日曜日の『チャイナオープン』で、
ファイナルで張榮麟を破り（11-6）、
初の国際メジャータイトル獲得を果たした
ドイツの19歳、ジョシュア・フィラー。
そのチャイナオープン・ファイナルの
試合動画がアップされています。
約1時間40分。↓
見どころの多い試合であり動画です。
2-2までは競りますが、
一気に2-8までリードを広げて行くフィラー。
そこから着々と張が追い上げてますが、
反撃は遅きに失したか。
フィラーが11-6で上がりました。
ドリルでもやっているかのように
速いテンポでガンガン入れていくフィラー。
ドイツの先輩プレイヤーと言えば、
冷静沈着なR・スーケーやT・ホーマンが
思い浮かびますが、
フィラーはまだ10代ということもあるでしょう。
プレーも感情表現も実にエモーショナルです。
中盤の山場である、
第9ラックの攻防は見もの。47分頃から。
張のブレイクは3個イン。
2番が隠れているのでプッシュアウト。
2番は隠れたままですが、
フィラーはすぐさまジャンプキューを取り、
あっさりポケットします。
そこから取り切る途中で
7番のトラブルを解消するも、
完全には壊せず、直接入れられない配置が残ります。
少し考えたフィラーは7番バンクを選択。
その後の8番と9番の繋ぎも若さいっぱいです。
9番を入れて「カモーン!!」。
こんなドイツプレイヤー、見たことありません。
…………
最終ラック（第17ラック）にもご注目ください
（1時間32分）。
結果的にフィラーが、
2番空クッションのラッキーインから
取り切って優勝……なのですが、
ゲームボールを入れた直後に
絶叫しながら床で転げ回っています。
そこに彼女が走り寄ってきて熱い抱擁。
しばらく2人だけの時間が流れます。
動画アップ主のgenipool14によると、
「いつもユーロツアーで接戦になるとああだよ」
とのことですが、
典型的なドイツ選手っぽくはないフィラー、
この動画で俄然興味が湧きました。
10代のプレイヤーが、
強気なプレースタイルで、
カーボンのREVOシャフトを手にぐいぐい攻めて行く。
こうやって世代は替わって行くのかもしれないですね。
…………
準決勝、vs T・ホーマンの映像もあります。
ゲームボールを入れて、フィラーが叫んだ言葉とは!?
…………
ついでのようで申し訳ないですが、
女子ファイナル（陳思明 vs 劉莎莎）の
映像もあります。↓
ヒルヒル（8-8）の最終ラック、
陳思明はマスワリを決めますが、
自らのポジションミスを帳消しにする
5番空クッションは
お見事としか言いようがありません。
