〈BD〉「今の自分に合うスタイルとペースを掴めてきた」――『GPE-6 in 池袋ロサ』優勝・羅立文の談話

 

12日の『GPE-6 in 池袋ロサ』で

優勝した羅立文の談話をお届けします。

大会翌日に取材しました。

 

…………

 

――今季2勝目です。

 

羅:絶好調とまでは言えないですけど、全体的に冷静で、集中してプレーできた2日間でした。交互ブレイクというフォーマットは自分に合ってますし、焦りなど変な感情もなく、良い精神状態でボールに向かえていたと思います。

 

――予選3試合・決勝日4試合、計7試合プレーしました。よく撞けましたか?

 

羅:悪くはなかったですけどブレイク次第でしたね。予選の3試合はブレイクが良くてスクラッチもしなかったので、良い展開が続き、そのまま上がれました。でも、決勝日は毎試合ブレイクに悩まされる時があってスクラッチもしました。どの試合もはじめは私がリードしていましたが、ブレイクが不調になったり、他にもミスをしたりして、相手に追い上げられました。すごく苦しんだということではないですけど、途中から気持ちの余裕はなくなっていました。

 

――『北陸オープン』で優勝した時、「準決勝と決勝戦は丁寧さとテンポのバランスが良かった」と語っていました。今回は?

 

羅:良かったですね。北陸オープンとはブレイクが違うので(北陸は9ボール、今回のGPE-6は10ボール)、そこは同じイメージではないですけど、プレーイメージは北陸オープンから良いままです。

 

――どの試合もプレー時の表情が豊かで笑顔も見られました。あれは意識的にやっていたことですか?

 

羅:いや、意識的ではないです。単純に、展開が良い時間帯は心理的に余裕があったので表情が柔らかくなっていたと思います。もし相手にリードされていたら厳しい表情になっていましたね(笑)。ずっと笑顔のまま撞いていたら不気味に思う人もいるかもしれないですし、もちろん相手に失礼のない範囲での話ですが、スマイルが出るのは良いことだと思います。観客の皆さんやメディアの方などに、余裕を持って撞いている素振りを見せたいというアピールの気持ちも少しあります。これは以前海外の試合に行った時に他の国のプレイヤーを見ていて感じたことです。

 

――決勝戦(vs 内垣建一)は8-2で逃げ切りました。

 

羅:最後まで落ち着いていたし、攻守のバランスが良くて、自分のブレイク番のラックはもちろん、相手のブレイク番のいくつかのラックでも主導権を握れたのが大きかったと思います。基本的には攻めの姿勢を大事にして、難しい配置ではしっかりとセーフティ。内垣プロは豊富な経験と優れた技術を持っています。そんなプロからファウルを奪えるセーフティを決められたことも、あの展開に繋がったと思います。

 

――第10ラック、2番から取り切って上がりました。自信を持っていましたか?

 

羅:配置を見た瞬間『取り切れる』と思いました。3番から4番のフリ、4番から5-9コンビへのフリ。そこが大事だったですけど、イメージ通りにボールをコントロールできました。最後まで慎重になりすぎることもなく良いテンポで撞けていたと思います。もしあれがヒルヒルだったらきっともっと時間がかかっていましたね。

 

――これで今季2勝目。調子が上がって来ていますね。

 

羅:そうですね。プレー内容も安定してきていますし、今の自分に合ったスタイルとペースを掴めてきました。展開や配置にもよりますけど、丁寧に行くところは時間をかけて、テンポ良く行くところは考えすぎずに。今はそのバランスが良いと思います。お店(横浜『POOL LABO』)の『BILLIZONE for Pool』にはタイム機能もあるのでそれを使って練習していますし、試合本番でもショットクロックに対応できていると思います。

 

――いよいよ来週は4年ぶりの『全日本選手権』です。

 

羅:すごく楽しみです。フィリピン、台湾、シンガポールなど海外からトップ選手が参加してくれるのは嬉しいですし、彼らは強いので対戦したら厳しい戦いになると思いますけど、JPBAプロとして彼らを迎え撃ちたいです。

 

――あと1週間、どんな準備をしますか?

 

羅:やっぱり10ボールのブレイクです。全日本選手権は勝者ブレイクなので本当にブレイクの出来で勝負が決まります。今もずっとブレイクを研究していますし、ある方からアドバイスももらっています。すごく良いイメージができつつありますけど、まだ完成してはいません。完成したら試合でマスワリ6~7連発ぐらいは普通にできると思います。これから全日本選手権までブレイクを中心に練習します。

 

――わかりました。応援してくれている方へ一言。

 

羅:スポンサー様、ファンとPOOL LABOの皆さん、そして家族の皆、いつも応援ありがとうございます。北陸オープンに続いて今回も良い報告ができて嬉しいです。2023シーズンもあと『全日本選手権』と『GPE-7』を残すのみ。ぜひ皆さん、試合会場で私達プロのパフォーマンスを体験してください。皆さんの応援が力になりますので、会場で私を見かけたら遠慮なく声をかけてください。あと2試合、羅立文らしい戦いを貫いて優勝を目指します!

 

(了)

 

Lo Li-wen 羅立文 ロ リウエン

1978年7月10日生

台湾出身・神奈川県在住

JPBA43期生

JPBA年間ランキング1位・1回(2010年)

『全日本14-1選手権』優勝5回

『北海道オープン』優勝3回

『関東オープン』優勝3回

『関西オープン』優勝2回

2023年『北陸オープン』優勝

『グランプリイースト』(GPE)では通算18勝

2010年『USオープン10ボール』準優勝

2015年~2017年『アジア選手権』3連覇

2016年『ワールド14-1』3位

他、優勝・入賞多数

神奈川県横浜市『POOL LABO』代表

Supported by UK Corporation、キューショップジャパン、ココカラダ

使用キューは『ZEN』(ゼン) 

 

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