川端聡・JPBAプロ

ビリヤードプロ meets 登山

2013年6月

川端聡プロ(JPBA)
川端聡プロ(JPBA)

 

JPBAが誇る日本最強サウスポー、

川端聡。

 

……が、最近会う度に

シェイプアップされている。

 

以前からランニングは

していたけれども、

 

昨年から登山を始めて

今ではすっかり愛好家になっている。

 

体が締まってきたのも

その影響なのだとか。

 

楽しくて堪らないという

山登りの話から、

 

ビリヤードにおける

登山の効能まで、

 

「ほぼ雑談」な

インタビューをここに。

 

登山写真提供:本人

写真・文:B.D.

 

※取材時の模様はコチラ

 

ツラさに勝る楽しみがあって、勝手に体が締まってくる


 

――最近、すっかり登山愛好家になってますね。

 

去年登り始めたんですけど、本当にいいリフレッシュになっています。現実逃避とも言うかな(笑)。

 

――ビリヤードの為に始めたのかなと思ったんです。体力作りの一環かなと。前からランニングもやっておられるし。

 

ジョギングに飽きてきたんです。しんどいから(笑)。でも、体は動かしたい。それで、「もしかしたら山だと楽しいのかな?」と思ったのがきっかけかな。結果としてビリヤードに良い効果が出てますけどね。

 

――すっかり純粋に登山を楽しんでいる感じですね。

 

楽しいねぇ(笑)。景色が綺麗だし、山の上で食べるご飯は本当に美味しいんですよ。

 

――でも、「登山って苦しい時間が長いじゃないですか」という人もまたいる訳で。

 

登ってる時はツラいけど、ハイになる時もあるし、ツラさに勝る楽しみが多くあります。そして、勝手に体が締まってくる。

 

――何回ぐらい山に行ったんですか?

 

10何回かな。今日もね、車にザックは積んで来てるんですよ。ここ(※アマ大会『都道府県対抗』への表敬訪問とレフェリーの仕事)が終わったら、そのままどこかに登りに行ってもいいなぁと思って。

 

――そ、そこまで山男に……。

 

(仲の良い)大井直幸プロには「変わってるねー」と言われますけどね(笑)。

 

――一番初めは一人で登ったんですか? 装備とかは?

 

最初は一人で、家にあったものだけで行きました。運動靴とかでね。その後はネットとかで調べて、買い物に行って色々揃える訳ですよ。これがね……楽しい(ニンマリ)。

 

――僕も山デビューをしたのでわかります。……というか、川端さん、もはや普段着がアウトドアブランドになってる(笑)。

 

うん(笑)。服もそうだし、色んな装備や料理道具もひと通りは揃えました。クレジットカードの支払い、10万円ぐらいが数ヶ月続いてしまって、「も、も、もうアカンて!」の繰り返しでした(笑)。

 

――行って良かった山は?

 

一番は北陸の白山(石川県と岐阜県にまたがる)かな。去年、『北陸オープン』が終わってから行ったんですよ。同じく登山が好きな別府賢治プロと。景色も良くてとても楽しく登ってたんだけど、積雪があったんで無理はせずに途中で止めました。今年、装備を整えてリベンジしようと思ってます。

 

――よく六甲山(兵庫県)にも登ってるようで。

 

ああ、あそこはもうホームコースと言っていいですね。意外とキツイ登りなんですけど、この前、そこで大島さん(JAPA〈アマ連〉大島知幸事務局長)が登山デビューしました。根性で登ってたね(笑)。

 

――最近はどこへ?

 

5月に徳島の剣山へ。テント泊をしようと思ったんですが大雨で断念して、ロッヂに止まったんですけど、そこのお客さんと話をしたあの時間は楽しかったなぁ……。

 

登山やジョギングをしていると、試合で疲れにくくなる


 

――登山はビリヤードにどんな効果があるんですか?

 

試合で疲れにくくなります。プロの大会って一日で4試合5試合するじゃないですか、勝ち進むと。

 

――ええ。

 

そうすると、予選日の最後の方とか、決勝日のファイナルとかって体力的にかなりきついんですよ。でも、山に登ってると、そこでの疲れ方が全然違います。これはジョギングでもそう。

 

――なるほどです。

 

それから、年齢のこともあります。僕ぐらい(43歳)になると何もしないと体力は低下してくる。でも、登山やジョギングをしていれば、そうなりにくい状態でいられます。

 

――ランニングを始めたのはいつですか? 

 

2006年頃からかな。それまでは球撞きだけに一生懸命で、体のことまで頭が回ってなかった。そしたら試合の時にしんどくなるんです。それで、体力を付けようと。だからジョギングは直接的にビリヤードの為に始めました。

 

――その頃、海外のプロ達の中にも積極的にフィジカルトレーニングを取り入れる人達がいて。

 

その影響もあったかもしれないですね。例えばアメリカの試合に行くと、欧米のプロ達がホテルの周りを走ってたりしますしね。

 

――川端プロに影響を受けて、日本のプロ達でも走る人が増えて。

 

僕の影響ですかね? それはわからないけど。……あ、カーリー(赤狩山幸男プロ)は僕より先に走ってましたよ。彼はほんとストイック。ビリヤードの練習もストイックだし。

 

――今も走ってますか?

 

はい、週1回ぐらいですけど。

 

――よく走る場所は?

 

家の近くに良い所がたくさんあるんですよ。大阪城もあるし川もあるし。淀川にも走って行けるし。

 

――ジムに行ったりは?

 

いや、行ってないです。家でたまに筋トレをするぐらいですね。下半身は鍛えられてきてるんで、腕立てや腹筋で上半身を。いつだったか、「一日中腕立てをしよう!」と思い立って実際にやってみたら、とんでもない筋肉痛になりましたけど(笑)。ビリヤードできないし。

 

――(笑)。それにしても、痩せましたよねぇ。

 

そうですね。2年半ぐらい前に体重が72kgまで増えたんですよ(※身長は176cm)。その頃は月間100kmぐらい走ってたのに(笑)。たぶん、タバコを辞めて3ヶ月ぐらい経った時なので、食事で太ったのかな。

 

――そこからは?

 

食事の量と内容を見直して、体を動かして体重を落としました。

 

――現在の体重は?

 

64kgです。

 

――絞れてますねぇ。……さあ、最後に今後の登山の抱負をお願いします。

 

えっ? じゃあ、「JPBAで登山部を作りたいです!」で(笑)。

 

――それは混ぜてもらいたいです。関西の山に登ってみたいなぁ。

 

行きましょ行きましょ。今度関西で取材がある時は登山靴を持って来て下さい(笑)。

 

 

川端聡さんはこんな人

 

'06年『アジア大会』エイトボール金メダリスト

他、優勝多数

 

JPBA29期生

1970年3月7日生まれ。A型・魚座

大阪府出身&在住

所属&スポンサー:ADAM JAPAN、

未来教育出版、SUN、あそびば

 

※取材時の模様はこちら