〈BD〉カイルン、6連続ポイント動画。ルールや進め方も再確認

 

おぉー、これはすごい。

 

『カイルン』で6連続で当てている動画です。

 

状況説明はさておき、まず先に動画を。

約5分40秒 ↓ ※音声はありません

 

 

6連続の映像を見たのはBDは初めて。

 

撞いているのは、

許書銘(シュ・シュミン)という選手で、

舞台はカイルンの対戦形式(1対1)のイベントです。

 

…………

 

そもそも

「どうなったら”1点”なの?」というのが、

わかりづらいと思いますので、

 

以下、この動画を楽しむための基礎知識。

 

・カイルンとは、

「台湾式四ツ球」と言って良いであろう、

台湾独自のキャロムゲーム

 

・手球と的球3つ、計4つのボールを使い、

ポケットビリヤードのテーブルで行う

(※台湾にはいわゆる”穴の無い”キャロム台は

ほとんどなく、スリークッションはほぼ

行われていません)

 

・カイルン専門のプレイヤーもいるぐらい、

台湾ではよくプレーされている

 

・トーナメント競技ではなく、

ビリヤード場で”勝負”するゲームで、

多人数プレー可

 

・自分の撞き番で、以下の3ステップを

続けて成功させると「1点」獲得 ↓

 

Step 1:手球を黄・赤の2つに当てる

※黄→赤でも赤→黄でも良い

※赤球は2つ(3番と11番)あるが、

どちらを使っても良い

 

↓ 黄・赤に当てることができたら……

 

Step 2:手球を赤・赤の2つに当てる

※赤球は2つ(3番と11番)あるが、

どちらから当てても良い

 

↓ 赤・赤に当てることができたら……

 

Step 3:手球を黄・赤・赤の3つ全てに当てる

※順番は問わない

 

→ 3つ全てに当てることができたら……

Yes ! 「1点」獲得。

→ またStep 1から始める

 

・Step 1やStep 2を成功させても

得点にはならない。次のStepに進めるだけ

 

・Step 1やStep 2で

3つ全てに当てても得点にはならない

※この「ニセカイルン」は撞き番交替になる

(交替だけでなく「罰符」発生にする

というルールもある)

 

・ノークッションファウルはなく、

クッションの回数も問わない

※超スローで当てるのもOK

 

・スクラッチはファウルにはならない

※台上に手球が戻って来るだけ。

スクラッチする前に所定の球に

当てていればプレー続行

(わざとスクラッチもあり)。

 

・的球を入れても点にはならない

※台上に的球が戻って来るだけ。

ポジションプレーのために

わざと的球を入れることもあれば、

入れないようにすることもある

 

・ポケットに入ったボール(手球・的球)は

フットスポットに上がって来る

※フットが埋まっていたらヘッド、

ヘッドも埋まっていたらセンターへ。

 

※初球の配置やより細かいルールはこちらで。

 

…………

 

BDは、カイルンを見るのも撞くのも好物です。

 

どんなフィニッシュブローが見られるのか

(=Step 3をどう当てこなすのか)

ということもそうですし、

 

Step 1と2でいかにして配置を”作る”

(ボールを寄せる)かというところが醍醐味です。

 

きっと一冊の本ができるぐらい

寄せの技術のパターンはあるでしょう。

 

許選手もこの映像の冒頭で、

Step 1で赤球(11番)を3クッションで蹴り上げ、

Step 2で2つの赤球をまとめて

黄球の方に送っています。

これは意図してやっていることです。

 

「的球3つがバラけた形でStep 3を迎えない」

(=少なくとも3球中2球は寄せておく)

ことが決定力アップのカギ。

 

もちろん、Step 3で

確実に仕留める技術も必要です。

 

得点シーンだけを見るなら↓

1点目:0分35秒 裏回しでしっとりと

2点目:1分18秒 順下でバチッと

3点目:2分05秒 箱球で正確に

4点目:3分03秒 的球2つからの引き球1クッション

5点目:3分46秒 薄くこってり左ヒネリ

6点目:4分45秒 空クッション

 

1点目(0分35秒~)は

少々ラッキーだったかなと思いますが、

以後の5点はほぼ全て狙い通りに

撞けているのだと思います。

 

上手いだけでなく判断も早いですね。

いや~、勉強になります。

 

公式記録があるのかどうかはわかりませんが、

最高何点連続があるんでしょうか。

 

やってみるとわかりますが、

カイルンをやり慣れないうちは

A級の人でも1時間に1点当たるかどうか

というところだと思います。

 

…………

 

さて、この許書銘選手やイベントの背景について、

 

台湾生まれ育ちの

JPBAプロ・羅立文(POOL LABO)に

聞いてみたところ、

 

「許選手は高雄の人で、たぶん私と同世代。

国内の大きな大会にはほとんど出ていないですが、

カイルンが強いことで知られています」

 

とのこと。

 

そしてこのイベントは、

 

「高雄で2月に行われた、

リーグ戦方式のTVマッチ的なものです。

カイルンの強い選手を呼び集めて、

一対一の勝ち抜き方式で行われたようです。

賞金トーナメントかどうかはわかりません。

恐らく選手には出演料が発生していると思います」

 

と教えてくれました(ありがとうございました!!)。

 

なんとなくですが、

カイルン好きな主催者や選手やスタッフが、

皆で盛り上げているようなイベントに感じられます。

 

ちなみに、羅プロによると、

カイルンNo.1プレイヤーは、

全日本選手権にも度々出ている

呉坤霖(ウー・クンリン)だとのこと。

 

呉坤霖
呉坤霖

 

そうだったんですね。

9ボールや10ボールを撞いている呉坤霖しか

見たことがありませんでした。

いつか彼のカイルンも見てみたいです。

 

…………

 

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