〈BD〉カスタムの輝き。「Jon Spitz(ジョン・スピッツ)」編

 

木目(杢目)を活かした

「ストレートモデル」が好きな人には

たまらないキューではないでしょうか。

 

かくいうBDがそうです。これは大好物。

 

うねるような紋様は、

もはや木というよりは石や岩のテクスチャのような……。

飽きることなく見ていられるキューです。

 

…………

 

カスタムキューを多数取り扱っている

UK Corporation

 

その代表、大原秀夫氏が所属している

キューを見ていく本企画

(※過去記事はこちら)。

 

今回ご紹介するのは

アメリカ・テキサス在住のメーカー、

Jon Spitz(ジョン・スピッツ)です。

 

…………

 

 

スピッツが2000年頃に製作したこのモデル。

 

カリフォルニアン・バックアイバールという

「バールウッド」

(樹木にできた節やこぶから採れる木材)を

使って作られています。

 

ハンドル(グリップ)部は

アフリカン・ガブーンエボニー。

 

リングには、スターとカッパー(銅)ドットが

入れられています。

 

スピッツ本人も

「バールウッドの美しさをそのまま

損なうことなく表現することに注力した」

と語るこのキュー、

 

大原氏曰く「30万円からで交渉可」とのこと。

 

余談ですが、

 

プロミュージシャンである大原氏は、

同じカリフォルニアン・バックアイバールで

作られたベースギターも所有しておられます。

 

これもすごい模様だ……(※下に画像あり↓)

 

 

大原秀夫氏談:

 

「素晴らしい木目ですよね。

 

飽きのこない素材の楽しさがあります。

 

カリフォルニアン・バックアイバールは

キューに使われることはそんなになく、

 

2004年、エスピリチュが私向けのキューに

採用したのが最初だと思いますが、

 

バット全体に使われてたのは

このキューが初めてじゃないでしょうか。

 

ご存知のように、

バールウッドというのは単体では柔らかいので、

 

別の芯材を通すといった

"センターコア構造"にしないと強度が保てない。

このキューもそうなっています。

 

ジョン・スピッツのレパートリーの中でも

珍しい方のデザインですね。

 

彼はインレイやハギのキューも作ります。

最近では6剣のサウスタイプのキューで、

ちゃんとリングワークに個性を感じさせる

キューを作ってます。

 

このキューは、シカゴのキューディーラー、

キース・ウォルトンがオーダーし、2010年に完成。

キースが自分のブースでディスプレイしていました。

 

で、私が購入したのが2012年だったのかな。

 

もちろんバールウッドの模様の見事さに

惹かれたのですが、

 

このリングワークが

個性的で気が利いていて面白いなと。

 

スターとカッパードットが入っているんですが、

 

よーく見るとカッパーがずれてるところがあります。

そこに私は、手作業の味というかあたたか味を覚えます。

 

このリングが完成しすぎていたら

冷たい印象になっていたでしょうね。

 

この木目と独創的なリングのおかげで、

ハギやインレイがなくても十分に個性的で、

手仕上げの味わいもあるキューです」

 

(了)

 

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