〈BD〉覇者から覇者への伝言2

ジャパンオープン、試合の朝。川端プロ(左)&土方プロ
ジャパンオープン、試合の朝。川端プロ(左)&土方プロ

 

昨日から続く)

 

大阪『サン』で繰り広げられていた

川端プロと香川プロ(共にJPBA)のアツい練習。

 

その凛とした空気に気圧され、

 

脳天気にこちらから話し掛けるのは

ためらわれましたが、

 

川端プロが気を遣ってか、

ラックとラックの合間で

僕に声を掛けてくださいました。

 

「隼斗、良かったよねぇ」としみじみと。

 

もちろん、先日の『ジャパンオープン』で

土方隼斗プロが初優勝したことを言っています。

 

川端プロはあのジャパンオープンの決勝日、

ベスト16で隼斗プロと戦い、負けています。

 

そういえば、川端プロ自身、

2000年のジャパンオープン・ウィナーです。

 

この流れのまま話を聞いてみましょう。

 

――隼斗プロ本人も

「川端さんに勝ったあの試合が大きかった」と

言っていました。

 

そして、あの試合を見て、

「む。今日、隼斗プロの優勝あるぞ!?」と思った人が、

僕が知る限りで会場内に数人いました。

 

「あ、そうでしょう?

 

なにしろ…………

対戦相手の僕がそう思ってたからね(笑)。

 

『これは隼斗、優勝あるなぁ』って。

 

というかね、あの試合、0-5にされた時点で

『コイツなんやねん! 完璧やんか』ですよ(笑)」

 

――実際に隼斗プロが優勝したことについては?

 

「隼斗プロにはジャパンオープンを勝つ力が

十分にあると思ってたので驚きはなかったですね。

 

これで隼斗プロの今年のランキングも上がるから、

来年が楽しみですね。海外にたくさん行けるでしょう?

 

(※ランキング1位には優先的に権利が発生する)

 

海外でどんな風になるか、僕もそれが楽しみですよ」

 

…………

 

コメントありがとうございました。

 

川端プロの一年前のブログにもあるように、

 

川端プロは2000年のジャパンオープンに勝って、

名実ともに日本のトッププロになったと言って良いでしょう。

 

ここでの勝利が2006年の『アジア大会』金メダルにも

繋がっていくのです。

 

川端プロの最初の一言、

「隼斗、良かったよねぇ」に

やけに実感がこもっていたように感じられたのは、

 

ジャパンオープンに勝つことの意味を

よくよくわかっておられるからなのでしょうし、

 

後輩の成長を頼もしく思っているということ

なのだと思います。

 

…………

 

さあ、実は日付が変わって今日、

 

隼斗プロに会う予定があるので、

早速本人に報告して参ります!

 

……前回もこんな感じで、

逸野暢晃プロのメッセージを本人に伝えたような。