〈BD〉「嬉しくて泣きそう」――フレクシェ予選突破・渡辺剛史の談話

渡辺剛史(JPBA)
渡辺剛史(JPBA)

 

『フレクシェカップ』の予選を通過した、

渡辺剛史(ワタナベタケフミ)プロのこと、

 

まだあまり知らないという方、

多いと思います。

 

なにしろ僕がそうでした(渡辺プロ、すみません)。

なので、色々と「聞いてみた!」

 

Takefumi Watanabe

 

19821217日生・30歳

射手座・AB

 

JPBA43期生(プロ5年目)

 

千葉県出身・在住

 

所属&スポンサー:

 

ビーパス浦安店、バグース銀座、Kamui

 

※フレクシェの予選については

このあたりの記事を。

 

今年の全日本選手権にて
今年の全日本選手権にて

 

――勝った直後、言葉に詰まるほどの

状態になっていましたね。

 

「嬉しさから泣きそうでした」

 

――良いプレー内容だったですよね。

 

「自分でもよく撞けたと思います。

自分じゃないみたいな時がありました(笑)。

 

でも、すごくラッキーもありましたね」

 

――泣きそうになるほど高ぶったのは、

これがプロ入り以来、

初めての決勝日進出だったからですか?

 

「そうです。

僕はプロ5年目なんですが、

 

最近は周りのプロを見渡しても、

2日目に残れてないのって俺ぐらいじゃないか? って。

 

僕はアマチュアのB級の頃から、

ジャパンオープンとか、

グランプリイーストとか、

出られる試合は全部出ていたんです。

 

でも、今まで最高は予選の最終試合どまりでした。

 

色んな人に応援してもらってるのに、

結果で応えることができてなくて

結構肩身が狭くて」

 

――アマ時代からそんなにマメにプロの試合に

出ていたとは知りませんでした。

それが「強くなれる最短距離」だと

思ったということなんですか?

 

「まさにそうです」

 

――その熱意、すごいですね。

 

「僕は20歳でビリヤードに出会って、

初体験でトリコになったんですが、

 

すぐ『この競技に関わって生きていきたい』

と思ったぐらいなので……」

 

――それにしても、初の予選突破が

今年最後のビッグイベントである

このフレクシェカップというのも劇的というか。

 

ご結婚とご出産もあったということですから、

30歳の今年はビッグイヤーになりましたね。

 

「ホントそうですね(笑)。

 

入籍自体は前にしていて式をしたのが今年なんです。

子供は3ヶ月になります

 

近くで支えてくれてる奥さんに

良い報告ができて良かったです」

 

――さて、土曜日には本番です。

 

「大会に大きなスポンサーさんも付いていますし、

まず、プロの名に恥じない態度を心掛けたいです。

 

その上で、

僕は出場者の中ではランキングは一番低いですが、

自分のプレーで、ちょっとでもファンや一般の方に

ビリヤードのアピールができたらと思っています。

 

10年間ビリヤードに関わってきて、

そのお陰で救われたことも、人と出会えたことも

自分を高めることもできた。

 

僕にはビリヤードに恩返ししたい気持ちがあるんです。

 

だから横浜では、訪れた一般の人々に

なんとか『ビリヤードって面白いね』と思って

帰ってもらえたらと思っています」

 

…………

 

この撞球愛!

 

 

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