〈BD〉「嬉しいのと悔しいのがゴチャゴチャしています」――北海道オープンでプロ入り初の準優勝・佐藤正行の談話

佐藤正行(Masayuki Sato) Hokkaido Open Runner-up
佐藤正行(Masayuki Sato) Hokkaido Open Runner-up


先週末の『北海道オープン』で、

 

決勝戦では大井直幸プロに敗れたものの、


プロ入り初となる準優勝を飾った

佐藤正行プロの談話をお届けします。

 

※優勝の大井プロの談話はこちら

※大会のフォトギャラリーはこちら


…………


世界チャンピオン・高橋邦彦プロを

輩出したお店としても知られる

大阪の『Willie』(ウィリー)。


佐藤プロは小学生の時から

そのウィリーで球を撞いていたそうで、


3年半ほど前に縁あって同店のオーナーとなりました。


しかし、

「世間を知る意味でも普通の仕事をしたい」

 

と思い、昨年からオーナー業は継続しながら

別の仕事もしています。

(※今後またオーナー業に

専念する可能性もあるそうです)。


プロ入りして今年が6年目。


毎年ほぼ全ての試合に出ていますが、


昨年の北海道オープンは、

エントリーを済ませた後にバイク事故で

怪我をしてしまい、出場を断念したそう。


……以上、BDも今まで知らなかった

佐藤プロ情報でした。


「自分、人見知りをしますし、

外で意見を言うこともあまりないんです(笑)」

(佐藤)。


……とは言うものの、初取材の今回、

色々と語ってくれましたので以下でどうぞ。


…………


1988年4月16日生

大阪府出身&在住

JPBA44期生(プロ6年目)

所属:Willie(ウィリー。大阪)

2014年グランプリウェスト第4戦・3位

2015年北海道オープン・準優勝

プレーキューはMUSASHI(ADAM JAPAN

 

 

――初の準優勝。感想をお願いします。


「嬉しいのと悔しいのがゴチャゴチャしています。


結果だけ見たら過去最高の成績ですし、

そこまで行けるとは思っていなかったので、

『よくやったな』という感想なんですけど、


決勝戦で自分の力を出せずに

ああいう展開で負けてしまったことは悔しいです。


その悔しい思いも含めて、

とても良い経験ができたと思いますし、

トータルでは良かったです。


これからこの経験と反省点をどう活かすかですよね」


――全国オープン戦での自己最高を

大きく更新しました。


「僕は2010年6月のプロテストを受けて、

9月の『北陸オープン』でベスト16、

翌年の『ジャパンオープン』でも

ベスト16に入れたんですが、


それから何年も

全国オープンでは上に行けてなかったので、

今回の準優勝はその点では自信になりました」


――決勝戦以外は自分の力を出せましたか?


「予選から展開には恵まれていたんですが、

全体的には出せたと思います。


普段あんまりこういうことを思うタイプでは

ないんですけど、

 

今回は

『自分の球を撞いてどれだけ戦えるかやってみよう』

と試合前に思ったんです。


例えば、

大井プロのことは同じ大阪でもありますし、

以前から意識してきているんですよね。

色々なものを盗もう盗もうとしてきました。


でも、やっぱり自分は大井プロじゃないし、

同じようにはできないじゃないですか。

自分の力を出して戦うしかないなと。


自分なりにそれはある程度できたと思います」


――決勝日を振り返ると?


「ベスト16(vs田中雅明)と

ベスト8(vs照屋勝司)は、

アドレナリンが出ていて良い状態でした。


ベスト16は第1ラックで

自分にラッキーショットが出たんですが、

それがすごく大きかったと思います。


そのまま自分が先行する形で戦えたので。

やっぱり運がありましたね。


ベスト8(照屋勝司戦)も

状態は良かったんですが、1球、

ものすごく反省している球があります。


ヒルヒル(8-8時)の5番がそれで、

切羽詰まった状況で

叩いてミスしてしまったんです。


結果的には自分が勝てたんですが、

あれはダメな撞き方でしたね。

 

先輩プロにもそこは指摘されました。

『時速30km出てたよ』って(笑)」


――特設会場という場に対する緊張感は?


「こういうオープンな特設で撞いた経験は

少ないですが、

場にチビることはなかったです。

 

あそこでは頑張るしかないので、

一生懸命やりました(笑)。


でも、ベスト8の最後は勝負にチビりましたね。

それで5番を叩いてしまいました」


――セミ・ファイナル(vs塙圭介)は?


「僕はラックが立たなくて、

ブレイクも決まらず、

どうしようもない状態になってしまいました。


でも、ハイボールが何度も自分に回ってきて、

完全にもらった形で

勝ててしまったという感じです。


すごく贅沢なことだとわかっていますが、

 

もっと自分がゲームを作って、

自分が勝負の一球を入れて、

 

『決勝、頑張るぞ!』という風に

持っていきたかったという気持ちはあります。


正直言って、

決勝へ強い自信を持てていた訳ではなかったです」


――決勝日を観ていますと、

シュートに自信があるというか、

積極的な攻めの姿勢が見える

プレーが続いていましたね。


「ああ、アグレッシブなタイプだとは思います。

行くところは行くというか。


でも、プロをやっていくにつれて、

入れるだけじゃ絶対勝てないのもわかりましたし、


試合での駆け引きは好きなので、

相手にとって嫌なショットを選びたい

という気持ちは強いですね。


なのに、決勝戦はその逆をやってしまって

大井プロを乗せてしまった。

僕が中途半端な攻めを選んでしまいました。


もっと気持ちを入れて攻めていたら、

まだ流れを変えるチャンスが

あったのかなと思います」


――お話をうかがう機会が今までなかったですが、

佐藤プロは西日本ですごく若い方ですよね?

同世代は……?


「去年まで

僕が西日本で一番年少だったと思います。


自分の後にプロになられた方もいますが、

皆さん自分より歳上です(笑)。


今年から正﨑洋行プロ(1991年生まれ)が入って、

年も下なので本当の後輩ですね。

結構嬉しいです(笑)。


僕の同世代は、もうプロを辞めちゃってますが、

飯間智也くんと柴田裕介くんですね。


あと、関東だと土方隼斗プロ、

嶋野聖大プロ、小川徳郎くん(アマ)、

青木聖くん(アマ)……ですね。

僕も『全日本ジュニア』に出たんですよ(2006年)。


年齢が近くて親しくさせてもらっている先輩は

吉岡正登プロです

(1985年生まれ。JPBA43期生)。

 

同じビリヤード場にいた時期もあります

(大阪の『ボンバー』)」


――そうだったんですね。

とてもよくわかりました。

最後に今後の目標をお願いします。


「目標、目標……。難しいですねぇ(笑)。


高くはないですけど、

この先、予選の『第1シード』を守ること。


それから、やっぱり僕は決勝ラウンドで

勝った負けたの勝負をすることがとても楽しいので、

何回でも決勝ラウンドに上がりたいと思います。


ランキングも上げられるところまで

上げていきたいですね。


これからも向かっていく気持ちは忘れずに

プレーしていきます」


…………


佐藤プロの次の試合は、今週末の

『グランプリウェスト第2戦』(大阪開催)です。

 

…………

 

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