2006年にプロデビュー。
今年でプロ生活10年目となる
「JPBA40期生男子」への
アンケート企画。
第2弾は高野智央プロです。
大らかでよく笑っていて、
人を楽しませるのが好き。
かと思えば繊細なところがあって、
シュンとしている時もある。
そんな感情の振れ幅を
包み隠さずに見せてくれる。
そしてそれが球にも出る。
だからこそ愛されるのが
高野智央という人です。
約2年間のタイ修行とその前後の年は
国内の試合にあまり出られず、
ランキングも落としていましたが、
それ以外の年はトップ15に4回と、
安定した成績を残しています。
ルーキーイヤーの2006年。
試合会場で会う度に、
「プロ界のあるべき姿」や
「スポンサー獲得活動」についてを
アツく語ってくれていたのを今も覚えています。
※本シリーズ・バックナンバー
その1・大井直幸編
※この先、
鶴原学、村山博之、有田秀彰、北谷英貴、
早瀬優治、土方隼斗……を掲載予定！
――プロ入りのきっかけは？
「アマ時代の2004年と2005年、
2年連続で
『世界選手権』（台北&高雄）に行って、
世界の広さを知って帰って来たら、
大井（直幸）からある日連絡があって、
『俺と（土方）隼斗はプロになるよ。
高野くんはどうする？』と。
一方で、昔からの仲間の
ムラ（村山博之）は、
早い段階でこのタイミング（40期）で
プロになるって決めてたんですよ。
そんなこんな色々なことがあって
『じゃあ……』と
流れに身を任せた感じでした。
そこまでプロ入りに対して
アツい思いがあった訳じゃないです（笑）。
で、僕も誘っておきました。
『俺らプロになるけど、どうする？』って。
早瀬（優治）を（笑）」
――この10年はどんな10年でしたか？
「プロとして色んな経験を
させてもらった10年ですね。
優勝できたり、
2年間タイに住んだり……。
でも、早いですね。10年か。
脳みそ、何も変わってないです（笑）」
――この10年で達成できたと思うこととは？
「優勝できたっていうのは大きかったですね。
2回」
――反対に達成できてないこととは？
「思うようには
ステップアップできなかったことです。
例えば、ランキングで言えば、
デビューから毎年上っていく
イメージを描いてましたけど、
そうはできなかった。
それはそうですよね。
周りも強くなっていく訳ですから」
――高野プロから見て40期生はどんな人たちですか？
「刺激を与えてくれる存在。
素直に『頑張ってほしい』と応援できるし、
動向を気にしてもいます。
土方隼斗が『ジャパンオープン』で
優勝（2013年）した時は
本当に嬉しかったですね。
それと、大井が去年
『全日本選手権』で決勝まで行った時と、
『世界選手権』の準決勝まで行った時
（2012年）は、すごく応援してました。
でも、当たったら
『負けたくない』って思うな。
結構、40期と海外遠征で
一緒になることもあったし、
仲間って感覚はあります。
だから、
辞めて行く人が出るたびに寂しくなる。
『次は俺かな』とか思ったりしちゃう（笑）。
……いや、応援してくれる人がいる限りは
頑張らなくちゃなって思いますよ！
僕らしく流れに身を任せて頑張ります」
（了）
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