〈BD〉「やりたいことが少しずつ形になってきた」――全日本女子プロツアー第2戦優勝・曽根恭子の談話

Kyoko Sone Photo :  On the hill !
Kyoko Sone Photo : On the hill !

 

 

先週日曜のJPBA女子プロ公式戦

『全日本女子プロツアー第2戦 in 京都』

優勝した曽根恭子プロの談話をお届けします。

 

大会翌日にお話をうかがいました。

 

…………

 

Kyoko Sone

1969年12月18日生

1993年・2010年『オータムクイーンズオープン』優勝

1997年『北陸オープン』優勝

1998年『ジャパンオープン』優勝

2000年『世界選手権』3位

2001年『全日本女子ナインボールオープン』優勝

2001年『九州レディースオープン』優勝

2003年・2013年『関西オープン』優勝

2015年『関東レディースオープン』優勝

2017年『全日本女子プロツアー第2戦』優勝

(全日本女子プロツアーは2004年と2012年にも優勝)

他、優勝・入賞多数

使用キューは『MUSASHI』(ADAM JAPAN)

 

…………

 

 

――優勝から一晩経ちました。今のお気持ちを。

 

「今回は『まさかの優勝』という感じです。

 

初日(土曜日)は調子が悪くて、

1回戦で負けて敗者側に回りました。

 

2月から新しいキュー

ADAM JAPAN『MUSASHI』。以前も同じ)

になり、試合では初めて使ったんですが、

普段撞いている環境と違う所で撞くと、

合わせられなくなってしまって。

それもあって初日の前半はボロボロ(苦笑)。

 

でも、試合自体が2ヶ月ぶりぐらいで、

ずっと楽しみにしていましたし、

内容が良くなくても、

気持ちだけは楽しめていたので、

それが良かったんだと思います」

 

――プレー面はどうやって立て直したのですか?

 

「会場にいた鳴海(大蔵)プロが

アドバイスしてくれたというのもありますし、

 

今、高野(智央)プロが私のコーチなんですが、

高野プロからもLINEで

アドバイスをもらっていました。

 

そのアドバイスだけを頭に置いて

試合に向かっている内に

どんどん状態が良くなっていって、

そうしたら球も入るし、楽しくなってきちゃって、

集中できるようになりました」

 

――2日目はベスト32から5試合しましたね。

もともとはベスト16からの予定でしたが、

今回は初日でベスト32の2カードが終わらなくて

 

「そうそう(笑)。

 

あれは私にとってはラッキーだったんですよ。

体力的に初日にあれ以上試合をするのは

しんどくなってきていたので。

 

だから、運営の決定に助けられたと

言っていいかもしれません。

おかげで2日目は集中して撞けました。

 

体力も回復していましたし、

教わったことだけやればいいという風に

頭も整理できていたので。

 

ラッキーでしたけど、

2日目は色々と良い条件が揃っていたと思います」

 

――準決勝(vs 平口結貴)と決勝(vs 梶谷景美)を

映像で見ましたが、良いリズムで迷いなく

プレーに没頭している様子がうかがえました。

 

「そうですね。

今までの試合での球撞きを振り返ってみた中でも、

すごくいい方だったと思います。

 

あの時の私の感覚で言うと、

『相手』とか『勝敗』という要素は、

意識してない訳じゃないんですけど、

 

それ以上に、

テーブル上の球に挑戦して行っていた感じで、

 

『教えてもらっていることが実際に試合でできた』

ということの連続だった気がします」

 

――勝敗を意識するよりも、

プレー面での課題を意識していたと。

 

「そうです。

教わっていることをただ単にやっていたら、

『ああ、これも出来た!』という感じでした。

 

それが一試合終わるごとに

自分の自信になっていって、

最終的にまとまってきた感覚があります」

 

――決勝戦も強さを感じさせるプレーでした。

 

「ファイナルまで来て、

その相手が梶谷(景美)プロとなれば

やっぱり意識はします。特に試合が始まる前は。

 

でも、試合が始まると、それまでと同じく

『課題に取り組む』精神状態になっていました」

 

――その頃には新しいキューとも一体になれていた?

 

「もう10年ぐらい使っているキューに

なってました(笑)。

 

やっぱり試合は、考え方一つで変わるし、

変えられるんだなと思いました。

 

それも今回の試合から学んだことですけどね」

 

――これでプロ公式戦は2年ぶりの優勝。

全日本女子プロツアーの優勝は5年ぶりです。

 

「私の中では、各地のオープン戦よりも、

『全日本プロツアーで勝つ人は強い人』

というイメージがあったので、

 

今回久しぶりに自分が

勝てたということはすごく嬉しいです。

 

全日本女子プロツアーは、

1回戦とか早い段階からプロ同士の対戦が続きますし、

勝ち上がって行くのが難しい試合なので」

 

――昨年の後半から環境が変わりましたね。

 

「ええ、『セスパ』(埼玉)さんに

戻らせていただきました。

 

ビリヤード場にいる時間の長さは、

以前(閉店した東京の『Egg way』)も

今も同じぐらいだと思いますが、

今は自分のことだけに集中できているので、

そこが違いますね。

 

また、最近はセスパに

(トップアマの)喜島安広選手も入って来たりして、

より一層良い雰囲気になっていると思います。

 

そんな中で、結果が出ず、

不安に思っていた時期もありましたが、

 

今回の優勝で、

自分がやりたいと思っているプレーが

少しずつ形になってきているのかなという

実感と自信を手にすることができました。

 

昨年11月に、

『もう一度だけ信じてやってみよう』

と思ってやってきて、

 

まだしっかりと一つの形になった訳ではないですけど、

この方向で良いと信じていけるような、

そういう結果になりました。

 

これからも、優勝するかしないかではなく、

このまましっかりコツコツ続けて行って、

球の技術をもう少し上げていけたらなと思います」

 

――わかりました。最後にファンやサポーターへ

一言お願いできますか。

 

「サポートいただいているスポンサーの方々

ADAM JAPAN、斬、セスパ、ココカラダ)、

そして、応援してくださっている皆様、

いつもありがとうございます。

 

今回一番嬉しかったのは、行きの新幹線の中で、

Facebookに『行ってきます!』とアップした時の、

皆さんからの『頑張って!』という

暖かい応援コメントの数々です。

 

『これは頑張らないとな~』と思いましたし、

本当に励まされて、力になりました。

試合の合間にも読み返していたんですよ(笑)。

 

これからもまた応援よろしくお願いします」

 

(了)

 

 

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