〈BD〉【寄稿】続・ドイツビリヤード事情。「競技ビリヤード」編 by 深尾典子さん

※中央が深尾さん
※中央が深尾さん

 

2017年4月からドイツ在住。

 

現地のビリヤードクラブの実態や、

隣国・ベルギーの名店

ミスター100』について、

BDに寄稿してくださった深尾典子さん。

 

今回は、ドイツの競技ビリヤード事情を

教えてくださいました。

 

…………

 

深尾典子・記:

 

グーテンターク!

BDドイツ支部の深尾典子です。

 

今回はビリヤードをプレーされる方が

ドイツに旅行、出張、移住される際に、

どのようにビリヤードクラブを探すか、

 

また、どのような試合が開催されているのか、

といった、少々ニッチな情報をまとめました!

 

…………

 

●1 ドイツでのビリヤードクラブの探し方

 

ドイツでは、ビリヤード協会が運営している

BillardArea』というサイトが

頻繁に更新されており、

 

ポケット・キャロム・スヌーカーの

ドイツ全土の情報をキャッチアップする事が

出来ます(※ドイツ語です)。

 

各州ごとにもサイトが設けられており、

ビリーヤードニュースや、試合結果、

リーグの順位、通算の個人成績などを

閲覧する事が出来ます。

 

 

協会に加盟しているビリヤードクラブ

(ビリヤード場)の一覧も載っており、

州ごとにフィルタリングできます。

こちら

 

以前の記事でも紹介しましたが、

ドイツのビリヤードクラブは基本的に

月額費を払う会員制の所がほとんど。

 

ですが、一見さんで立ち寄ったとしても、

時間制や台ごとでの料金設定で

対応してくれます。

 

金額はクラブにより異なりますが、

過去に私が足を運んだクラブだと

1時間5€(650円程)前後と、

相場感覚は日本と近いクラブが多かったです。

 

また、実際に訪れるのであれば

トップリーグに所属している

クラブを探される事をお勧めします。

 

プレイヤーのレベルが高いのは

もちろんのこと、運営費の資金も潤沢で、

台のメンテナンスなどもしっかりとしています!

 

…………

 

●2 ドイツのビリヤード試合事情

(チーム公式戦)

 

ドイツでメインとなる試合は、

年間で競うチーム公式戦です。

 

ドイツ全土で年間約12,000試合が

開催されています。

 

試合結果は試合が終わったと同時に、

『BillardArea』登録プレイヤーが

サイトに試合結果をアップする

段取りになっており、

 

その日のうちに試合結果やリーグ内での

チーム順位を確認することが出来ます。

 

 

↑チーム順位の速報ページ

 

 

↑個人の試合結果(キャロム)

 

ドイツではサッカーと同様に、

ビリヤードにもリーグ制が導入されています。

 

 

●ブンデスリーガ1部(全ドイツ)
●ブンデスリーガ2部(北ドイツ・南ドイツ)
●ブンデスリーガ3部(東西南北中央の5つのブロック)
●各州リーグ1~X部

 

4人1チームで1年を通してリーグ戦を行い、

上位リーグの下位と下位リーグの上位が

入れ替わっていきます。

 

競技種目も、

ポケット、

大台キャロム(スリークッション、バンドゲーム、ワンクッション、ピン倒し)、

中台キャロム、

スヌーカー、と多岐に渡ります。

 

 

↑例えばポケットの場合、

14-1、8ボール、9ボール、10ボールを、

1日の試合の中で2回ずつ行い、計8試合の

結果で勝ち負け引き分けが決まります。

 

また、ブンデスリーガ1部には

 

ポケットだと、

T・ホーマン(ドイツ)、

R・スーケー(ドイツ)、

J・フィラー(ドイツ)、

A・オーシャン(オーストリア)、

 

キャロムだと、

M・ホーン(ドイツ)、

F・コードロン(ベルギー)、

E・メルクス(ベルギー)、

D・ヤスパース(オランダ)、

T・ブロムダール(スウェーデン)、

T・タスデミア(トルコ)

 

といった、日本でもお馴染みの

ヨーロッパのトッププレイヤーが

積極的に参加しています。

 

ブンデスリーガは、

1ヶ月に1度土日で試合が行われ、

全ドイツを車や飛行機で移動し、

試合をします。その際の、

交通費や宿泊費等の遠征費は

クラブが負担してくれます。

 

ちなみに、ブンデスリーガに限らず、

どのリーグでも試合のエントリーフィーや

テーブル使用料は必要ありません。

 

当日支払うのは飲み物代くらいです。

ただ、その代わりに賞金はありません。

 

ワンシーズンごとに

トロフィー、メダルなどが授与されます。

 

こちらから試合予定、

リーグ結果や各選手の成績が探せます。

 

ドイツに来た時に、タイミングが良ければ

ブンデスリーガ1部の試合を探して、

トップ選手のプレーを見に行けるかも?!

 

 

↑私は以前、ホーマンの試合を観戦しました。

至近距離で見られるのが嬉しい!

 

 

↑ヤスパース。すごくフレンドリーで、

観戦に訪れたお客さんとも積極的に

コミュニケーションを取っていました。

 

…………

 

●3 ドイツのビリヤード試合事情(個人公式戦)

 

先程のリーグと同様に、

ドイツのビリヤード協会が主催する

個人戦もあります。

 

エントリーした人は、

前年度までの結果を元に、各州毎に

A~Xのカテゴリーに分類されます。

 

例えば、Dクラスに分類された人は、

Dクラスの最大32名の

ダブルイリミネーショントーナメントに参加し、

上位4名が決まるまで試合をします。

 

その4名は続くCクラスの

トーナメントに参加できます。

 

Aクラスで上位4名に入ると、

「決勝トーナメント」に参加でき、

各州のトップの座を競います。

優勝するとマイスターの称号をもらえます。

 

 

各州のマイスターは、

毎年10月末から11月かけて行われる

『ドイツカップ』に出場し、

 

ドイツカップの上位は、

『ヨーロピアンカップ』に

参加できる権利を与えられます。

 

 

↑地域リーグに参加した時の写真。

 

女子の部で10ボール、8ボール、

9ボール、14-1と多種目に出場し、

 

9ボール、14-1が2位で、

8ボール、10ボールは優勝でした。

 

地域にもよりますが、

男子はしっかりとしたA級

(SAとまではいかなくとも)、

 

女子はマスワリがたまに出る

レベルであれば、

地域リーグではわりと戦えます。

 

キャロム(スリークッション)は、

男子Av.1.000、女子はAv.0.500あれば

地域リーグは優勝ラインです。

 

 

↑2018年に開催された

『ドイツカップ』の模様。

平日含め1週間かけて試合が行われます。

 

皆さんお仕事を休んで参加されているのが、

なんともドイツらしい。

 

こちらは残念ながら

ドイツ国籍でないと参加はできません。

 

 

↑観客席には、試合結果や経過のわかる

モニターも設置されていました

 

…………

 

●4 誰でも参加できる!

その他の試合の探し方(ハウストーナメント、

グランプリ、団体主催大会etc…)

 

ドイツでは、ビリヤード協会が

主催する上記の大会とは別に、

個人やクラブ、その他の団体が

主催している一般のトーナメントも

各地で開催されています。

種目はポケットがメインになります。

 

こちらは日本と同じように、参加費を払い、

入賞すると賞金が出るシステムです。

 

ちなみに、参加費は

10~15€(1300~2000円)ほどで、

賞金バックは70%前後と

参加しやすい金額設定です。

 

大半の試合はオープン戦で、

ハンデがないことがほとんどです。

プロやトップアマチュアとも

ノーハンデで戦うことになるので、

なかなか入賞するのは難しいです。

 

オープン戦は、

予選6~8人リーグのトップ2~3人抜け

→決勝トーナメントといった

フォーマットが多いようです。

 

トッププロも予選から参加するため、

対戦できる可能性は高いかもしれません。

 

また、タブレット端末を導入して

スコアを入力するなど、デジタル化が

進んでいるクラブが多く、試合速報が

瞬時に反映されるので非常に便利です。

 

 

↑タッチパネル式になっています。

 

 

↑試合結果は会場内のモニターに

リアルタイムに反映されます

 

 

↑大きな試合だとWEB配信もされます。

解説ブースも設けられていたのには驚きました!

 

 

↑解説ブース内の様子

 

 

↑試合会場のカフェスペース

 

最後に、いくつかサイトもご紹介します。

 

https://www.germantour.net/kalender.asp

 

↑ 『ドイツグランプリ』の

加点対象になる試合が掲載されています。

E・レイズやE・ストリックランドなど、

ヨーロッパ外のプロも参加する(参加した)

ランクの高い試合もあります。

 

https://cuescore.com/tournaments/

 

↑ ドイツに限らず、各国のいろいろな

団体が主催している試合が載っています。

 

…………

 

以上、ドイツの競技ビリヤード事情でした。

 

ドイツに遊びにいらっしゃる際は

キューも持って来てくださいね!

 

(以上、文・写真:深尾典子)

 

※寄稿その1:ドイツのビリヤードクラブ事情

※寄稿その2:ベルギーの『ミスター100』訪問記

 

…………

 

典子さん、今回もありがとうございました!

 

 

 

…………

 

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