〈BD〉全日本チャンピオン渡辺元が「マッセ」を撞いてみた

 

日本有数の"キュー切れ"を持つ、 

アーティスティックビリヤードの全日本選手権覇者・ 

渡辺元プロ(JPBF)に、 

  

すんごい球を撞いてもらって、 

色々と動画で撮ってみる企画、第4弾です 

(※第1弾  第2弾 第3弾

  

撮影場所は渡辺プロが所属する 

NABBI』(東京・大塚)。 

  

………… 

  

今回撞いてもらったのは、

数あるマッセショットの中でも、

『ジミー』と呼ばれるもの。

 

こんなショットです。↓ 

 

 

アーティスティック公式競技の中では

”7点”(最高10点)。

 

手球の上から撞き下ろすようにして

バックスピンを掛け、

黄→長クッション→短クッション→長クッション

→短クッション→赤、というふうに、

 

狭いエリアの中で、

手球をクイックに4クッションさせます。

 

ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような

ボールアクションはマッセだから可能になるもの。

 

手球の挙動をスローで追ってみましょう

(※映像は赤に到達する直前で切れてます)。↓

 

 

短クッション(左側)に入った直後、

慣性に逆らって戻ろうとする手球に

“意志の力”のようなものを感じます。

 

…………

 

いつものように、この動画を見ながら、

渡辺プロご本人にいくつか質問をしてみます。

 

――渡辺プロはジミーは得意ですか?

 

「いや、僕は非常に苦手としています。

 

ものすごく練習してきてはいるのですが、

全くと言っていいほど報われてません(笑)。

 

でも、苦手に感じる理由を、

今回のスロー動画の中に見出した気がしています」

 

――そうでしたか。それは?

 

「その前にまず、

ジミーの基本的な撞き方を説明しますね。

 

厚みは第1的球(黄球)に対して、

ほぼド真ん中……のほんのちょっと左。

 

ほぼ真っ直ぐ当てて、

引き球をするつもりで撞きます。

 

ヒネリは使わず、ドロースピンだけ。

 

で、ドローが十分に効いた手球が

長クッションに入ると、

こんな風にカーブを描きながら

クッションからクッションへと動きます。

 

上(天井側)から見た場合、撞点は、

手球の真ん中(頂点)に対して構えてから、

『下へ引っかく』ようなイメージです」

 

――この成功動画、イメージ通りでしたか?

 

「正直言ってイメージ通りではなかったです。

 

そこに『苦手な理由』があるんですが、

 

スローで見ると、手球が第1的球(黄球)の

だいぶ左に当たってるんですよね。

 

僕のイメージではもっと真っ直ぐめに

当てていたつもりでした。

自分としては、だいぶ右に向かって

構えていたぐらいのつもりです。

 

それでもまだ、

あのぐらい左に当たってるんだなと。

 

恐らくそれで手球が左に流れやすくなってるから、

手球が綺麗に4クッション入ってくれないという

失敗が多かったのかなと思います。

 

この企画で逆に勉強になっちゃいました(笑)」

 

――それでも、過去に試合で

ジミーを成功させてきていますよね。

 

「きっとこんな手球の動きで、

なんとか当ててたんでしょう。

 

界敦康プロとか小林英明プロとか、

上手な人のジミーを見てると、

 

第1的球に当たった後に、

もうちょっと引きの動きが速く出る感じで、

手球がリズミカルに動くんですよね。

 

クッションへの入り方を擬音で言うと、

『テテン、テテン』っていう感じ。

 

ところが僕の場合は、

『ドンドン、ドンドン』みたいな感じで、

ちょっと大味というか、

無駄に効かせているような感じ。

 

スピンが効いてはいたから

結果的に当たったけど……みたいな(笑)。

 

自分としても、

それは理想の動きではなかったですね」

 

――失敗シーンもスローで観てみましょうか。↓

これはなぜ成功しなかったのでしょうか。

 

 

「これは厚みも甘いですが、

わずかにミスキューをしてるのかなと思います。

 

ひっかき具合は成功した時と

あまり変わらないように見えますけど、

 

恐らく引っかくタイミングが少し速くて、

タップが上手く手球に食い付いてないんだと思います」

 

 

――わかりました。最後に、渡辺プロは

MEZZのマッセキュー『MA-FK』(写真)を

使っていますが、使用感はいかがですか?

 

「シンプルに言うと、

『扱いやすく、成功率が上がるマッセキュー』。

 

まず良いのは、手球が跳ねないこと。

 

木のマッセキューって撞点がかなりシビアで、

芯の方を撞けすぎるとポーンと飛んじゃうし、

端っこは端っこで飛びやすいし、

よほど上手く撞かないと手球が跳ねる。

 

でも、このジミーの映像を見てもわかる通り、

MEZZのマッセキューだと、

全体的にかなり手球の飛びが抑えられています。

 

多少撞きミスをしても、

キューがフォローしてくれる範囲が広く、

救われることが多々あります。

 

次に、この打感と性質は自分に合っています。

 

以前、僕が使っていた他社のマッセキューは、

バットもシャフトもカーボンで、

木の打感はありませんでした。

 

このMEZZマッセキューは、木のバットに

”ハイブリッドケブラーシャフト”という組み合わせ。

 

それなりに木の打感が手に伝わりつつ、

効率良くスピンが入れられ、

手球が跳ねにくくて、動きが安定しやすい。

 

ホント、良いところばかりなので、

このキューでもっと練習をしておきます。

 

……言い忘れてましたが、

デザインも気に入ってます」

 

…………

 

渡辺プロ、ありがとうございました。

 

次回の掲載時期・内容は未定ですが、

「100種目制覇するつもりで!?(笑)」(渡辺)

近日お届けしたいと思います。

 

…………

 

Hajime Watanabe 

1983年3月9日生 

東京都出身 

JPBF入会2006年 

2007年&2011年『全日本アーティスティック選手権』優勝 

NABBI(東京・大塚)所属

使用キュー(3C、平撞き、マッセ)は全てMEZZ 

 

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