〈BD〉アジア選手権、間もなく開幕。ジュニア女子の部に出場する平口結貴選手に聞いてみた。

Yuki Hiraguchi
Yuki Hiraguchi


今月の26日から台湾で、


ポケットビリヤード(ナインボール)の


『アジア選手権』が行われます

(JPBAプレスリリースはこちら)。


ジュニアの部は去年もありましたが、

男子の部は2003年以来の開催となります。


日本から出場するのは、


まず男子の部に、


大井直幸

栗林達

羅立文

竹中寛

という4名のJPBAプロ。


ジュニア男子の部には、

田中汰樹

林武志


ジュニア女子の部には、

平口結貴

奥田玲生


……という面々です。


以下でお届けするのは、

ジュニア女子の部に出場する

平口結貴選手の談話です。


平口選手は昨年度大会で「3位」。


ご存知のように、

一昨年の『世界ジュニア』では

準優勝に輝いています。


現在、苫小牧の高校に通う3年生の

平口結貴選手。


今年6月には『アマナイン』で優勝して

自身初の「アマ全国公式タイトル」

(※『全日本ジュニア』は除く)

を獲得しました。


その辺りも含めて、

アジア選手権・ジュニアの部にかける

意気込みを聞いています。


…………


Yuki Hiraguchi

 

1997年7月11日生

北海道栄高校3年生(※2015年)

苫小牧在住

ビリヤード歴は11年

2013年『全日本ジュニア』

(JOCジュニアオリンピックカップ)優勝

2013年『世界ジュニア』(南アフリカ開催)準優勝

2014年『女流球聖戦』挑戦者(東日本代表)

2015年『アジア選手権』ジュニア女子の部・3位

2015年『全日本アマチュアナインボール選手権』(アマナイン)優勝

使用キューはMEZZ / EXCEED


…………



――少し時間が経っていますが、

6月の『アマナイン』で

初めて全国タイトルを獲りました。

まず、そのことから聞かせてください。


「すごくホッとしたというか

肩の荷が下りた感じでした」


――その「荷」とは何ですか?


「私、全国タイトルがなかったので、

それで焦っていた部分がありました。


この先もプレイヤーでいることを考えると、

やっぱりタイトルがあるかないかって

大きく違うと思ったんです。


だから、私は今、高校3年なんですけど、

卒業するまでに何か一つタイトルを

獲るって決めてました。


でも、今年後半は他の大会との兼ね合いで、

『プレ国体』や『アマローテ』には出ないので、


このアマナインがラストチャンスでした」


――そうだったんですね。


「もう、そう決めていたので、

試合に行く前の日まですごく焦ってて、

ストロークも一回壊れちゃったんです。


兵庫(開催地)に行く直前に、

急遽コーチの鳴海大蔵プロ

(JPBA。Viva Pool)の所に立ち寄って、

ストロークを修正して、


お母さんともしっかり話し合って、

『自分のビリヤードを信じて貫くこと』

を約束して、試合に臨みました。


私は気持ちがすぐ不安定になって、

球撞きを怖がってしまう状態になることが

多いんですけど、


今回は大会前に気持ちの整理ができて

良かったと思います」


――大会中も気持ちはブレなかった?


「はい。勝てたのは運が良かったところも

あったんですけど、

焦らず落ち着いてプレー出来たと思います。


気持ちが途切れてしまった時もありましたけど、

立て直すことができました。


『相手は関係なく自分のビリヤードをする』って

ずっと頭の中で復唱してました。


そういうことがあって獲れたタイトルなので、

すごく嬉しかったです。


……嬉しかったんですけど、

遅いくらいだなとも思いました。


そして、ゴールはここじゃないし、

ただ単にワンステップ階段を上がっただけなのに、


自分の中で達成感がありすぎちゃったのかな。

こないだまでちょっと気が抜けてました(笑)」


――そして、つい先日、

ジャパンオープンがありました。


「初めて出ました。


結果は、勝ち→負け→勝ち→負けです。


台湾選手と日本のプロの方に負けました。


まだまだ気持ちの強さが足らないですね。

決め切らないでポンポン撞いてた感じです。


いろんな方の試合を観てて、

その辺りがプロの方とは大違いだとわかりました。


例えば、決勝戦の曽根恭子プロがそうでしたけど、

劣勢になっても全く諦めない。

私はまだまだ弱いなって思いました」


――決勝日は特設会場で観戦していましたね。

ニューピアホールに来たのも初めてですか?


「初めてでした。

想像していたよりも……意外と狭かったです(笑)。


でも、雰囲気はとても良かったです。


『全日本選手権』みたいに

全体が明るいんじゃなくて、少し暗めで、

照明がテーブルに当たっているあの感じ。


海外の試合会場みたいだなって思いました。

世界ジュニアの会場があんな感じだったんです。


あそこで撞いている皆さんが

かっこ良く見えましたし、


『この舞台に立ちたいなー』って思いました」


――さて、今週末から始まる

『アジア選手権』(ジュニアの部)について

目標や意気込みを聞かせてください。


「『世界ジュニア』へ行けるかどうかが

このアジア選手権の結果で決まるので、

とても大事な試合です。


上位に入れば、

世界ジュニアへ行けるチャンスが増えます。


前回、私はアジア選手権で3位になって、

世界ジュニアに行きました。


今回は優勝者にしか切符がないかもしれないし、

その辺りがまだよくわからないんですが、


一つ一つ勝っていって、

結果優勝できたとか、

結果世界ジュニアに行けた、

というのが一番良いですね。


先に目標を意識し過ぎると

私はダメになっちゃうので(笑)。


試合中は、やっぱり気持ちを強く持って、

相手のレベルに合わせるんじゃなくて、

自分のプレーに徹していきたいです」


――ジュニア女子の部の強豪国とは?


「やっぱり台湾とフィリピンですね。


台湾だと王婉菱(ワン・ワンリン)選手かな。

ちょっと気持ちにムラがあるけど強いです。


あとは、去年いた若い選手たちが

今年も出て来るとしたら、

皆、確実にレベルが上がってると思います」


――今回の4名の日本ジュニアメンバーの中では、

18歳の平口選手が最年長ですね。


「精神年齢は低いんですけどね(笑)。


特にリーダー的なことは何もしないですね。


ただ、ジュニアの部はシングルだけじゃなくて、

ダブルスもあります。


男子の田中汰樹くんと林武志くんのコンビは

結構強いんじゃないかなって思います。


私はたまみちゃん(奥田玲生選手)とのペアで、

もちろん以前から互いに知っているし、

昨年も一緒にアジア選手権に出ているので、

2人とも要領が掴めています。


ダブルスは楽しんでやりたいと思ってます」


――アジア選手権の後のことは?


「『東海レディース』や

『北陸オープン』などのオープン戦に出ます。


そして、権利が取れたら

11月の『世界ジュニア』ですね」


――高校を卒業した後は? プロ入りの予定は?


「まだ決まっていません。


私はプロ志望ですが、

卒業してすぐなるかどうかについては

色々と考えているところで、

まだ決まってないです。


もう少し考えたいと思っています」


…………


目指せ、アジアのトップ。そして、世界へ!


…………

 

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