先日、青木亮二プロの
「マスワリメモリー」を記事にした際、
割愛したやりとりがありました。
それが、これ。↓
BDの質問:
――青木プロから見て、
『マスワリマシーンだな』と思う選手は?
青木プロの答え:
「最近だと
ジェフリー・イグナシオ(フィリピン)。
試合でも、まるで一人で練習してる
みたいな感じで簡単にマスワリしますね。
テンポも早いし、
技術も半端じゃないですね」
…………
イグナシオ??? 誰それ?
という人もいると思います。
説明しますと……、
イグナシオは現在22歳。
ビリヤード強国フィリピンの若手有望株です。
昨年の『チャイナオープン』では
ファイナルで張玉龍(台湾)に負けて2位。
全日本選手権にも出ています。
BDの記憶が正しければ2013年が初登場で、
翌年(2014年)も出ています。
成績は2年連続ベスト8。
同世代のヨハン・チュアもそうですが、
このまま国際大会に出続ければ、
大きなタイトルもいずれ獲るでしょう。
そのイグナシオの特徴は、
独特なプレーテンポというか間合い。
構えに入ってから撞くまでが早いんです。
(これはこれで突っ込みどころの多い
不思議な映像ですね……)
イグナシオは、
プラクティスストローク(素振り)の
回数が1~2回です。
他の多くの選手は3~10回ぐらいでしょう。
素振りの回数が少ないということは、
構えている時間も短いです。
他選手の1/2~1/4ぐらいに感じます。
慎重な選手が多いと言われる
日本の基準からすると、
「ちゃんと狙ってるの?」と
思われそうなテンポの早さですが、
せかせかしてる感じはさほどありません。
むしろ、彼の撞き方は
「ふんわり」「脱力」している感じすらあり、
早いのにゆったりという、
不思議な時間軸にある気がします。
これだけ早いテンポで撞けるということは、
構える前に全てを決めているのでしょうし、
構えに入ったら一切手元はいじらない・
考えも変えないということを徹底しているはず。
でも、矯正してこうなった感はあまりないので、
元々ナチュラルにこういう
撞き方だったのかもしれません。
「構えに入ったらためらわず撞く」
ということは、
セオリーとして我々も学んできていることですが、
なかなかここまでは早くできません。
こんな感じでずっとマスワリされちゃうと
メンタル的にもダメージが来そうです。
この練習動画を観ちゃうと、
「やっぱりホントは適当なんでしょ?」と
突っ込みたくもなるんですけどね(笑)。
あまりにサックリ取り切っているので。↓
つい先日、フィリピンで行われた
『テンボール世界選手権』には出ずに、
アメリカで『バーテーブル10ボール』に出て
優勝していたイグナシオ。
今後にも注目です。
それにしても、
フィリピンって続々と出てきますよね。
若くて強い個性派が。
…………
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