が皆、負けてしまった後に

裏方として動いている姿も見えていましたし、

昨日は特に会場の

『オーシャンドリーム』さんの力が

とても大きかったと思います。

 

お客さんがようさん

見に来てくださってましたし、

お店の規模やレイアウト的に、

プレーをするのにも、観戦をするのにも、

催しをするのにも、すごく適した

空間だったなと思います。

 

なんというか、昨日は全てが

良い方向に向かっていたと思いますし、

将来性が見えた日だった気がします。

 

店舗関係者の方々もお客さんも、

昨日のグランプリなら、

『また来年もうちで』というふうに

考えてくださるのではないかと思います。

 

この先のグランプリ開催店で

昨日と全く同じようにやろうと思っても、

お店によってスペース的な制約など

色々な問題も出てくると思いますし、

 

毎回あそこまで盛り上がるかというと

なんとも言えないところもありますけど、

僕らとしてはもちろんそうなれるように

毎回変わらずやっていくしかないと思います」

 

――わかりました。最後に、

今年後半に向けての目標をお願いします。

 

1年前にもBDさんにお話ししたように、

僕はもう、ずっと熱い気持ちで

ビリヤードをやっていくだけです。

 

一戦一戦『勝つ!』という気持ちを

全面に出してやっていきたいなと思います。

 

今も色々な方に支えられていて……例えば、

アダムジャパンさんも色々と僕の希望を

聞いてキューの調整をしてくださっていますし、

 

働いているお店

(『Break』(大阪市東淀川区))も、

家族もすごく理解してくれているんで、

常に前向きな姿勢で試合に打ち込みたいです。

 

そして、今年あと1回2回と優勝出来たら

理想かなと思います。

 

ここのところランキングも下がっていて、

自分としては不甲斐ない

ビリヤードが続いとったんですけど、

 

この優勝をきっかけにまた上位に

顔を出せるように頑張りますので、

引き続き応援をよろしくお願いします」

 

(了)

 

 

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