〈BD〉「踏ん張れて勝てたことにホッとした」――『関西レディースオープン』優勝・栗林美幸の談話

 

28日の『関西オープン』で

7度目の優勝を飾った栗林美幸。

 

大会翌日の談話をお届けします。

2023年も振り返ってもらいました。

 

…………

 

――7度目の関西オープン制覇です。

 

栗林:回数は全く意識してませんが、優勝できて嬉しいです。今回は決勝戦で自分のメンタルがどこかに行きかけましたが、踏ん張れて勝てたことにホッとしました。

 

――開幕戦で勝てた喜びは?

 

栗林:う~ん、開幕戦だからというのは特にないですね。

 

――2日間の自身のプレー内容は?

 

栗林:それなりでした。悪かった時も良かった時もありましたけど、決勝戦を除くと気持ち的に大崩することもなく、2日間を通してちゃんと狙って丁寧に撞けていたと思います。

 

――今大会の2日目(ベスト8)の時点で、栗林プロよりランキングが上の3名はいませんでした(河原千尋はベスト32敗退、平口結貴は不参加、小西さみあはベスト16敗退)。

 

栗林:もちろん状況はわかってましたし、その事実に「おっ」とは思いました。全く意識していなかったといえば嘘になりますけど、だからといって「自分が優勝しなきゃ」とは思ってなかったですね。普段通り「ちゃんと頑張ったら行けるかな」ぐらいです。

 

――2日目のベスト8と準決勝は?

 

栗林:全体的には良かったですけど、その2試合はちょっと欲張りな気持ちも出てました。欲張ってうまいこと撞こうとして、結局うまく行かずイメージが悪くなる、みたいな。それによって崩れかけそうな雰囲気も少しだけあったと思います。

 

――準決勝は韓国のコンボミとでしたが、今まで当たったことは?

 

栗林:ないです。『アジア選手権』と『全日本選手権』で見たことはあります。丁寧に撞くプレイヤーという印象ですが、海外選手だからといって特別意識することはなかったです。

 

――決勝戦は? 良い流れで5-1まで行きましたが、後半追い上げられました。

 

栗林:あれは私が追い上げさせてしまったと思います。途中まで丁寧に考えて集中してたのに、6-3になったあたりで心が緩んだというか、どこか余裕が出てしまってぽかーんとしてたと思います。夕川プロは絶対に諦めないスタイルなので、それがプレッシャーにもなりました。メンタルが揺れましたし、3番をミスして溺れかけました。

 

――終盤の2回の3番ミスですね(6-3時と6-4時)。

 

栗林:そうです。最初の3番ミスは、ヒネらないでいいのに欲をかいてヒネっちゃった。球をなめたということですよね。あれは気持ち的に引きずりました。「やばい、追い上げられる」と。そして、次のマスの3番は、ちょっと撞きづらい球だったのにすっと撞いちゃったんです。切り返しで出すことも頭に浮かんでたし、なんとなくまとまりきらないまま撞いてたと思います。あれはほんとは難しいショット。後で動画を見返して「もっと考えて撞けよ」と反省しました。

 

――5-6まで迫られた栗林プロはタイムアウトを取りました。

 

栗林:「ちゃんとしなよ」ってクリちゃん(夫の栗林達プロ)に怒られて(苦笑)。「なんで怒られんねん」って思ったけど、少し冷静になったら「いや、そりゃ怒られるミスだったわ」と思えました。「回って来たら頑張ろう」という気持ちで席に戻りました。

 

――最後は相手の5番ファウルから3球を入れて上がりました。

 

栗林:ああいう形で回って来るとは思ってなかったのでびっくりしました。いきなり5番が嫌でした。サイドポケット近くのクッション沿いに5番があって。サイドのツノはショットには影響しないんですけど、構えた時にツノが視界に入って錯覚をおこしそうで嫌でしたね。なんか飛ばしそうな気がして。「いや、入る入る」って自分に言い聞かせて撞きました。

 

――5番→8番へのポジションは?

 

栗林:最高でした。もうちょっとフリが付いてても良かったけど、あそこからでも十分に引き球で9番に出せるから大丈夫だなと。8番から9番はスピードだけ気を付けて撞きました。

 

――昨年は3勝を挙げて年間ランキング4位。今振り返るとどんな1年でしたか?

 

栗林:優勝した回数は特になんとも思ってなかったです。ただ、ランキングはシーズン後半の成績がパッとしなかったのが響いたと思います。特に負け―負けだった『ジャパンオープン』が(苦笑)。

 

――後半、調子を崩していた訳ではなく。

 

栗林:そうですね。ジャパンオープンはテーブルコンディションに付いて行けず崩壊した感じでした。でも、自分が下手やったし、しょうがないなと思ってます。他の負けた試合も自分の状態が悪かったというより、相手がナイスプレーだったことが多かったと思います。あとは……噛み合う噛み合わんってあるでしょう。配置・展開・相手とのかけひき・運勢とかいろんな意味で、勝てる時ってやっぱり噛み合ってると思うんです。でも、それは気持ちの持ちようで変わりますよね。ちょっとでも変になるとなかなか勝てない流れに入ってしまう。去年後半の私はそうだったのかなと思います。調子に乗ってた訳じゃないけど、もしかすると心のどこかに甘さが生まれていたのかも。「練習してるし、いけるやろ」みたいな考えが慢心に繋がっていたのかもしれない。難しいですよね、心の余裕は多少は持つべきものだと思うし、考え方や向き合い方って人それぞれだから。

 

――結果には現れなかったにしても、自身の上達は感じていましたか?

 

栗林:はい、伸びてるなと思います。球の内容的にできることも知識も増えました。だから、ガクッと大崩はしなかったのかなと思います。でも、心が整ってないと試合には勝てないんだなということにも気付かされましたね。心は難しい。「無になる」とか「無欲」とかって言いますけど、そうなるのは難しいです。心が整ってるから必ず勝てるという訳でもないですけどね。

 

――最後に2024年の展望や目標を。

 

栗林:いつもそうですけど、私が優勝するとお店(栗林夫妻で営む東京『KULICKS』)のみんなや、スポンサーさん、家族が喜んでくれるので、2024年も慢心せずにビリヤードに向き合って、勝ち続けたいなと思います。特定の大会を目標にすることはないんですけど、海外にはまた行きたいですね。あの4先×2先の試合(『プロビリヤードシリーズ』)はやったことがないので一度はやってみたいなって。あとは、お店のみんなともっと一緒にビリヤードを楽しめたらと思います。お店にはプレイヤーの人も趣味の人もたくさんいますけど、みんなと一緒に切磋琢磨しながら、ビリヤードは楽しいということを伝え続けていきたいと思います。

 

(了)

 

Miyuki Kuribayashi

JPBA37期生

1979年1月13日生

香川県出身・東京都在住

2007年・2008年・2016年『ジャパンオープン』優勝

『関西オープン』6勝(3連覇含む)

『東海グランプリ』3勝

『北陸オープン』2勝

『大阪クイーンズオープン』4勝(※前身大会合わせて)

『九州レディースオープン』3連覇(通算4勝)

『全日本女子プロツアー』6勝

『第1回 CPBA Queens Open in 札幌』優勝

『関東レディースオープン』優勝

2017年『全日本選手権』準優勝

他、優勝・上位入賞多数

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所属店:『KULICKS』(東京)

所属・スポンサー:(株)三木、(株)JUST DO IT、(株)NAOLLY

 

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