〈BD〉写真でわかるテーブルの違い。チャイニーズ8ボール vs ポケットビリヤード

Photo : 全てNew Art
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主に中国でさかんにプレーされ、

日本でもテーブルが置かれ始めている

チャイニーズエイトボール(以下、「C8」)。

 

つい先週には、中国で

『C8 マスターズ』という国際大会も開催され、

 

日本のプロ(土方隼斗&青木亮二)も

参戦していました

(※詳しくはOn the hill !さんにて)。

 

…………

 

C8と、日本で最もポピュラーな

ポケットビリヤードの大きな違いは、

「テーブル」にあります。

 

プレーエリアの広さこそほぼ一緒

(9フィート=約2.74m)なのですが、

 

各部の形状や造りに相違点が多く、

それが競技性の違いとして表れています

(※ボールは同じサイズのものを使います)。

 

C8とポケット、両方のテーブルを扱い、

設置事例も豊富なNew Artが、

 

実際の画像とともに主な違いについて

教えてくれましたので、ご紹介しましょう。

 

 

↑ 両テーブルのクッションレールと

コーナーポケット部を

石板(スレート)の上に置いています

(クッションゴムもむき身状態にしています)。

 

※本稿で紹介するポケットテーブルは、

競技タイプの代表格としてお馴染みの、

 

『ブランズウィック ゴールドクラウン4』

(以下「GC4」)です。←画像上側(茶色い方)

 

C8テーブルは、

『PUSHIZHE(ブイシィージー) F3A』

というテーブルです。←画像下側

 

…………

 

●違いその1 「ポケットの形状」

 

 

↑ 

GC4のポケットサイズ(開口部の穴幅)は、

ノーマル仕様だと「ボール約2.2個分」。

 

また開口部には明確なエッジ、

すなわち「角」(つの)があり、

 

角の内側に当たったボールは

基本的に穴の奥の方へと導かれるような

構造になっています(それでも

ポケットインしない場合も多々あります)。

 

 

↑ 一方、C8テーブルの穴幅は

「ボール約1.7個分弱」。

 

開口部は丸くなっており、

ここに当たったボールは、

穴の外へと弾かれやすくなっています。

特にレール際にある的球のシュートが

極めて難しくなります。

 

これはスヌーカーテーブルの

ポケットと同じ造り。

 

以上のことから、

「狭く」「外に弾く」特徴のある

C8テーブルで的球をシュートするのは、

ポケットテーブルよりだいぶ難しい

ということが言えます。

 

…………

 

●違いその2 「クッションレールゴム」

 

 

左がGC4のクッションゴムで、

 

右がC8テーブルのクッションゴム。

 

ゴムの形状と性質の違いもあり、

クッションに入ったボールの挙動は

ポケットテーブルと

C8テーブルとでは異なります。

 

C8テーブルのクッションゴムは、

スヌーカーとほぼ同じ形状で、

GC4(ポケットテーブル)と比べて

反発は強い(硬い)です。

 

そのため、

C8テーブルのクッションに入ったボールは、

やはりスヌーカーテーブルと

同じような動きをします。

 

また、C8テーブルの方が、

ボールがクッションする際の音は、

静かで安定感があるように感じられます。

 

これは、

C8テーブルのクッションレールの中に

鉄板が埋め込まれていることも

関係しているかもしれません。

 

…………

 

●違いその3 「ラシャ」

 

 

C8とポケットビリヤードとでは、

テーブルに張るラシャ(クロス)の

種類も違います。

 

画像は、左から、

 

◯ポケット用ラシャ『ブリエ』

 

◯C8用ラシャ(C8テーブル純正ラシャ)

 

◯ポケット用ラシャ『シモニス760』

 

この3つを並べると、C8用のラシャだけ、

パッと見でフカっとしていて、

“異質”な感じがわかりやすく出ています。

 

C8用のラシャはスヌーカー用と同じく

起毛したタイプで、毛足が長く、

『ナップ』と呼ばれる『目』を備えています。

 

なので、配置によっては、

ナップを読んで撞く必要があります。

 

…………

 

●違いその4 「石板」(スレート)

 

 

画像は、左がC8テーブルの石板で、

右がGC4(ポケットテーブル)の石板。

 

C8:約38mm

GC4:約25mm

 

C8テーブルの方が、

だいぶ厚いということがわかりますね。

 

石板の厚みがある方がより頑丈になり、

たわみにくくなる(=ボールがよれにくい)

ということが言えると思います。

 

もちろん厚い石板は重いので、

それを支えるためのフレームは、

より堅牢なものでなければなりません。

 

また、C8テーブルの石板までの高さは

800mm~820mmあり、

 

GC4など国内で設置してある

一般的なポケットテーブルより

50mmほど高いです。

 

C8テーブルは、プレー面(ラシャ面)が

ポケットテーブルより高く、

構えに入った時にすぐわかるほど。

届く範囲も変わってきますね。

 

このC8の台の高さも、

ここまで度々引き合いに出してきましたが、

スヌーカーに範を取っています。

 

…………

 

他、デザインが違っていたり、

入ったボールが溜まる部分が違うなど、

外見面での違いも多々ありますが、

 

競技性に関わってくるような

主な違いはこの辺りでしょうか。

 

こういったことを知っていると、

C8の試合映像などを見る時に、

そのシビアな競技性や奥深さが

わかりやすいはず。

 

そして、もしC8テーブルを

見掛けることがあれば、

ぜひ一度撞いてみてください。

 

ポケットテーブルとの違いを

きっとすぐに体験できるはずです。

 

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