〈BD〉正﨑洋行、2018年1月からJPBA東日本へ。デビューからの3年とマイキューについて聞いてみた

 

2015年に当時23歳でJPBAプロ入り(当時最年少)。

 

福岡で家族で営む『ビリヤード正﨑』を拠点に

活動していた正﨑洋行(しょうざきひろゆき)。

 

来年、プロ4年目となる2018年は、

心機一転、千葉に移って

関東を主戦場とすることになりました。

 

そんな正﨑プロに、

プロ入りからの3年間を振り返ってもらいつつ、

これからの目標や、

苦楽をともにしてきたキュー

「KeithAndy」について聞いてみました。

 

…………

 

 

語り手:正﨑洋行

聞き手:BD

取材協力:KeithAndy http://keithandy.com/

 

 

――まず、1月に関東に引っ越すと聞きました。

 

「はい、JPBA関東支部所属になります。

 

ご縁がありまして、

千葉の『プールカイザー』所属プロとして

働かせていただけることになりました。

 

もともと関東に行きたい気持ちはありましたので、

とてもありがたいお話ですし、

勤務もトーナメント活動も頑張ります」

 

――今年(2017年)でプロ3年目が終わりました。

どんな3年間でしたか?

 

「3年……早かったですし、

苦しい3年間でしたね(苦笑)。

 

徐々に戦えるようになってきたな

という実感はありますが、

成績だけ見るとそんなに変わってないです

 

(※ランキングは38位→40位→39位。

2017年は海外遠征を優先し

国内戦2試合を休んだ)

 

まだ決勝戦と準決勝を撞いたことがないので、

ランキングもそんなものだとは思います。

 

ルーキーイヤーの方が、

2日目(決勝ラウンド)に残ってたという

印象が自分でもちょっとありますね」

 

――もっと上に行くためには?

 

「テーブルコンディションに左右されにくい

実力を身に付けることだと思います。

 

僕はテーブルコンディションの変化に弱くて、

苦手なコンディションになるとすぐ壊れてました。

 

コンディション適応力を上げるために、

フォーム、ショットタイミング、キュー出しとか、

色々と見直しながらやってきて、

より一層バラバラになったり、

迷子になってしまったこともあったけど、

 

今はフォームを大きく変えるのではなくて、

一つのフォームにある程度かためてしまって、

そこにこれまで得てきたものを落とし込んで

まとめている最中です。

 

回り道もしたし、

身体が痛くなったこともあったけど、

そのおかげでいっぱい発見もあって、

出来ることも増えました」

 

――方向性は見えたから、あとは

肉付けしていく段階ということですか。

 

「はい。『全日本選手権』(11月)が

終わってからまとまりつつある感覚があります。

 

でも、試合がないから試せてません。

 

やっぱり試合で格上の人と撞いた時に

どうなるかですよね。

だから、新シーズンが楽しみです」

 

――2016年は1回、2017年は2回、

海外遠征にも出かけました。

 

「2016年のフィリピンが初めての海外で、

2017年はインドネシアとフィリピンに

行きました。

 

連れて行ってくださった

KeithAndy清水さんには感謝しています。

 

勝ち負けは別にして、

海外でビリヤードするのは

純粋に楽しかったです」

 

――海外でプレーして得たものとは?

 

「気持ちの強さが一番大事だということを

はっきり意識させられました。

 

特にフィリピン人は

勝負に対する執着心がまるで違う。

それが目つきにも球にも表れている。

 

僕はもうそこで完全に負けていたなと」

 

――技術面は?

 

「もちろん上手い人はかなり上手かったです。

特にセーフティとかクッションは

ちょっとレベルが違ってるなと。

 

向こうは木ラックだから、ブレイク後の配置が

ごちゃっとすることが多いので、向こうの人は

やり慣れているというのもあると思います」

 

――通用した部分は?

 

「自分がちゃんと撞けた時は、

海外に出て行くようなトップクラスじゃないけど、

地元で一目置かれるような強い選手に

勝つこともありました。

 

その時のプレーがいつも出来たら良いんだけど、

雰囲気や環境に呑まれて

日和ってしまうことが多かったと思います。

 

その場ではたたただ一生懸命やっていた

つもりだったけど、

思い返せばやっぱりテンパってたし、

どうしても冷静ではいられなかったなと。

 

……って、帰国してから思いましたね(苦笑)」

 

…………

 

↑ プレーキューは『KeithAndy』。

黒檀ベースの長短8剣(フォアアーム、スリーブとも)。

親ハギ材は黒檀で子ハギ材はパドゥーク。

よく見ると剣を縁取っている材料も

親ハギと子ハギでは異なっている。

ウッドのステッチリングあり。

グリップはシャークスキン。

シャフトは『M-SPEC KL』。

 

 

――わかりました。ここからは

キューについておうかがいします。

いつからKeithAndyを使っていますか?

 

「プロ1年目(2015年)の夏からです。

 

その年の春の『北海道オープン』で

KeithAndyの清水さんが

僕のプレーを見てくださっていて、

 

初夏の『ハウステンボス九州オープン』で

営業のTさんとお話をして

使わせていただくことになりました。

 

それで送られて来たのがこのキューで、

デザインも性能もとても気に入ってます」

 

――ちなみに、KeithAndyの前は?

 

「親からもらった『ボブ・ハンター』を

中学生の時から10年弱使ってました。

 

その前は、兄からもらった『ルカシー』。

 

もっと前になると、親が短く切ってくれた

キューを使ってました(笑)」

 

――このKeithAndyには

どこか手を入れたりしていますか?

 

「グリップ部の後ろ側を少し削ってもらって

細くしてもらいました。

 

自分が前のキューに慣れていたせいか、

ちょっと太く感じたので。

 

なので、僕のは市販のKeithAndyより細めです」

 

――性能面での特徴とは?

 

「すごく的球が入れやすく、

パワーのあるキューです。

 

シャフトは『M-SPEC KL』で、

手球の走りが安定していて、

ズレにくくカーブもしにくいので扱いやすい。

 

その上、押し・引きのキレを出そうと思えば

十分に応えてくれるので、

試合でだいぶこのキューに助けられてます。

 

というか、試合になると、キューは良いけど

自分がダメになることが多かったので(笑)、

早くキューの性能をフルに引き出せるように

なりたいです」

 

 

――ブレイクはKeithAndyの

『Black Jack Break』。

 

「バットは黒檀で、グリップは糸巻きです。

 

シャフトは中空構造の専用シャフトで、

コントロールとパワーが両立しています。

 

ヒネってブレイクしてもトビが少ないので、

9ボールのブレイクで

手球のコントロールがしやすいし、

パワーがあるので10ボールの

ブレイクもやりやすい。

 

欠点のないブレイクキューだと思います」

 

 

――ジャンプはKeithAndyの

『Black Jack Jump』

 

「これもバットは黒檀です。

 

とにかくよく飛ぶジャンプキューで、

距離のコントロールも

着地点のコントロールもやりやすい。

 

自分でも『すごいな』と

思うことの多いジャンプキューです」

 

――わかりました。最後に2018年の抱負を。

 

「国内では、

そろそろもっと良い結果を出したいです。

ランキングで言うと、目標はトップ10。

 

もちろん海外にも行きたいです。

 

キューは良いので、

あとは腕を良くするだけ。

関東でまた新たな気持ちで頑張ります!」

 

(了)

 

…………

 

最後に、KeithAndyからの最新情報によると、

 

「2017年から試験的に販売していた

『Black Jackプレーキュー』の評判が良く、

2018年から正式に本格販売予定。

プロ選手も複数名使用予定です」

 

とのこと。こちらもお見逃しなく!

 

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