〈BD〉「立て直していけたことが満足」――スヌーカージャパンオープン優勝・水下広之の談話

Mizushita Hiroyuki
Mizushita Hiroyuki

 

先週末に行われていた

『第16回スヌーカージャパンオープン・アダムカップ』

 

初優勝を飾った

水下広之プロ(JPBA)の談話をお届けします。

 

昨年4月に起業して仕事に注力しているため、

この2年はトーナメント活動が

控えめになっている水下プロ

(※起業準備中の様子はこちら)。

 

その辺りもうかがっています。

 

…………

 

Hiroyuki Mizushita

1983年4月19日生

JPBA39期生

 2011年『GPE-5』優勝他、上位入賞多数

2013年『アジアンインドアゲームズ』日本代表

2014年『全日本スヌーカー選手権』優勝

2016年『スヌーカージャパンオープン』優勝

使用キューはADAM MUSASHI

BAGUSインストラクター

株式会社グリーンウォーターズ代表

 

…………

 

 

――スヌーカージャパンオープン、初優勝です。

 

「純粋に嬉しいですね。

 

ダメなところから立て直していって、

決勝戦で良い内容を撞けた満足感があります。

 

これは全日本スヌーカー選手権の

優勝(2014年)とは違う嬉しさです。

 

正直言えば、

今回は全日本スヌーカー選手権の時ほど、

しっかり準備ができていた訳ではなかったので、

 

もちろん出る以上は優勝を目指して

全力でプレーしていましたが、

『勝ててしまった』感も少しあります」

 

――土日2日間ずっと思うようなプレーが

できていた訳ではない?

 

「土曜のグループラウンドはしょぼしょぼで、

ベスト4進出はラッキーというか

“他力”な感じもありました(苦笑)。

 

日曜日も午前中(準決勝の前半)はダメでしたけど、

お昼からだいぶ良くなったと思います」

 

――ダメだった理由は何で、

それをどのように改善していったのですか?

 

「僕のキュー(『MUSASHI』)は、

バットは一つで、

ポケット用とスヌーカー用のシャフトを

付け替えられる兼用モデルです。

 

今回はポケット用のシャフトで出てたんですが、

自分の撞き方の問題なのか、

ボールが跳ねるような感じが出ていて、

思うように扱えてなかった。

 

そんなことを

会場にいた知り合いの方と話していたら、

ストロークに関して技術的なヒントというか

アドバイスをいただけて。

 

それを意識したら、準決勝の後半から

びっくりするぐらい良くなったんです。

 

終始そこだけ意識して撞くことで、

プレー全体も良くなりました」

 

――決勝戦も?

 

「はい、かなり良い内容で撞けたと思います。

 

僕も長谷(修次)選手も、

互いにナイスショットが多かったと思いますし、

プレースタイル的に攻め合った感じで、

気持ちよくスッパリ戦い終えたかなと思います。

少なくともグダグダではなかったかなと」

 

――これで国内スヌーカーメジャータイトルを

2つ手にしました。

 

「これはもう、本当に嬉しいことですね。

 

プレイヤーとしてとても大きな業績になりましたし、

 

昨年立ち上げたアスリートの

コーチング・サポート事業(GWS)にとっても、

この優勝はすごく大きな意味を持つと思います。

 

やっぱり『結果を残している人なんだな』

ということになれば、説得力や宣伝効果が

違ってくると思いますので」

 

――仕事が忙しかったからだと思いますが、

今年も試合参戦が少なかったですね。

 

「そうですね。ポケットとスヌーカー合わせて

10弱だったのではないかと。

 

ポケットは『グランプリイースト』中心でした。

 

スヌーカーは全日本選手権(ベスト8)と

この試合だけです」

 

――今はどのような生活サイクルなんですか?

 

「日中は自分の事業にかかりきりという感じですね。

執筆したりコンサルティング的なことをしたり

サイトの運営など、なんでもやってます。

 

自分も競技コーチとして籍を置いているので

ビリヤードの出張プライベートレッスンもしています。

 

もちろんバグースのインストラクターでもあるので、

週2回バグースで教えています。

 

そして空いた時間で練習をするという感じです」

 

――今後もしばらくは事業がメインに?

 

「そうですね。

 

来年も本業に関わる事柄の

優先順位が高くなると思いますので、

どれだけ試合参戦ができるかどうかは

現時点では未知数です。

 

プレイヤーとしての自分を

応援いただいている方には、

具体的な予定などがあまりお伝えできず

申し訳なく思っていますが、

 

出られるものがあればお伝えしますので、

これまでと変わらず

応援いただければ嬉しいです」

 

(了)

 

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