〈BD〉『US OPEN』大会前半(ダブルイリミラウンド)のちょっと裏側

 

ドイツのJ・フィラーの

初優勝で幕を閉じた、

『新生US OPEN 9-BALL』in ラスベガス。

 

6日間の会期の始めの3日間

(4/21~4/23)、

 

「ダブルイリミネーションラウンド」の

舞台裏をざざざっとお届けします。

 

恐らく来年以降もUSオープンは、

今回同様ラスベガスのマンダレイ ベイで、

似たようなフォーマット・舞台で

開催されると思いますので、

 

今後参戦・観戦を考えている方の

参考になれば幸いです。

 

「大会後半」編や「旅費&環境」編は、

また改めてお届けする予定です。

 

…………

 

 

大会前日の4/20、

プレイヤーミーティングの

会場に潜入してみました。

 

レフェリー長のJ・レイマンが

語った内容の中で、

会場が大きくざわついたのは、

ラックについての”ある事柄”について。

 

今大会はレフェリーが

ラック立てをすることになっていて

(ダブルイリミはラックシート使用、

ベスト16以降は木ラック使用)、

 

事前のアナウンスでは、

 

「プレイヤーはラックチェックはOK

(=立てられたラックを至近距離で見て、

ボールのくっつき具合などを確認出来る)。

 

ただし、リラック要求は不可

(=ラックの立て直しのお願いは出来ない)」

 

となっていたのですが、

 

本番前日、

このプレイヤーミーティングの場で、

 

「ラックチェックもダメになりました。

ノーチェックでそのまま

ブレイクしてください」

 

と言われました。

 

一瞬、「え、そうなんだ……」と、

地元アメリカのプレイヤー達を含め、

ミーティングにいた全員が

息を呑む様子が伝わってきましたが、

 

皆、おおむね、

 

「決定ならしかたないか……従おう」

「主催者も変わったし

(マッチルームスポーツになったし)、

従来通りにはいかないだろうと思っていた」

 

というような反応でした。

 

翌日以降も、ラックについて揉める

シーンはほとんど見ませんでした。

 

(※ラックシートを使っていても、

ラックが下手なレフェリーはいるもので、

いわゆる「ガチマス」〈全然的球が

散らないラック〉がたまに見られ、

その度にブレイクしたプレイヤーを

気の毒に思いました……)。

 

…………

 

 

そして、いよいよDay1が開始。

 

ラスベガスのストリップ大通りの

南端にあるカジノホテル、

『マンダレイ ベイ・リゾート&カジノ』の、

 

別棟のコンベンションセンターで

大会が始まりました。

 

マンダレイ ベイに泊まっている人でも、

自室から会場までは10分ぐらいかかります

(ちなみに、ひとつ下の階では

プリンターなど印刷関連機器を扱う

大きなエキスポが行われていて、

かなりの人出がありました)。

 

画像3枚目は、会場入り口で

セキュリティチェックを受ける

有田秀彰プロ。

 

プレイヤーであっても、

出入りのたびに毎回、

厳重なチェック(身体&手荷物)を

受けなければなりません。

 

…………

 

 

会場内にはテーブルが33台。

 

台上だけが明るく照らされ、

周囲は暗く落ちています。

 

BDは行ったことがないですが、

従来のUSオープンの会場に似せた

雰囲気作りをしていたようです。

 

数人の日本のプレイヤーに聞いたところ、

「台上のボールは見やすい」とのこと。

 

…………

 

 

33台あるうち、

「1番テーブル」はTVテーブル。

 

常時、大会公式FBページ

ストリーミングが行われていました。

 

Day 1の朝イチのTVマッチには、

前回大会(2017年大会)覇者の

J・ショウが登場。

 

ドイツの選手に11-0で完勝を収めました。

 

試合前に、ボールを見て

一瞬怪訝な表情を浮かべていましたが……

 

(※大会公式球のデュラミスの到着が遅れ、

Day 1〜Day 2の前半はサイクロップで

試合が行われていた)。

 

…………

 

 

テーブルは全台『ダイヤモンド』。

テーブルのポケットサイズはこんな感じ。

 

コーナーはボール2個は入りません

(1.9個ぐらいでしょうか)。

 

Day 1はまだラシャが新しかったので、

カタカタ(ポテポテ)した的球も

滑って入ってくれていましたが、

日を追うごとに

球が残りやすくなっていました。

 

他、大会公式イクイップメントについては

こちらに記していますのでご覧ください。

 

…………

 

 

各テーブルに一人、

タイムキーパー兼スコアラーがいて、

 

ショットクロック

(40秒。ブレイク直後は80秒)と、

 

デジタルスコアの入力

(タブレットでタッチするだけ)を

担当しています。

 

タイムキーパー兼スコアラーは

全くジャッジはしません

(※レフェリーはまた別にいます)。

 

彼らがボランティアなのか、

仕事なのかはわかりません。

 

ビリヤードについての理解度や

勤務態度・やる気は人それぞれのようで、

 

キットカットを食べながらの人、

スマホで動画を見ながらの人、

居眠りをしながらの人もいました。

 

なので、正しいスコアになってないことも

ちょこちょこあったのですが、

 

選手が気付いて声を掛ければ、

だいたいどのタイムキーパー兼スコアラーも、

「ああ、ごめんごめん」と言いながら

すぐ直してくれていました。

大らかと言えば大らかです。

 

また、テーブル周りには

スコアボードの類は置かれていないため、

 

会場にいるお客さんも、

スマホで「CUESCORE」を見るか、

会場内のモニターを見るしか、

目の前のテーブルのスコアを

知る術はありません。

 

スコアラーの中には、気を利かせて

このタブレットを立て気味に置いて、

生で見ているギャラリーにも

スコアがわかるようにしていた人もいました。

 

…………

 

 

TVテーブルには常時一人の

レフェリーが付きっきりでしたが、

 

それ以外のテーブルは、

3~4台を一人のレフェリーが見るシステム

(セクションレフェリー制)。

 

ラックを組むのはレフェリーだけなので、

 

3~4台でほぼ同時に9番が入ったりすると、

「ラック待ち」になることもしばしば。

 

(※この時、ビリヤード経験があり、

気の利くタイムキーパー兼スコアラーが

いるテーブルの場合は、その人が

代理でラックを組むこともありました)

 

また、レフェリーがいない時に

セーフorファウルの判定が微妙な

ショットをしてしまい、

 

事後にレフェリーを呼んで

事態を収拾しようとするケースも、

特にDay 1ではちょくちょく見られました

(画像2枚目。大きなトラブルになった

ケースはほぼなかったと記憶しています)。

 

…………

 

 

会場ロビーには、いくつかの

メーカー/販売店のブースが出ていました。

 

ジョスキュー、

オメガ(ビリヤードショップ)、

キューリペア工房、

HOW & Andy、

JBケース、

ダイヤモンド(人員なし)、

プレデター(人員なし)、など。

 

ドリンク(アルコール込み)や

軽食のブースもありましたが、

これがまた高いこと高いこと。

 

ソフトドリンクやコーヒーが

500~600円ぐらい。

ホットドッグが1,000円ぐらいします。

 

物の値段が高いのはともかく、

BDが残念に思ったのは、

大会オフィシャルグッズの販売が

なかったこと。

 

記念ボール、アパレル、

キーホールダー、ステッカー……など、

 

それこそ大会で使われている

ラックシートでも何でも良いから、

USオープングッズを

売れば良いのにと思ってしまいました。

 

お土産に出来るものが何もなかったです。

 

…………

 

 

プレイヤーがスタンバイをする

前室というか控室には、

フリードリンクがたくさんありました。

 

BDもDay 1はここに忍び込んで、

コーヒー・コーラ・エナジードリンクを

いただいていたのですが、

 

Day 2以降は、

「フォトグラファーパスでは入っちゃダメ」と

言われてしまいました。

 

メディア控室にはドリンクもスナックもなく、

難儀しました……

(かと思えば、いきなりランチボックスが

出た日もありました)

 

…………

 

 

大会前半のダブルイリミラウンドを

見に来るのは、年季の入ったファンか、

プレイヤーの身内が多かった印象です。

 

ビリヤードモチーフのシャツや、

星条旗柄のポロシャツなど、

いかにもアメリカっぽいウェアを

身にまとっていた人も結構いました。

 

2枚目の画像は、ある日本のプロが、

「BDさん、あの女性、

ブリトニー・スピアーズっぽくないですか!?」

と言っていた人。

 

右の男性(プレイヤー)の

彼女か奥さんのようでした。

とてもグラマラスで綺麗な方でしたが、

どうでしょう、

ブリトニーに似てるでしょうか……!?!?

 

…………

 

 

日本の大井直幸プロは

アメリカでも知られた存在で、

 

TVテーブルで試合が組まれたり

(相手がJ・アーチャーだからというのも

あっただろうと思いますが)、

 

試合後に観客からサインを求められたり、

話し掛けられたりと、

だいぶ認知されている様子でした。

 

前回大会(2017年)、5~6位まで

勝ち進んだということを記憶している

ファンも多いのだろうと思います。

 

…………

 

 

今大会は256名フルエントリー。

そのうち3名は女子選手でした。

 

画像1枚目のM・カセンチャナヤン

(ニュージーランド)は、

「負け-負け」でしたが、

 

2枚目の郭思延(台湾)は

2勝を挙げて賞金獲得。

 

そして、3枚目の世界最強プレイヤー、

陳思明(中国)は、

 

不戦勝含めて3勝を挙げる健闘で、

33位タイフィニッシュでした

(日本勢最高位の内垣建一&栗林達と同じ)。

 

ちなみに彼女に土をつけたのは、

同じ中国の劉海濤と王燦でした。

 

…………

 

 

今年、JPBAプロは9名が参加。

 

誰もベスト16には残れなかったですが、

皆、懸命に、そして生き生きと

試合をしていました。

 

BDは、

有田秀彰プロの初戦の上がり際

(vs M・デュダネツ戦)や、

 

吉岡正登プロの2戦目の上がり際

(vs J・アラナス戦)は、

写真撮影をしながら

すっかり見入ってしまいました。

 

…………

 

 

主催のマッチルームスポーツは、

 

各国のTV放送局や、

ライブストリーミング業者との

兼ね合いもあるのだろうと思いますが、

 

「場内での映像撮影やストリーミングは禁止」

と、強い調子で繰り返しアナウンスしており、

 

動画撮影については

かなり目を光らせていました。

 

とはいえ、スマホで動画を撮りながら

試合をしていたプレイヤーも

いたのです(画像)。

 

個人利用なら良いということだったのか

……謎です。

 

…………

 

 

各テーブルはこういうスチロールパネルで

区切られていたのですが、

 

この「足」がスチロール製で

強度が低かったため、

ギャラリーに踏まれたり蹴られたりして、

いとも簡単に「パキャッ」と

破損していました。

 

かくいうBDも一つ壊しました……^^;

 

「足」がなくなり、

立てられなくなったパネルもいくつか。

これは予測が甘かったと思います。

 

あるバックスタッフは、

ガムテープを手に、

 

「誰だよ、スチロール製で良いって言った

ヤツはよ……。良い訳ないじゃないか」

 

とボヤキながら

「足」の補修にあたっていました。

 

来年はぜひ改善してほしいところ。

 

…………

 

 

マッチルームスポーツの

新しいプール(ポケットビリヤード)担当者、

エミリー・フレイザー女史。

 

毎日、ファッションも髪型も大きく

変えて会場に来ていましたが、

 

Day 3で上下真っ赤で現れた時は

さすがにびっくりしました(笑)。

 

フェミニンコーデな日もあり、

セクシーな装いな日もあり、

メディアに撮られることも楽しんでいる

チャーミングな人です。

 

大会後は、フロリダに飛んで

家族で休暇を楽しみ、

その後またラスベガスに戻って来て、

11月に控えている

『モスコーニカップ』の

ミーティングをこなしたそうです。

 

…………

 

 

ビリヤード界No.1フォトグラファーであり、

 

今はマッチルームスポーツの

オフィシャルフォトグラファーにも

なっている、「JP」とも話が出来ました。

 

新しいボディ、Nikon Z6も

実戦投入していたJP。

そんな話を含め、いろんなことを

教えてもらいました。

 

機材も腕も素晴らしいのですが、

相棒のヴィンセントとの

フランス人コンビで、

チームで写真を撮れるというところも

名写真量産の秘訣だと思います。

 

…………

 

 

アメリカのS・ウィルキーの

タトゥーがイケてます。

 

…………

 

 

アメリカのプールファンが

一番熱心に試合を見て、

声援や拍手を送っていた選手は、

やはりアメリカのS・バンボーニング。

 

次にスト様(E・ストリックランド)

だったと思います。

 

ともにUSオープンでの

最多優勝記録(5回)を保持。

 

それから、昨年12月の

モスコーニカップ』優勝メンバーの、

 

S・ウッドワード、B・ソープ、

T・スタイアー、C・デュエルといった

アメリカンプレイヤー達も

注目を集めていました。

 

バンボーニング以外に、この中の

誰か一人でもベスト16に入っていれば、

 

今年のUSオープンは、

少なくとも会場レベルではさらに

盛り上がっていただろうなと思います。

 

…………

 

近日、続編をお送りします!

 

 

 

…………

 

※試合結果やスケジュールはこちらから

(ラスベガスは日本より16時間遅れています)。

 

※大会3日目まで(日本の水曜日まで)、

TVテーブルの生中継は

大会公式FBで無料視聴出来ます。

その後、決勝ラウンドベスト16からは、

日本ではDAZNで見られます。

 

※フォトギャラリーDay 1その1

※フォトギャラリーDay 1その2

※フォトギャラリーDay 2

※フォトギャラリーDay 3

※フォトギャラリーDay 4

※フォトギャラリーDay 5

※フォトギャラリーDay 6

※Day 1終了時のJPBA選手戦績まとめはこちら

※Day 2終了時のJPBA選手戦績まとめはこちら

※Day 3終了時のJPBA選手戦績まとめはこちら

※ベスト16組み合わせはこちら

※ベスト16終了。寸評はこちら

※ベスト8終了。寸評はこちら

※準決勝終了。寸評はこちら

※フィラー優勝。結果記事はこちら

※大会公式サイトのレポート(和訳)はこちら

※ルーキープロ、小川立致の挑戦記はこちら

 

 

 

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