2014年

5月

11日

〈BD〉当たらなかった肥田の「初球」――全日本レディーススリークッション選手権、西本優子Vで閉幕

 

5月10日、夕方5時ちょうど。

霞が関ビルディング・プラザホール。

 

場内にどよめきが起こった。

 

当てたことにではなく、外れたことに。

 

「常勝の人」肥田緒里恵が

初球を外してしまった。

 

それはただの初球ではなかった。

 

大会の優勝と、

世界選手権への切符がかかった初球だった。

 

…………

 

『全日本レディーススリークッション』は、

 

ディフェンディングチャンピオンの肥田を含む

9名の総当りリーグ戦(25点ゲーム)で行われ、

 

タイトルの行方は最終回転の

 

肥田緒里恵vs西本優子(共にJPBF)という

「全勝同士対決」に委ねられた。

 

26キューで先に上がったのは先攻の西本優子。

 

この時点で25-21。

 

この試合には「裏撞き」がある。

 

先攻のプレイヤーが先に25点を上がっても

まだそれでおしまいではなく、

 

後攻のプレイヤーには

引き分けに持ち込めるチャンスがある。

 

この試合においては、引き分けすなわち、

アベレージで勝る肥田の優勝を意味する。

 

後攻の肥田、初球(サーブ)の形から

4点ランが必須。

 

プレッシャーの掛かったこの局面では

いかな名手でも4点は難しい。

 

しかし、肥田緒里恵という人は過去に

幾度となくそんなピンチを打開してきた。

 

「もしかしたら」と期待していた人も

少なくなかったと思う。

 

…………

 

そして、5時ちょうど。

 

肥田が撞いた黄球はわずか数ミリ白球の脇を通り過ぎた。

 

ほんの1、2秒目を閉じていた肥田は、

 

すぐに新チャンピオン・西本に向き直り、

深々と頭を下げた。

 

表彰式、肥田の目は赤かった。

 

…………

 

現時点で、日本から世界選手権に行ける切符は2枚。

 

前回大会(東京)優勝者である

現・世界チャンピオン東内那津未と、

 

この全日本選手権の覇者、西本優子が手にしている。

 

過去、世界選手権3連覇の記録を持つ肥田に

枠が回ってくるのかどうか、現時点では不明。

 

 

 

 

 

…………

 

全日本レディーススリークッション選手権の

フォトギャラリーはこちら

 

優勝した西本優子プロの談話は

今日中(5/11)にお届けします。

 

 

<<<前の記事