〈BD〉「完敗。課題がわかった。ガツンときた」――全日本選手権準優勝・河原千尋の談話

Chihiro Kawahara
Chihiro Kawahara


先週末の『全日本選手権』で、

男子女子合わせて、日本勢の最高位。


準優勝になった河原千尋プロの

談話をお届けします。


河原プロは、

これで2013年に続く、2度目の準優勝。

全日本選手権での優勝はまだありません。


この全日本選手権の直前に中国で行われた

『世界選手権』では自身最高位となる

4位入賞を飾っています。


そして、今年の女子プロ戦線は

まだ1試合ありますが

(12月12日~13日『女子プロツアー』in 京都)、


その結果を待たずして、

5度目のJPBA女子ランキング日本一が

決まったようです。


…………


Chihiro Kawahara

 

JPBA39期生

JPBA女子年間ランキング1位・5回('10、'11、'13、'14、'15)

2013年&2015年『ジャパンオープン』優勝

『全日本女子プロツアー』優勝7回

『関西オープン』優勝3回

『東海グランプリ』優勝3回

『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇)

『セントラルレディースオープン』優勝2回

『北陸オープン』優勝1回

『関東レディースオープン』優勝1回

『大阪クイーンズオープン』優勝1回

『全日本選手権』準優勝2回

アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回

その他、優勝・入賞多数

使用キューはEXCEED & MEZZ

 

Result(ベスト32より)

9-8 Molrudee kasemchaiyanan(ニュージーランド)

9-3 譚禾耘(チェン・ホーユン。台湾)

9-3 梶谷景美

9-6 高木まき子

2-9 金佳映(キム・ガヨン。台湾)


 

――ファイナルは、2-9と、

スコアも離されて敗れました。

悔しさや、出し切れなかった感は

大きいのでしょうか?


「そうですね。


悔しいっちゃ悔しいですけど、


あそこまでの完敗で

自分に足りないものが

明らかにわかったので、

逆に良かったなと思います。


変に競って負けたりしてたら、

『惜しかったな』が先に出ちゃって、

反省点が少なかったかもしれません。


でも、もう今回は本当にガツンときたので。

課題が明確になりました」


――課題。

何か一つ明かせるものがありましたら。


「決定的だったのが、

相手のセーフティへの対応でした。


ことごとくファウルして

相手にフリーボールを渡していたので。


絶対にセーフが取れないような

セーフティではなかったけど、


私の知識不足でファウルしてしまった感じ。

そこが圧倒的にダメでしたね」


――メンタル面はいかがでしたか? 


「最終日は朝からずっと落ち着いてましたね。

ベスト8、準決勝、ファイナル……ずっと」


――全日本選手権のファイナルを撞くのが、

これで2回目。『今年こそは』という意識は?


「ありました。

それはもう間違いなくあったんですけれども……」


――先ほど語った技術的な面が足りてなかった?


「そうですね。


そして、相手もしっかり改善を重ねていて、

どんどん隙が少なくなっているなと思いました。


去年、そして今年と、たびたび

金佳映を海外で見てきています。


見るたびに、

それまでに見受けられた課題というか、

詰めが甘いと本人が感じているであろう部分を

着実に改善してきてるなっていう

印象を受けてるんですよ。


本人に聞いた訳ではないんですけど。


なので、もともと上手い人が、

どんどん強さを増してきて、

隙が無くなってきたなっていう印象です。


実際試合をやってみて、

やっぱり無かったですね、隙は」


――これまでの対戦成績は?


「もちろん私が負け越してます。

勝ったのは2、3回じゃないかな?


去年の『アムウェイカップ』で

当たったのが最後だと思うんですよね」


――金佳映に負けはしましたが準優勝です。

選手権の3日間、トータルで見ると

悪くない点数を付けられそうでしょうか?


「はい、どちらかと言うと

全体的には良かったと思います。


土曜日は、勝てているけど

しっくりこないという試合もありました。


でも、トータルしたら

実力が出せてたと思いますね」


――わかりました。続いて、

初の4強入りを叶えた世界選手権のことも

教えて下さい。結果は4位。


「自己最高記録を出せたので

嬉しいのは嬉しいですね。


ただ、せめて3位だったら、

もうちょっと自分を褒めてあげられたかなと

思うんですけど(笑)。


準決勝で負けて、3位決定戦でも負けて。

まだまだそういう実力なんだなって

純粋に思いました。


準決勝、最後にJ・オーシャンに

ナイスセーフティ決められたのも、


その前に自分がミスしてあの展開に

しちゃったからという風に捉えてますし。


ヒルヒルになった時点で、

『負けてもしょうがない』と

覚悟はできていました」


――世界選手権も気持ち的には

落ち着いて戦えていたんでしょうか?


「そうですね。

常に良い状態ではありました。


初めての準決勝という緊張感も

思ったよりなかったんですよ。


あの日はベスト32、16、8、4と4試合して、

場面場面では緊張したところも

あったんですけど、

全体としてはかなり落ち着いてました」

 

ジャパンオープンにて
ジャパンオープンにて


――そして、この後、12月に

『全日本女子プロツアー』がありますが、

その結果を待たずして、

2015JPBA女子ランキング1位が

内定しています。3年連続・5度目の1位。


「嬉しいかと聞かれれば、嬉しいです(笑)。


北陸オープンの頃(10月)があまり良くなくて、

ベスト8敗退が続いたりしたので、


『もしかしたらまずいかな』と

ランキングを確認したら、まだ差があって。


それで、気楽にというほどじゃないですが、

焦ることはないなと思いました。


その後、世界選手権の4強のポイントも

加算されたので、


全日本選手権でしっかり撞いて、

ある程度の結果を出せば

獲れるかなって思ってました。


選手権で落ち着いていられたのは

それもあったと思います」


――気の早い話ですが、1年の総括を。

今年はあと1試合を残して、

ここまで優勝3回、準優勝2回です。

この戦績については?


「今までにも結構あったことなんですが、

一年の前半は良かったけど、

後半はぐずってしまいました。


過去にもそれでランキングで

追い越されてしまったこともあるので、

自分の意識の持ち方も含めて、

その辺りは改善点ですね。


本当にぶっちぎれるくらいに

なれるようになりたいです」


――今年はご自身のお店

(大阪『アンセーズ』)もオープンしました。

お忙しかったと思います。


「夏の試合がない時期にお店を開けまして、


その後、

9月10月と優勝はできなかった。


お店を始めたせいで成績が落ちたとは、

絶対に思われたくなかったですね」


――そこから、世界4位、全日本2位なら、

申し分ないですね。両立できていると。


「はい、自信を持って言えます」


――お店を持つと時間の使い方は

変わるものですか?


「どうなんでしょう。


お店を軸にして、

毎日の生活時間が固定されるので、

それは良かったと思いますね。


練習もしたい時に出来ますし、無駄なく、

モチベーション高く撞けています」


――これも気の早い話ですが、

来年はどんな年にしていきたいでしょうか?


「国内はもちろんのこと、

海外の試合で安定して

上位に行けるようにしたいです。


世界の4位まで勝ち上がれたので

『コイツ、やるな』

という風に思ってくれた人は、

ちょっとはいるんじゃないかと思います。


そんな人たちに、

『あれだけか』って思われないように

コンスタントに勝ち上がりたいですね」


(了)


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