我が家にはポケットビリヤードの
ボールが2セットあります。
久しぶりにタンスから取り出して
ホコリを払いました。
このボールは以前僕が
ホームグラウンドにしていた
ビリヤード場のもの。
今から約3年前に閉店したんですが、
形見のように僕が譲り受けました。
特にこの写真の方の1セットは宝物。
「花台」(「華台」とも。上級者の
常連専用台のこと)のボールなんです。
しかも、
アラミス製の「番号なし」ボール。
当時からそこそこレアだったはずです。
ビリヤードを始めて2年ぐらいは
なかなか花台で撞けなかったから、
テーブル(台湾製「オリオ」の渋いやつ)と
このボールが憧れでした。
「いつかこの台で、
こののっぺらぼうボールを撞きたい」と。
番号が書かれてないことを、
僕は「デザインもシンプルだし、
通好みでカッコイイな」と思ってましたが、
考えてみたら
初心者はまず使えないボールですね。
だから、花台用だった訳ですが……。
でも、当たり前のように
花台にこのボールが置かれていると、
たまに訪れた他店のA級さんとか
気付かないこともしばしば。
しばらくバシバシ撞いてから、
「あれっ!? 番号ないよ!?!?」と。
なまじっか上級者の方がスルーしちゃうもんです。
色で自動的に判別するようになり、
全く番号を見なくなりますからね。
このアラミスの番号なしボール、
恐らく今は製造されていないと思います。
色も「4が紫」の時代のものですし。
※念のためアラミスのホームページを
覗きましたが、やはりなさそう。
この10年間でホーム以外で
このボールを見掛けたのは
多分2〜3回でしたね。
当時のホームのスタッフさんは、
神奈川で結構有名なA級プレイヤーでした。
なもんでたまに現プロ、元プロ、
未来のプロ、トップアマが訪れて
熱い勝負(たまにお遊び)が
繰り広げられていたんです。
僕は観戦専門でしたが、
直接見た数々のトッププレイヤーの中で、
一際カッコよく見えたのは
梶川大志さんですね。
その頃はもうプロを辞めていましたが、
無駄のない綺麗な球を見せてくれました。
雰囲気も良かった。
そんな梶川さんを始めとして、
多くの名手達にシュートされてきた
ボールがまさにこれです。
あの時のボールが今自分の手元に
あるっていうのはちょっと不思議な気分。
大事にしよう。
手球はないんですけどね(汗)。
後年、ドットボールに切り替わった時かなんかに、
どこかに行ったんでしょうね。
これでオリジナルの手球があれば文句なしだったな。