〈BD〉「迷いがなかったのが良かった」――関西オープン5度目の優勝・栗林美幸の談話

Miyuki Kuribayashi
Miyuki Kuribayashi

 

日曜日の『関西オープン』で、

 

5度目の優勝を飾った

栗林美幸プロの談話をお届けします。

 

激戦となった決勝戦の心理状況は??

9オンフットラックのブレイクは?

 

ぜひ以下をご覧ください。

 

※男子優勝・大井直幸の談話はこちら

 

…………

 

Miyuki Kuribayashi

JPBA37期生

1979113日生

香川県出身・東京都在住

2007年・2008年・2016年『ジャパンオープン』優勝

『関西オープン』5

『東海グランプリ』3

『北陸オープン』2

『九州レディースオープン』2

他、優勝・上位入賞多数

2013年後半に産休からトーナメント活動に復帰

使用キューは、MEZZ / EXCEED

 

…………

 

聞き手:BD

語り手:栗林美幸

 

――率直な今のお気持ちを。

 

「『やったー!』みたいな。嬉しいです」

 

――それは、2017年、幸先良いスタートが

切れたから? あるいは、

関西オープン5度目の優勝だったから?

 

「いや、それはあまり関係ないです。

 

ただ、結果論ですが、相性は良いですよね。

 

嬉しいのは、

特に決勝戦やベスト8は

内容的に結構苦しかったので、

そこを乗り越えて勝てたからです」

 

――決勝戦(vs 曽根恭子)は逆転優勝でした。

 

「先に私が4-1にして、

そこから相手に5点取られて4-6にされて。

 

もう相手がナイスでした。

 

私が消極的なセレクションをした場面も

ありましたが、

ミスらしいミスはしてないと思います。

 

だから、待っている時は、

『チャンスが来たら頑張ろう』という

気持ちでいました」

 

――最後は3連取して上がり。

 

「最後までポジションが上手く行かず、

『どうするの、これ?』みたいなのは

何度かありましたが、

 

上手く繋ぐことができたり、

セーフティに切り替えたり……

冷静さは失ってなかったですね」

 

――最後の①からの取り切りも冷静だった?

 

「はい、冷静でしたね。意外にも(笑)。

 

①から②が、”長―長のバタバタ”で

スクラッチの危険も2度あるというショットで、

いきなり難しかったんですけど、

 

そこさえ決められればなんとか……

とは思ってました。

 

その後、⑤から⑦-⑧コンビに出した場面とか、

手球のポジション的に

ラッキーなところもありました。

 

あそこは本当はコンビじゃなく

単独で取りたかった形です」

 

――2日間良い感じで撞けていましたか?

 

「うーん、まあ、普通ですかね。

 

予選ラウンドの1回戦は、

相手にリードされるところから始まって。

 

でも、やっぱりというか、

9オンフットラックなので、

全く回って来ないということはまずないので」

 

――栗林プロは9オンフットラックでの

ブレイクを既に掴んでいるのでしょうか?

 

「9オンフットが

国内女子プロ公式戦で採用されるのが、

今回が3試合目なんですが、

 

(※昨年の『プロツアー in 富山』、

『全日本選手権』、そして今回)

 

これまで私は、『向いてないのかな』

って思ってました。

 

ブレイクそのものも、

ブレイクからの展開も含めてイマイチで。

 

富山のプロツアーには、

そこそこ自信を持って挑んでたのに、

もう踏んだり蹴ったりで(笑)。

 

一方、『九州レディース』とか

『東海グランプリ』とかは、

1オンフット(普通の9ボール)で、

 

気持ち良く撞けたから、

『やっぱりこっちの方が良いのかな』と。

 

9オンフットラックのブレイクは、

ちょっとのタイミングの違いで、

簡単にダメになりやすくなるというか、

やっぱり難しい。

 

……と思っていた矢先に、

9オンフットでも結果が出せたので

これも嬉しいことの一つです」

 

――複数のブレイクパターンを

試しながら試合をしたのですか?

 

「いや、一つです。

パワーは落とさずにしっかりと。

 

以前は、ソフト気味のカットブレイクとかで

上手く打っている人を見ると、

『そっちの方が良いのかな?』と、

思うこともありましたが、

 

今回は迷いがなかったのも良かったですね。

 

クリ(夫の栗林達プロ)に、

 

『良いブレイクを持ってるんだから、

基本はそのままが一番良いよ』

 

と言ってもらえたというのも大きいです。

 

イリーガルはなかった訳じゃないけど、

そこまではなかったかな。

 

特に予選日はブレイクが決まってたので、

 

『うん、良いんじゃない?』

と思ってました」

 

――ブレイク以外で良かったところとは?

 

「気持ち的に割り切れたことです。

 

ショットの判断という意味でもそうだし、

 

『負けたらどうしよう』ということも

思わなかった。

 

『回って来て、自分が取れたら勝つ』

という純粋な気持ちで撞けました。

 

以前はあったんですよ、

『負けたらどうしよう……ヤダヤダ』

と思ったことが。

結構それが続いた時期もあります。

 

でも、『ヤダヤダ』と思えば思うほど、

自分で自分にプレッシャーをかけることになる。

それは悪いチビリですよね。

 

今回は、

『相手にナイスプレーをされたら讃えるだけ』、

『負けたらしょうがない』と

本当に思うことができてました」

 

――わかりました。ところで、

初めて見る鮮やかなブルーの衣装で

プレーしていましたが、

あれはユニフォームなんですか?

 

「そう、契約しているJUST DO ITの、

新しい女子プロ用のユニフォームです。

 

私と藤井寛美プロが着ています。

これ、良いでしょう?

 

私が以前よく着ていた衣装の

形とシルエットをもとに

ドレスコード上問題のないものを

新しく作りました。

 

生地から形からデザインから、

結構手はかかってます。

意見も色々と言わせていただきました。

 

そのおかげで、

シンプルにきれいにまとまりながらも、

チームユニフォーム感も出てますし、

七分袖なので、

撞きやすさは損なわれてません。

 

この服のデビュー戦で勝てたことも

嬉しいですね。

 

男子が着ていた

新しいJUST DO ITスポーツポロシャツも

持っているので、予選日など、

ドレスコード的に問題のない時には

そちらも着ようと思ってます」

 

(了)

 

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