10/21～10/22の
『九州レディースオープン』で優勝を飾った
栗林美幸プロの談話です。
栗林プロの次の試合は、
11月初旬の『9ボール女子世界選手権』。
今年の舞台は、
リゾート開発が進む"中国のハワイ"、海南島です。
…………
Miyuki Kuribayashi：
JPBA37期生
1979年1月13日生
香川県出身・東京都在住
2007年・2008年・2016年『ジャパンオープン』優勝
『関西オープン』3連覇（通算5勝）
『東海グランプリ』3勝
『北陸オープン』2勝
『九州レディースオープン』3勝
他、優勝・上位入賞多数
2013年後半に産休からトーナメント活動に復帰
…………
――優勝の感想を。
「ほんとに嬉しかったですし、
ホッとしました」
――それは、1月の『関西オープン』以来、
久しぶりの勝利だったからですか？
「そうですね、はい」
――2日間、自分のビリヤードは
出来ていましたか？
「出来ていたと思います。
余計な邪心はなく撞けました」
――「邪心」を具体的に言うと？
「相手と撞いてしまったり、
周りの目が気になったり、
勝ちたいという欲が出たり、
勝たなきゃと思ったり、
カッコつけてみたり……
そういう、いろんなことです」
――今回はそういう心理や欲に
上手く対処出来たと？
「そうですね。
全く出て来ない訳ではないので、
上手く折り合えたという感じです」
――決勝戦（7-2 vs 藤田知枝）は
ミスも少なく締まった
プレー内容だったと思います。
ただ、最終ラックでは7番を難しくして、
コーナーカットをミスしましたね。
「あの時は少し焦りが出てしまったかな。
3番から4番で手球を隠してしまったところから
苦しい形になっていって、
ジャンプやカットで繋いで行きましたけど、
7番に対して手球が想定外の所に止まって
『わあ、地獄』みたいな（笑）。
そして、あの時はタイム
（ショットクロック）が入ってたんですが、
時間配分もイマイチだったなと思います。
そんな状況で、
『今このまま上がりたい』という
勝利への焦りみたいなものが出て来てしまった。
それがあの7番ミスに繋がったと思います。
もうちょっと気持ちをまとめてから
撞くことができてたら良かったですね」
――1週間前の『韓国グリ国際9ボール』では
良い成績は出ませんでしたが、
あそこで得た課題や気付きというものを
今大会に活かせたのでしょうか？
「そうですね。
クリ（夫の栗林達プロ）には、以前から
ずっと『自分のビリヤードをしなさい』と
言われ続けてたんです。
『対戦相手とかコンディションとかは関係ない』と。
それは頭では理解していたけど、
やっぱり特に海外ではどこか焦る自分がいて、
そう思えなかったりして、
すごく葛藤がありました。
でも、今回の韓国で本当に反省したというか、
身に沁みて『その通りだな』と思いました。
それもあって、今回は今まで以上に
自分のビリヤードをやり続けることが
出来たのかもしれないです」
――今回はご主人、栗林達プロとの
同日優勝となりましたが、それについては？
「クリと同じ日に優勝出来たことは
嬉しいですね。初めてですし」
――大会2連覇は？
「連覇や優勝回数については、
いつもそうですけど、特別思うことはないです。
ただ、この大会は私が九州のお家みたいに
思っている『淡路』の皆さん、
特に北谷プロ兄弟（好宏・英貴）が
毎回何かとサポートしてくれて、
全くストレスなく試合を迎えることが
出来ているので感謝しています。
そういう方々に喜んでもらうには、
優勝することが一番だと思いますし、
私も喜んでもらえると嬉しいです。
でも、それが邪心になっちゃダメだと
思いながらやるんですけどね（笑）。
今回はその辺も良い方向に行きました」
――次は全日本選手権（11月中旬）ですね。
「あ、その前に『9ボール女子世界選手権』の
ステージ2出場権がいただけたので、
来月早々に中国（海南島）に行きます。
まだ私は海外で自分のビリヤードが
出来たことがないので、まずはそれが目標です。
そして、世界選手権だけでなく、
全日本選手権など、この先のどの大会でも
自分のビリヤードを貫けるように
頑張りますので、応援よろしくお願いします」
（了）
