〈BD〉2016全日本3C選手権・決勝戦を観ていた梅田竜二の寸評。& 囲碁とビリヤードの共通点とは?

Ryuji Umeda
Ryuji Umeda

 

ベテラン、島田暁夫プロ(JPBF。63歳)の

優勝で決着した、

 

10日前の『全日本スリークッション選手権』

 

ファイナルは

島田vs新井達雄というカードだった訳ですが、

 

その島田プロ門下のトッププロであり、

 

全日本選手権で日本新記録を作った、

 

梅田竜二プロが語ってくれた決勝戦の寸評が、

簡潔明瞭ですっと頭に入ってきました。

 

(※打ち上げの席で、

島田プロ本人の前で語っていました)。

 

梅田プロ談:

 

「今回の全日本選手権ファイナルは、

 

頭脳的でテクニカルな新井プロの

プレーを意に介さず、

 

本能的でスピーディーなプレーに徹した

島田プロの勝利だったと言えるのでは

ないでしょうか。

 

もっとも新井vs島田戦というのは、

この30~40年で

1000回……は大げさにしても(笑)、

 

数えられないほど何度も実現していて、

結果は五分ぐらいだと思います。

 

手の内を知り尽くしている間柄ですが、

相手の土俵に乗らないことが大事だと

わかっている同士でもあります。

 

今回は島田プロの方が

それを貫けたのかもしれないですね。

 

余談ですが、

島田プロの裏回しは世界レベル。

 

名だたる世界トップ達に絶賛されていました。

 

裏回し『は』と書いてくださって構いません(笑)。

 

世界のトップ達が島田プロの

裏回しに感銘を受けていたのは事実です。

 

決勝戦でもらしさ溢れる

裏回しがありました」

 

…………

 

自分の前でそんな感想を披露するかつての弟子を、

笑って眺める島田師匠。

 

その島田プロから、痺れる金言頂きました。

 

「試合は必ず上手い人が勝つという訳ではありません。

だから試合が成立するんですよ」

 

おぉ……。そうですよね。

 

14年ぶり3度目の全日本タイトル、

おめでとうございます。

 

…………

 

 

また、別のある日、梅田プロから

 

「先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)、

観ましたか? あれは神回でしたよ」

 

と話し掛けていただく。

 

その回とは、4月25日オンエアの

「七冠」の囲碁プロ棋士・井山裕太さん(26歳)の回。

 

井山さんは、12歳でプロデビューし、

史上最年少で『名人』になった天才棋士で、

ここ数年は獲得賞金が年間で1億円を超えています。

 

梅田プロは、

番組中で語られる井山さんの勝負哲学に触れて、

 

「あんなに囲碁とビリヤードに

共通する思考があるとは思っていなかった。

ビリヤードプレイヤーにも

そのまま当てはまることを言っていると感じました」

 

と語っていました。

 

その言葉をご紹介します。

 

…………

 

まず、井山さんの特徴でもある

「独創的な手」について。

 

井山談:

 

「結局ひとまねばかりしてちゃ勝てないんですよね。

 

常識的にはこっちなんだろうけど、

自分はこっちに打ちたいというのがあったとしたら、

自分はほぼ迷わず自分の打ちたい方というか、

それを選ぶようにはしてますね」

 

…………

 

次に、

いわゆる「安全牌」について。

 

井山談:

 

「安全な手っていうのは、ちょっとずつ甘い手というか。

 

最善から少しずつ悪い、例えば100点の手から90何点、

90何点の手が少しずつ積み重なっていくと、

勝負が入れ替わってしまったりするような世界なので。

 

どちらがリスクがあるかっていうと結構難しい」

 

…………

 

最後に、「打ちたい手を打つこと」について。

 

井山談:

 

「相手の手が全ていい手に見えているようでは

なかなか勝負には勝てないので、

誰になんと言われようと自分はこうなんだというのが

ないとダメだと思う」

 

…………

 

たしかにこれは、

 

「え、これ、ビリヤードのことを言ってます?」

 

と思えてしまう内容でした。

 

そのぐらい普遍的な勝負論だったのです

(ビジネス論としても有用性があるでしょう)。

 

特にキャロムのスリークッションや、

ポケットの14-1など、

 

「エニーボール(エニーセレクション)」の競技に

ピタッとハマる金言だと思います。

 

NHKオンデマンドの回し者ではありませんが、

番組に興味のある方、こちらからどうぞ。

 

(※もともと2014年1月に放送されたものの

アンコール放送だったようです)

 

…………

 

井山裕太さんは、まさに今、

本因坊戦(優勝賞金3200万円)という

最高峰のタイトルマッチを戦っている最中

(4度目の防衛戦)。

 

BD、全く囲碁は打たないのですが、

俄然勝敗の行方が気になってます。

 

いや、しかし……、

 

『安全な手とはちょっとずつ甘い手』。

 

なるほどなぁ……。

 

…………

 

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