〈BD〉日本4チーム、ラスベガス決戦のちょっと裏側―― 『APA World Pool Championships 2023』

 

ラスベガスで8月上旬に行われた

世界最大のアマチュアビリヤードトーナメント、

『2023 APA World Pool Championships』

(以下「WPC」)。

 

今年も日本(JPA)からは、

8ボールに1チーム、

9ボールに3チームの計4チームが参戦。

 

既報のように、今年も残念ながら

トロフィー(3位以上)には

届きませんでしたが、

日本のプレイヤー達は

「聖地」ラスベガスの空気と

世界最大のトーナメントのスケールを

存分に味わいました。

 

そんな2023 WPCの模様を、

各チームの代表者コメントも

交えつつ振り返ります。

 

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画像1枚目:羽田空港にて。Four Dimensions、出国

2枚目:ロス乗り継ぎ時に余裕があったのでサンタモニカ散策

3枚目:会場の『ウエストゲート』 in ラスベガス

 

 

8月2日、8ボールに出場するFour DimensionsとJPAスタッフが渡米。「今年はコロナ禍の影響もなく、夏休み時期ということで空港は非常に混んでいました」(JPAスタッフYさん。以下同)。9ボールに出る3チームは5日遅れて渡米しました。

 

会場は例年通り、ラスベガスの『ウエストゲート』(The Westgate Hotel & Casino)。2015年大会からWPCの会場になり、日本チームが訪れるのは今回が7回目です。

 

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1~2枚目:開会式の様子

3枚目:今年のWPC出場者だけが入手できる2023年版ワッペン

4枚目:8ボールと9ボールのトロフィー。

 

 

開会式に集まった人、人、人……。9ボールはまだ始まっていないので、これでも半分ほど。8月3日~12日の10日間、アメリカ(APA)、カナダ(CPA)、日本(JPA)、シンガポール(APA of Singapore)の4ヶ国から2,592チーム・15,287名がここでプレーします。「今年からシンガポールのチームも参加。掲揚される国旗が一つ増えました」。

 

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毎年紹介していますが、何度見ても圧倒される規模感です。会場は複数のエリアとTVテーブルスペース(特設ステージ)に分かれていて、トータル297台のテーブルが整然と配置されています。ビリヤード用品メーカー・販売代理店・リペアショップなどのブースも多数出展していて賑わいがあります。上の「会場を歩いてみた」動画もあわせてご覧ください。

 

4枚目の画像は、APA契約プレイヤーであり、アメリカ女子プレイヤーのアイコンでもある「ブラック・ウィドウ」ジャネット・リー。2021年に大病を患いましたが、回復して表舞台に復帰。会場内で元気にエキシビションマッチを行っていました。

 

 

WPCと言えばこの人、フロリアン・コーラー。「このトリックショット、私は何度も見ているのですが、いつ見てもミスしません。ジャンプショットの精度がすごすぎます」。フロリアンはここラスベガスのAPAリーグオペレーターでもあります。

 

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今年のWPCの大きなトピックは、テーブルが全台DIAMOND(ダイヤモンド)になったこと(以前はValley〈ヴァレー〉。7フィートのコインテーブルです。「ポケットの幅は画像のようにボール2個分ですが、スレート(石板)は奥行きがあり、ダイヤモンドらしい渋さ(シュートの難しさ)も感じました」。また、練習用テーブルには今年からアプリ決済システムを導入。上の動画のようにスマホアプリで利用料金を決済するとボールが出てきます(※専用のトークン〈コイン〉を買って払うこともできます)。

 

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WPCにはトータル6つの部門(チャンピオンシップ)があり、日本勢が出たのは8ボールと9ボールの2つ。その優勝チームがこちら。

8ボール:『PARTY ANIMALS』、

9ボール:『GAMBLER 1』。

ともにフロリダのチームです

 

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ここからは日本の4チームそれぞれの戦績と代表者コメントをお届けします。まずは8ボールのFour Dimensionsから。

 

◇ 8ボール(全730チーム)

 

Four Dimensions(パラダイス大岡山):65位タイ

 

○ Round 0 vs THE TRAVELERS

○ Round 1 vs SUPER MARIO’S ALLSTARS

○ Round 2 vs ENTER SANDMAN

◯ Round 3 vs GOOD, BAD & UGLY

● Round 4 vs THE JESTERS

 

1枚目から:酒田さん/大森さん/SUPER MARIO’S ALLSTARSとともに/国旗の下で

 

大森勇司さん・記:

 

「我々のチームは2015年以来の2回目のWPCでした。再びWPCの舞台でプレーできたことは非常に素晴らしい経験になりました。個人的には目標として掲げていた『チームで1勝』を達成できたことに満足しています。しかし、私個人の戦績に関しては逆転負けをしてしまうなど反省点が多く残りました(汗)。決勝戦の会場を垣間見ることもでき、いつの日かあの素晴らしい会場で試合する夢を抱きました。

 

日本では9ボールや10ボールが主流ですが、WPCでは8ボールがメインです。JPAの8ボールはビギナーから上級者まで戦略次第で対等に戦えるベーシックな形式で、日本でももっと普及してほしいと思っています。JPAも10年以上8ボールに力を入れていますし、私もラスベガス大会の経験を活かして8ボールを盛り上げていけるように頑張りたいと思います!」

 

…………

 

続いて、9ボールに出た3チームです。

 

◇ 9ボール(全582チーム)

 

L.A cafe(L.A cafe):129位タイ

 

○ Round 0 vs HOLE BILLIES

● Round 1 vs WE ROCK

  Round -1 (Bye)

◯ Round -2 vs STICK WORK

● Round 3 vs THE INDIMIDATORS

 

1枚目から:小宮さん/小宮山さん/WE ROCKとともに

 

比嘉百合子さん・記:

 

「今回、ラスベガス大会に参加させていただいた経験は、一生の思い出になりました。初めて海外に出るメンバーも数人いて、行きは緊張気味でしたが、帰る頃には時間が足りないと声を揃えて言っていました。最後に負けた試合は、私たちのチームも相手チームもあと1点の痺れる試合でした。

 

台のコンディションが日本と違ったり、アメリカのビリヤードを感じられて、またビリヤードへの情熱が芽生えました。メンバーの半数は、日本に戻ったその足で練習を始めるほどでした。

 

私達のチームは個性の強いメンバーの集まりですが、ビリヤードのおかげでまとまることができました。もっと練習して、またレベルアップして、WPCで上位入賞できるようになりたいです!! 一生懸命に同じ目標を持って頑張る楽しさは、JPAが1番実感できると思います。APAとJPAのスタッフさんには、本当に手厚くサポートしていただき、最高に楽しい1週間を過ごさせていただきました。素敵な経験をさせていただき、本当にありがとうございました」

 

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Hide Out Boko(HideOut池袋駅前):257位タイ

 

◯ Round 1 vs NOBADY WALKS

● Round 2 vs TEAM NAME

 

1枚目から:平澤さん/矢後さん/TEAM NAMEとともに

 

平澤礼子さん・記:

 

「コロナ禍の時にKTC(関東エリアチームチャンピオンシップ)で優勝できたものの、ラスベガス大会(WPC)が中止になってしまったので、今回再びKTCで優勝できて、ラスベガス大会出場という第一の目標がクリアできた事は何より嬉しかったです。個人的にはKTC前に足を怪我してしまい、チームのみんなの足を引っ張ってしまったので、メンバーがその分頑張ってくれて優勝を勝ち取る事が出来たこと、本当に感謝しています!

 

ラスベガス大会では7フィート台に慣れる前に大会が終了してしまった印象で悔しい思いでしたが、本会場とは別に設けられた特設会場で優勝決定戦をメンバーみんなで観戦して、『あそこに立ちたい』とまた大きな目標が出来ました。色んな方にあの雰囲気を味わってほしいと思いました。今回、メンバーの1人がラスベガスに来られなかったので、次は一緒に行けるようにして、みんなでもっと試合ができるようにまた頑張りたいです。JPAスタッフの皆様と同行した皆様、お世話になりました。ありがとうございました!」

 

…………

 

BEAT(春日井オークランド):513位タイ

 

● Round 0 vs TEAM ADAM RICE

● Round -1 vs SCHOOL OF POOL

 

1枚目から:徳田さん/浅野さん/TEAM ADAM RICEとともに

 

渡辺直也さん・記:

 

「8年前、JPBA高木まき子プロに『ビリヤードでラスベガス行ってみない?』と誘われて半信半疑で参加しました。その時は本当にこんな日が来るなんて思いませんでした。今回、いざラスベガスへ出発という段階で、チームが万全の状態で参加出来ないことになり、1回戦はメンバー的にギリギリの戦いでした。2回戦も相手チームがポイントを数え間違えていたりもあり……結果は負け―負けで、満足のいくものではありませんでしたが、プレー自体は悪くなかったので、チームが万全の状態ならもっとやれる気がしました!

 

トーナメントが終わってからは、観光をしたり、個人で参加出来るミニマニアに出たりしてめちゃくちゃ楽しめました! 英語が得意でない自分でしたが、あまり話せないぐらいの方が周囲の人が親切に寄り添ってくれると感じました。話し切れないほど内容の濃い1週間でした。ラスベガス最高ーーー‼」

 

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「この仲間ともっと試合をしたかった」「素晴らしい雰囲気を味わえた」「またラスベガスに来たい」……それぞれの思いを胸に帰国した今年の日本チーム。彼らに同行したJPAスタッフのYさんに2023年WPCを総括していただきました。

 

JPAスタッフYさん・記:

 

「ラスベガスでは毎年どこかに新しい建物ができているのですが、今年初めて『MSGスフィア』を見ました。“スフィア=球体”という名前の通り、球形で出来ている世界最大の超巨大建造物であると共に、外観全体がLEDスクリーンで覆われているというとんでもない建物です。コンサートなどに使用される9月開業のエンタメ施設なのですが、すでにスクリーンには様々な映像が映し出されていました。私が見ただけでも月(↓画像)、バスケットボール、目玉など様々なパターンがあり、どれもインパクトが強かったです(笑)。

 

 

閑話休題、今年のラスベガス大会からAPAシンガポールのチームが初参戦するなど、8ボール、9ボール合計で過去最高のチーム数(1,300チーム以上!)で大会が開かれました。

 

8月のラスベガスは、街全体に人が溢れて活気と熱気に満ちています。そんなホットな街で開かれるAPAの大会は、人数、会場、出展ブース、イベント、アプリを使った運営など、あらゆるところで“世界最大で最高のビリヤードトーナメント”だということを毎年実感するのですが、Uber(タクシー)に乗っていてもAPAの大会のことを知っている運転手さんがよくおられたり、ホテルから離れた街のレストランに食事に出た時にどこかのAPAのプレーヤーと遭遇したりします。

 

 

今年も日本から4チーム、応援団含め40名以上で参加できたことは誇りに思います。印象的だったのは、今回は大接戦の末に敗れた試合が多かったことです。Four DimensionsもHide Out bokoもL.A cafeも本当にあと1球ボールが入っていれば勝敗が入れ替わっていました。それぞれにとても悔しい想いをされたと思いますが、それがまた来年以降への糧となったことと思います。

 

“お互いあと1球”ということでいえば、WTC(西日本エリアチームチャンピオンシップ)決勝でその1球を制してラスベガス行きを決めたBEATは、出発前日にキーとなるメンバーが“陽性判定”により参加を断念することになったのは不運としか言いようがありません。そんな状況でも笑顔を絶やさず、楽しんでプレーされていたチームの姿勢には敬服します。

 

日本のJPAリーグも未開催のエリアがまだまだ多いので、全国で参加チームを増やして、いつか10チームくらいでWPCに参加したいですね。全国のビリヤード場でJPAを始める良い機会になるように、これから始まる秋セッション(9月中旬スタート)からは8ボールのキャンペーンも行います。

 

 

APAのラスベガス大会はビリヤードが好きな方もこれから好きになる方も絶対楽しんでいただける大会だと思いますので、みんなで“大人の甲子園”を目指して青春してほしいです」

 

(了)

 

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JPA・APA公式アカウント:

 

■JPA公式ブログ

 

■JPA公式FBページ

 

■JPA公式Twitter

 

■APAのWPC公式サイト(英文)

 

■WPCのトーナメント表と結果

(英語でチーム名を入れてください)

 

※現在JPAでは

『8ボールリーグ半額キャンペーン』

を実施しています。これに併せて

新規開催エリア、新規チーム、大募集中。

詳しくはこちらのBD記事または

JPA公式ブログをご覧ください。

 

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◇ JPA関連BD記事はこちら

 

 

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