〈BD〉隼斗's 4連勝

土方隼斗プロ(JPBA)
土方隼斗プロ(JPBA)

 

JPBAのプレスリリースに出ていましたが、

 

土方隼斗プロ、ノリノリです。

 

先週末の『東海ブランプリ』に優勝して、

国内プロ公式戦で4連勝を達成しました。

 

7月の『ジャパンオープン』から、

『グランプリイースト第5戦』、

『関東オープン』、

そして『東海グランプリ』。

 

4大会連続優勝は1996年に現行のランキングシステムが

導入されて以来「初」の記録なんだそうです。

 

新記録って、良いものですよね。

(1995年以前の記録が残ってないのは残念ですが)

 

さあ、そんな隼斗プロと、

4連勝達成直後に電話で話をしましたので、

以下に掲載します。

 

――4連勝記録、素晴らしいですね。

その前に、記録達成前の『ナインボール世界選手権』

(ドーハ開催)のことを教えてください。

 

「今回僕はステージ1現地予選)からで、

そこは力が出せて通過することができましたが、

 

ステージ2(本戦)では頑張りようがなかったですね。

2度の敗戦は、

チャンスが来なくてどうしようもないという感じでした。

 

今回多くの方に期待してもらってましたので、

ステージ1を頑張って通過できたことは良かったですが……」

 

――そして、急遽帰国して東海グランプリに出ました。

 

「帰りのフライトを確認したら、

すぐドーハを発つものか、数日後のものしか空きがなくて。

 

早い方を選んだら東海に間に合うぞ、と(笑)。

 

なのですぐにエントリーをしました」

 

――確認ですが、その東海は出場しなくても

ベスト何かのポイントがもらえていたはずですよね。

 

「はい、ベスト16ですね。

 

今回もしベスト16より下で負けていたら、

当然ですけど、それ以下のポイントになっていました。

 

それは前からわかっていましたが、

今僕は年間ランキング1位を目指せるところにいるので……

(※8月終了時では1位)」

 

――ああ、まずそのことが頭にあっての決断ですね。

 

「そうです。今年1位を獲らなければ

いつ獲るんだという感じじゃないですか。

 

だから、少しでも確実にしようと思って東海に出たんです」

 

――ドーハから成田に着いて……愛知へ直行?

 

「はい。車で直行です(笑)。

 

愛知に着いたのが、大会前日の夜8時30分でした。

そこから1時間だけ練習してホテルで休んで」

 

――大会本番、体はちゃんと動きましたか?

 

「撞きながら『あれ? 結構疲れてるな』と

思う瞬間がありましたね(笑)。

 

さすがに、

正直今回は優勝までは無理じゃないかと思ってました。

 

実際、土曜日の最終戦は良くなかったですし、

他にもイメージ通りいかない試合があった。

これは日曜もですけど。

 

でも、勝ち残れたので『明日(日曜)は楽しもう』と。

 

納得いく球が撞けたと言えるのは

日曜の準決勝と決勝ぐらいでしょうか。

 

それでも決勝ではヘンなミス(スクラッチ2回)を

しちゃいましたけど」

 

――さあ、これで大会4連勝です。

 

いやぁ、考えられない記録ですね。

 

自分は勝ち進んでいるからどんどん

高いモチベーションになっている。

 

逆に、恐らく相手選手にはプレッシャーになって

いるのではないでしょうか。

 

そういう心理面でも今が勝ちやすい時期だと思いますし、

勝ち運が固まって来ていると思います」

 

――とはいえ、なかなか出ない記録ですね。

 

「きっと二度とないでしょう(笑)。

 

個人的には、31連勝(31試合負けなし)の方が驚いてます。

そちらの方が難しいというか、普通どこかで負けますよね」

 

――年末にかけて試合が続きます。

 

「ここまで来たら少しでも記録を伸ばしたいですね。

 

それと、『USオープン』は今回が2回目なんですが、

初回は「負け―勝ち―負け」ぐらいで終わってかなり悔しかった。

 

今年はそこを超えて上にいきたいですね。

 

その後は『全日本選手権』に全力を尽くします!」

 

…………

 

「勝てる時は勝てる」

「負ける時はいくら自分が良いプレーをしていても負ける」

 

そういう、ある種、

達観したというか成熟した領域に入ってきた。

 

そんな印象を受けた電話でのお話でした。

 

さあ、隼斗プロの次の国内公式戦は今月末(9/29)の

『グランプリイースト第6戦』です!