佐伯翼・記：
【ビリヤードガール】
オープン戦の予選最終。
緊迫した最中でも彼女の口角は上がり、
まさに試合を楽しんでいる様子。
華奢な外見に反して、
粘り強く頼もしくもある彼女の所作の一つ一つには、
女性らしくしなやかな美しさを感じ取る事ができます。
強く美しい女性を見られるスポーツは数多くありますが、
ビリヤードは『強さ』と『美しさ』と、
さらには『愛らしさ』をも一度に
同居させる事ができるスポーツです。
また、ビリヤード写真を撮っていて思うのは、
真剣に取り組む姿は
誰一人として例外なく美しいということ！
ボールを眺める目の奥に見えるのは、
最後のボールまで張り巡らせる思考で、
その視線は時に悩ましげで時に鋭い。
メンタルスポーツと言われるビリヤードにおいて、
感情を対戦相手に悟られるのは
戦略としては良くないかもしれないけれど、
隠しきれない一瞬の感情を、
逃さず写真に切り取る事ができたなら、
これがまた絵になるんです。
だから、写真は楽しい。
私のビリヤード写真との出会いは4年前、
自身の結婚式で式場のカメラマンに
撮ってもらった写真を見て、
大切な人達との思い出を
こんな風に素敵に残せるのかと感動を覚え、
写真に興味を持った事がきっかけです。
オリンパスのミラーレス一眼と
ポートレイトレンズを手にしてからは、
試合で選手の姿を追い、
夢中になってシャッターを切っています。
先日は1日に1,500枚以上撮っていました。
半分はボツですが……（笑）。
一番重きを置いているのは、
試合にあまり影響を与えず自然な姿が撮れるように
被写体に気付かれずに撮ること。
その為にシャッター音を消し、
ファインダーを覗かず
お腹のあたりでカメラを構えています。
顔もあえて被写体とは反対の方を向いて
横目でコッソリ撮る姿は、
周囲から見たらストーカーのようでしょう（笑）。
怪しすぎてすみません（笑）。
もちろん試合以外でコッソリ勝手に
撮影する事はありませんので、悪しからず（笑）。
そして、この場をお借りしてお知らせです。
『女性のためのビリヤードガイド』を
目的としたサイト“Billiard GIRL”を立ち上げました
主に初心者の女性を対象とし、
ビリヤードの基礎知識から最新情報まで
女性目線で記事にしていきます。
そして今、Billiard GIRLでは投票アンケート企画、
『プロビリヤード選手☆勝手にイケメンランキング！』
を実施しています。詳しくはこちらへ。
投票期間は昨日（5月31日）始まったばかりで、
6月9日（金）まで受け付けていますので、
ぜひ参加してみてください。
6月13日（火）に結果を発表します。
最後に、
このような表現の機会をいただきましたタカタさん、
Billiard Daysさん、
また今回の被写体となっていただいた
山口愛さんをはじめ、
日頃大会で撮影にご協力をいただいています
皆さまに感謝申し上げます。
いつも誠にありがとうございます！
【2017年5月・この1枚】
山口愛さん（旧姓 本田）
所属クラブ：KPA（熊本）
『KPAオープン』
2016年9月11日
ビリヤードカフェstick's（熊本県熊本市）
…………
タカタ記：
今回はビリヤード写真家を迎えての
『ゲスト写撞部』をお届けしました。
第2弾となる今回は、鹿児島を拠点に活動し、
自らも『鹿児島ビリヤードクラブ（KBC）』の
選手として活躍されている
佐伯翼さんにお願いしました。
佐伯さんはビリヤードの普及活動にも熱心で、
ビリヤード教室を主宰したり、
女性向けのサイト”Billiard GIRL”を運営するなど、
選手以外の立場でも精力的に活動をされています。
カメラを首にぶらさげて、
飽きることなく会場内を回って撮り続ける。
そんな姿も幾度となく見かけてきました。
自身が美しいと感じたシーンを、
彼女にしか見えない、ビリヤードの魅力を、
そっと切り取って残していく。
これがサエキスタイル。
私はそう見ています。
〈タカタ近況〉
某企業のゴルフコンペを撮影しました。
各組に女子プロ1名が参加する豪華な会です。
プロの声、キャディさんの声、主催者の声。
どれも興味深かったです。
今の目標は、
ビリヤード場の数がゴルフ場の数を上回ること。
施設数では負けていられません
（現状、ビリヤード場数はゴルフ場数の65%程度）。
集客にご活用ください☆
ぜひチェックしてください。
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※『タカタ写撞部』のバックナンバーはこちら
来月もお楽しみに！
